京都堀川音楽高等学校は、日本で唯一の音楽科単⽴の公⽴⾼校です。1948年に堀川高校に音楽課程として設置されて以来、70年以上の歴史の中で、指揮者の佐渡裕さんをはじめ、国内外で活躍する多くの優れた音楽家を輩出してきました。まさに、音楽家を志す中学生にとって憧れの存在と言えるでしょう。
京都堀川音楽高等学校の基本情報
京都堀川音楽高等学校の偏差値・難易度・併願校
京都堀川音楽高等学校に設置されている学科・コース
声楽専攻 – 豊かな表現力を持つ声楽家を目指します。オペラや歌曲などを深く学びたい人におすすめです。 器楽専攻 – ピアノ、弦楽器、管楽器、打楽器など、各楽器のプロフェッショナルを目指します。ソリストやオーケストラ奏者を志す人におすすめです。 ピアノ 弦楽(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス) 管楽(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サクソフォン、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ) 打楽(打楽器、マリンバ)
作曲専攻 – 楽曲分析や和声法などを学び、独自の音楽を創造する力を養います。将来、作曲家として活躍したい人におすすめです。 楽理専攻 – 音楽の歴史や理論を深く研究します。音楽学者や評論家などを目指す人におすすめです。
京都堀川音楽高等学校の特色・校風
宿題の量:音楽系の課題が多く、日々の練習と両立させる必要があります。特に演奏会の前は忙しくなるようです。 校則:比較的緩やかで、生徒の自主性を重んじる校風のようです。髪型に関する規則はなく、スマートフォンやお菓子の持ち込みも許可されています。ただし、アルバイトは原則として禁止されています。 生徒たちの雰囲気:男子生徒の比率が少ないため、男子同士の結束が強いという声があります。専攻を超えて仲が良く、互いに高め合える環境です。 制服の評判:伝統と格式を意識した、落ち着きのあるグレーのスーツスタイルです。ネクタイ・リボン、スラックス・スカートが選択できます。襟付きのベストが特徴的で、フォーマルな印象を与えます。 土曜授業:基本的にはありませんが、演奏会や特別レッスンなどが入ることがあります。
京都堀川音楽高等学校の部活動・イベント
部活動
主な部活動(アンサンブル):管楽アンサンブル、弦楽アンサンブル、重唱、ピアノ重奏などがあります。 文化部:音楽研究、写真、園芸、ESS、読書俱楽部など、音楽以外にも多様な部活動があります。 体育系部活動:スポーツ部があり、音楽の勉強の合間にリフレッシュすることができます。
イベント
オーケストラ定期演奏会(7月):京都コンサートホールの大ホールで開催される、学校を代表する大きなイベントです。全校生徒で一つの音楽を作り上げる経験は、大きな達成感を得られます。 文化祭(音高祭、8月):クラスごとに出し物を行ったり、有志によるコンサートが開かれたりします。 ヨーロッパ研修旅行(11月、2年生):音楽の本場であるチェコやオーストリアを訪れ、現地の音楽院でレッスンを受けたり、コンサートを開催したりする機会があります。 卒業演奏会(3月):3年間の集大成として、京都コンサートホールの大ホールで演奏します。 その他:春季定期演奏会(3年生の公開実技試験)やピアノコンサート、地域と連携した京都城巽音楽フェスティバルなど、演奏を披露する機会が豊富にあります。
京都堀川音楽高等学校の進学実績
国公立大学:京都市立芸術大学、東京藝術大学、愛知県立芸術大学、沖縄県立芸術大学など、全国の主要な音楽系国公立大学への進学実績が多数あります。 私立大学:同志社女子大学、京都市立芸術大学、大阪音楽大学、桐朋学園大学、東京音楽大学など、難関私立音楽大学にも多くの合格者を出しています。 その他:海外の音楽院へ留学する生徒もいます。
京都堀川音楽高等学校の特長・アピールポイント
日本唯一の音楽科単⽴の公⽴⾼校:全国から音楽家を志す仲間が集まる、非常に専門性の高い環境です。 国内最高水準の音響を誇るホール:客席数301席の本格的なホールで、授業や試験、自主的なコンサートなどを行うことができます。 充実した練習環境:36のレッスン室やソルフェージュ室など、音楽に集中できる施設が整っています。 第一線で活躍する講師陣による個人指導:生徒一人ひとりの才能を伸ばすため、各専攻で充実した講師陣による質の高い個人レッスンが行われています。 豊富な演奏会の機会:定期演奏会や卒業演奏会をはじめ、年間を通して数多くの演奏の機会が用意されており、実践的な経験を積むことができます。 音楽の本場を体験するヨーロッパ研修旅行:2年次にはヨーロッパを訪れ、現地の音楽に触れることで、国際的な視野を広げることができます。 著名な音楽家を多数輩出:指揮者の佐渡裕氏をはじめ、世界で活躍する多くの卒業生がおり、そのネットワークは大きな財産です。
京都堀川音楽高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点
「音楽を学ぶための環境が非常に整っている」という声が最も多く聞かれます。施設や設備の充実はもちろん、音楽に集中できる雰囲気が高く評価されています。 「同じ志を持つ仲間と高め合える」という点も大きな魅力のようです。専攻を超えて生徒同士の仲が良く、互いに刺激し合いながら成長できる環境です。 「先生方のサポートが手厚い」という口コミも見られます。専門的な指導はもちろん、進路相談などにも親身になって応えてくれるようです。 「駅から近くて通学に便利」というアクセスの良さも好評です。
気になる点
「一部の生徒によるレッスン室の使い方が良くないことがある」といった、施設利用のマナーに関する指摘が少数見られました。 専門性が高いがゆえに、「音楽以外の進路を考え始めた時に選択肢が限られる」と感じる可能性もゼロではないようです。 男子生徒の割合が少ないため、学校生活の雰囲気は女子校に近いと感じる人もいるかもしれません。
アクセス・通学
最寄り駅 京都市営地下鉄東西線「二条城前駅」から徒歩約5分 京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩約10分 京都市バス「堀川御池」停留所からすぐ
京都堀川音楽高等学校受験生へのワンポイントアドバイス