岡山県立倉敷南高等学校は、倉敷市にある進学校で、「南(みなみ)」や「倉南(くらなん)」の愛称で親しまれています。「文武両道」をスクールモottoに掲げ、勉強と部活動の両立を大切にしているのが大きな特徴です。多くの生徒が国公立大学を目指しながら、部活動や学校行事にも全力で打ち込む、活気あふれる学校生活を送っています。
倉敷南高等学校の基本情報
倉敷南高等学校の偏差値・難易度・併願校
倉敷南高等学校に設置されている学科・コース
普通科 どんなことを学ぶ場所か:1年次で基礎学力を固め、2年次からは文系・理系のコースに分かれます。さらに、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応じて、多彩な選択科目の中から自分の時間割を作ることができる「単位制」が特徴です。 どんな生徒におすすめか:国公立大学や難関私立大学への進学を考えている人はもちろん、自分の興味や関心に合わせて深く学びたいことがある人におすすめです。
倉敷南高等学校の特色・校風
宿題の量:数学の課題は多いという声がありますが、予習・復習をしっかり行うことで実力がつくとされています。計画的に学習を進める習慣が身につくようです。 校則:他の高校と比較して、校則はそれほど厳しくないという意見が多いようです。ただし、スマートフォンの校内での使用は原則禁止で、バレると没収されるという声もあります。頭髪や服装に関しても、一定の指導はあるようです。 生徒たちの雰囲気:真面目に勉強に取り組む生徒が多い一方で、行事や部活動には全力で楽しむ活発な雰囲気があります。オンとオフの切り替えが上手な生徒が多いと言えるでしょう。 アルバイト:原則として禁止されています。 制服の評判:品格のある紺を基調としたスーツタイプで、伝統を感じさせると評判です。オプションのベストやセーター(紺・えんじの2色)を組み合わせることで、気温に合わせてコーディネートできます。令和2年度からは女子用スラックスも導入されています。 土曜授業:土曜授業は基本的にありませんが、模試や特別な講座が行われることがあります。
倉敷南高等学校の部活動・イベント
部活動
特に有名な部活動としては、全国大会の常連である放送無線部や、高い実績を誇る写真部、棋道部などが挙げられます。 運動部では、ソフトテニス部などが県大会で活躍しています。 文化部13、体育部11と、多種多様な部活動があり、自分に合った活動を見つけることができます。タイムマネジメントを徹底し、週に2日の休養日を設けるなど、学業との両立がしやすい環境が整えられています。
イベント
葦岡祭(あしおかさい):9月に行われる文化祭と体育大会を合わせた学校祭です。文化の部では、1年生の展示、2年生のステージ発表(劇やダンス)、3年生のディベートなど、学年ごとに特色ある企画が行われます。体育の部では、ブロックごとに作成したパネルを掲げ、応援や競技に熱が入ります。 スポーツ大会:春と冬の年2回、クラス対抗で球技などを楽しみます。クラスの団結が深まる人気の行事です。 修学旅行:2年次に実施され、行き先は北海道、関東、そして台湾の3つのコースから選択できます。特に台湾コースでは、現地の文化に触れ、国際的な視野を広げる貴重な体験ができます。 その他:百人一首大会や、地域の川を清掃する「吉岡川クリーン大作戦」など、ユニークな行事も多く実施されています。
倉敷南高等学校の進学実績
国公立大学:岡山大学、広島大学、香川大学などを中心に、毎年多くの合格者を出しています。2024年度の入試では、京都大学に2名、旧帝大+一工には合計7名が合格するなど、難関国公立大学への進学者もいます。国公立大学全体では120名以上の合格実績があります。 難関私立大学:関西圏の「関関同立」には58名、関東圏の「GMARCH」には3名、「早慶上理ICU」には6名が合格しています(2024年度実績)。 その他:地元の岡山理科大学や川崎医療福祉大学などへの進学者も多い傾向にあります。 進学サポート:「葦岡セミナー」と呼ばれる独自の特別講座があり、授業の復習や発展的な内容を学ぶことができます。また、マンツーマンで指導を受けられる小論文・面接指導システムも整っており、推薦入試や総合型選抜への対策も万全です。
倉敷南高等学校の特長・アピールポイント
進学重視型の「単位制」カリキュラム:生徒一人ひとりの進路希望や興味に合わせて、多彩な選択科目から自分だけの時間割を作成できます。少人数・習熟度別授業も多く、自分のペースで深く学べます。 充実した探究活動「南探(みなみたん)」:地域を知る「マチプロ」や、SDGsについて考える「Minamixゼミ」など、社会との関わりの中で課題を発見し、解決する力を養う探究活動が盛んです。 世界に視野を広げるグローバル教育:ニュージーランドの姉妹校との交流や、オーストラリアへの語学研修、台湾への修学旅行など、国際交流の機会が豊富に用意されています。 生徒の学びを支える「倉南ラーニング・コモンズ」:図書室を中心に、ディスカッションやプレゼンテーションができるエリアと、静かに自習に集中できるエリアが融合した学習空間です。ICT設備も整っています。 自主・自律を育む生徒会活動:学校行事の多くが生徒の手によって企画・運営されており、リーダーシップや協調性を育むことができます。 きめ細やかな進路サポート体制:放課後や空き時間に先生へ気軽に質問・相談できる雰囲気があります。面接や小論文の個別指導も充実しています。 伝統の「文武両道」スタイル:多くの生徒が部活動に加入し、高いレベルで勉強と両立しています。限られた時間で集中して取り組むことで、タイムマネジメント能力が身につきます。
倉敷南高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「自由な校風で、のびのびと学校生活が送れる」という声が非常に多いです。 「葦岡祭(文化祭・体育祭)がとにかく楽しく、クラスやブロックの団結力が強い」と、行事に対する満足度が高いようです。 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「質問しやすい雰囲気がある」など、学習サポートの手厚さを評価する声も多く見られます。 「単位制なので、自分の興味のある科目を深く学べるのが良い」という意見もあります。 「文武両道を掲げているだけあって、部活動も勉強も本気で取り組める環境がある」といった声が寄せられています。
気になる点 「校舎や体育館などの施設が少し古い」という意見が見られます。 「駅から少し距離があり、バスか自転車での通学になるのが少し不便」といった立地に関する声もあります。 「真面目な生徒が多いが、もう少し派手な高校生活に憧れる人には物足りないかもしれない」という声も一部にはあるようです。 「課題、特に数学の量が多いと感じることがある」という意見もあります。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス: JR倉敷駅からバスを利用するのが一般的です。 両備バス「吉岡経由」に乗車し、「倉敷南高校入口」バス停で下車、そこから徒歩約5分です。 両備バス「倉敷循環線」に乗車し、「葦高小学校東」バス停で下車、そこから徒歩約7~12分です。
通学エリア: 倉敷市内から通学する生徒が最も多いですが、JRやバスを利用して岡山市や総社市、玉島、児島方面など、広い範囲から生徒が集まっています。JR倉敷駅の駐輪場に自転車を置き、そこから高校まで自転車で通う生徒も多くいます。
倉敷南高等学校受験生へのワンポイントアドバイス