東京都立八丈高等学校は、伊豆諸島南部に位置する八丈島にある、島唯一の高等学校です。 雄大な自然に囲まれた特別な環境で、充実した高校生活を送れるのが最大の魅力と言えるでしょう。普通科に加えて、島の産業を支える園芸科や家政科といった専門学科も設置されており、多様な学びの選択肢があるのも八丈高等学校の特色です。
東京都立八丈高等学校の基本情報
東京都立八丈高等学校の偏差値・難易度・併願校
普通科:39 園芸科・家政科:38
東京都立八丈高等学校に設置されている学科・コース
普通科
大学進学から就職まで、幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが組まれています。 少人数での授業や習熟度別の指導にも力を入れており、一人ひとりのペースに合わせた学習が可能です。 園芸科
農業の基礎から、草花や野菜の栽培、食品製造などを専門的に学びます。 島の自然環境を活かした実習が多く、将来、農業関連の仕事や地域の発展に貢献したい人におすすめです。 家政科
食物や被服といった、生活に密着した分野の専門知識と技術を学びます。 調理や裁縫の実習を通して、実践的なスキルを身につけたい人、将来、食やファッション、保育などの分野に進みたい人にぴったりの学科です。
東京都立八丈高等学校の特色・校風
宿題の量や校則について
宿題の量は標準的ですが、日々の予習・復習は大切です。校則は、都立高校として一般的な基準ですが、定時制課程では校則・制服・チャイムがないなど、生徒の自主性を重んじる環境が整っています。 生徒たちの雰囲気
島で育った生徒と、「島留学」で本土から来た生徒が共に学んでおり、お互いに良い刺激を受けながら学校生活を送っています。穏やかで協力的な生徒が多いようです。 アルバイト
アルバイトは届け出をすれば可能な場合が多いですが、学業との両立が基本です。 制服
全日制は制服があります。 デザインについては、オーソドックスなスタイルという評判が多いようです。 土曜授業
土曜授業は基本的にありませんが、行事や補習などが行われることもあります。
東京都立八丈高等学校の部活動・イベント
部活動
写真部
全国大会に何度も出場している強豪として知られています。 八丈島の美しい自然や文化を被写体に、素晴らしい作品を生み出しています。 陸上競技部
関東大会への出場経験もあり、日々、記録の更新を目指して練習に励んでいます。 吹奏楽部
島内でのイベント演奏など、地域に根ざした活動を積極的に行っています。日本管楽合奏コンテスト全国大会で優秀賞を受賞するなど、実力も兼ね備えています。
イベント
八高祭(文化祭)
毎年9月に行われる文化祭は、生徒だけでなく多くの島民も訪れる一大イベントです。 各クラスや部活動の展示・発表のほか、家政科の生徒が作るお弁当の販売など、専門学科の学びを活かした企画も人気です。 体育祭
6月に行われる体育祭は、学年やクラス対抗で様々な競技に挑みます。全校リレーは特に盛り上がる種目の一つです。 修学旅行
1月に実施される修学旅行は、生徒たちにとって忘れられない思い出になります。 行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会です。 ロード記録会
2月には、島の自然を感じながら長距離を走るロード記録会が行われます。
東京都立八丈高等学校の進学実績
主な大学進学先
過去の実績には、日本体育大学、東洋大学、東京工科大学、日本女子大学、二松学舎大学などへの進学実績があります。 生徒一人ひとりの希望に合わせた、きめ細やかな進路指導が特徴です。 専門学校・就職
調理や保育、福祉、IT、公務員など、専門的な知識や技術を身につけるための専門学校への進学者も多いです。また、島内外の企業への就職実績も豊富です。 進路サポート
先生方が生徒一人ひとりに親身に寄り添い、面談や相談を重ねて進路実現をサポートしてくれます。 インターンシップ(就業体験)にも力を入れており、早い段階から社会との関わりを持つ機会が設けられています。
東京都立八丈高等学校の特長・アピールポイント
地域全体が学びのフィールド「八丈学」
1年生から3年生まで、総合的な探究の時間を使って「八丈学」という独自の学習に取り組みます。 島の歴史や文化、産業、自然について深く学び、島の課題解決に向けて考え、発表する活動を通して、探究力や表現力を養います。 ハワイとの国際交流
ハワイ州のワイアケア高校と姉妹校提携を結んでおり、相互交流を通じてグローバルな視野を育む機会があります。 本格的なダイビング体験も!「海洋文化」
学校設定科目「海洋文化」では、地域の専門家と連携し、スクーバダイビングの資格取得も可能です。 豊かな八丈島の海を体感できる、他にはない授業です。 専門性を高めるJGAP認証農場
園芸科が管理する農場は、食の安全や環境保全に関する国際基準「JGAP認証」を取得しています。 持続可能な農業について、最先端の環境で学ぶことができます。 都心からの「島留学」制度
「島外生徒受入事業」により、都内本土部の中学生も入学することが可能です。 ホームステイなどを通じて、島の家庭や文化に触れながら高校生活を送るという特別な経験ができます。
東京都立八丈高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「先生との距離が近く、勉強や進路について親身に相談に乗ってくれる」という声が非常に多いようです。 「少人数なので、クラスや学年全体の仲が良く、アットホームな雰囲気で過ごせる」 「都会にはない大自然の中で、のびのびと学校生活が送れるのが最高の魅力」 「『八丈学』など、島だからこそできるユニークな学習が面白い」
気になる点 「島なので、本土に比べて遊ぶ場所やお店が限られる」という意見はあります。 「人間関係が密なので、合う・合わないがはっきりするかもしれない」 「本土へのアクセスが船か飛行機に限られるため、遠征やオープンキャンパス参加の際に時間や費用がかかる」
アクセス・通学
島外からのアクセス 飛行機:羽田空港から約55分 船:竹芝桟橋から約10時間20分
島内のアクセス 八丈島空港から車で約5分、徒歩で約20分です。 島内の生徒は、自転車やバスを利用して通学しています。 島外からの入学生(島留学生)は、指定された寮やホームステイ先から通学することになります。
東京都立八丈高等学校受験生へのワンポイントアドバイス