滋賀県立八日市南高等学校は、豊かな自然に囲まれた広大なキャンパスで、「食」「緑」「生命」について専門的に学べるユニークな高校です。他の普通科高校では決して味わえない、実践的な授業や実習を通して、生きる力を育むことができるのが、この八日市南高等学校の最大の魅力と言えるでしょう。将来、農業や食品、環境に関わる仕事に就きたいと考えている人にとっては、まさに夢への第一歩を踏み出すのに最適な場所です。
八日市南高等学校の基本情報
八日市南高等学校の偏差値・難易度・併願校
農業科:38 食品科:38 花緑デザイン科:38
八日市南高等学校に設置されている学科・コース
農業科 どんなことを学ぶ?:お米や野菜、果物の栽培から、牛や豚といった家畜の飼育まで、幅広く農業の基礎から経営までを学びます。 最新のバイオテクノロジー技術に触れる機会もあります。 どんな生徒におすすめ?:動物や植物が好きで、自然の中で体を動かすことが好きな人。将来、安全な食料生産や環境保全に貢献したいと考えている人におすすめです。
食品科 どんなことを学ぶ?:パンやジャム、お菓子などの製造・加工技術をはじめ、食品の栄養や衛生管理、新商品の開発など、「食」に関する科学的な知識と技術を学びます。 どんな生徒におすすめ?:料理やお菓子作りが好きな人。食の安全性や新しい食品開発に興味があり、将来は食品メーカーやパン屋さんなどで活躍したい人におすすめです。
花緑デザイン科 どんなことを学ぶ?:草花の栽培やフラワーアレンジメント、庭園の設計・施工(デザイン)など、植物や景観に関する知識と技術を学びます。測量やCAD(設計ソフト)の使い方も習得します。 どんな生徒におすすめ?:花や緑が好きで、美しいものを作り出すことに興味がある人。将来、ガーデンデザイナーや造園士、フラワーコーディネーターなどの仕事に就きたい人におすすめです。
八日市南高等学校の特色・校風
宿題の量 一般的な普通科高校と比較すると、宿題の量は少ないという声が多いようです。ただし、レポートや実習の記録など、専門科目に関連する課題はしっかりと出されます。
校則 校則は、他の高校と比べて特別厳しいということはないようですが、学科によっては実習の安全管理上、頭髪や服装に関する指導が厳しくなることがあるようです。 例えば、長い髪は結ぶ、装飾品は外すといったルールは徹底されています。スマートフォンの持ち込みは許可されているようですが、授業中の使用はもちろん禁止です。
生徒たちの雰囲気 見た目は派手な生徒もいるかもしれませんが、根は真面目で、目標に向かって一生懸命取り組む生徒が多いようです。 動物や植物が好きという共通点があるためか、穏やかで心優しい生徒が多いという評判もあります。
アルバイト アルバイトは、学校の許可を得れば可能とされています。ただし、学業や実習に支障が出ないように、バランスを考えることが大切です。
制服 制服は男女ともにブレザーです。デザインについては、かっこいい、かわいいというポジティブな意見と、普通だという意見の両方があるようです。
土曜授業 土曜授業は基本的にないようですが、学校行事や実習、農業クラブの活動などで土日に登校する機会はあります。
八日市南高等学校の部活動・イベント
部活動
イベント
南翔祭(なんしょうさい) 毎年秋に開催される文化祭は「南翔祭」と呼ばれ、八日市南高校最大のイベントです。このお祭りの名物は、生徒たちが丹精込めて育てた野菜や草花、手作りのパンやジャムなどの農産物・加工品の販売会です。 毎年、新鮮で安全な商品を求めて多くの地域住民が訪れ、大変な賑わいを見せます。クラスごとの展示やステージ発表なども行われ、学校全体が一体となって盛り上がります。
体育祭 学科対抗で行われることが多く、各学科のプライドをかけた熱い戦いが繰り広げられます。実習などで培ったチームワークを発揮し、クラスの団結力も一層深まります。
修学旅行 行き先は年度によって異なりますが、沖縄などへ行くことが多いようです。仲間たちと共に過ごす時間は、高校生活で忘れられない思い出になるでしょう。
八日市南高等学校の進学実績
国公立大学 滋賀県立大学など、農業や環境系の学部を中心に合格者を出しています。専門知識をさらに深めたいという意欲の高い生徒が挑戦しています。
私立大学 龍谷大学、京都産業大学、佛教大学、長浜バイオ大学など、近畿圏の私立大学への進学者が多い傾向があります。特に、農学部や生命科学部、環境系の学部への進学が目立ちます。また、指定校推薦の枠も充実しているようです。
短期大学・専門学校 農業大学校や、栄養、製菓、造園、動物看護などの専門学校へ進学し、より実践的な技術を身につける生徒も多くいます。
就職 就職希望者の内定率は非常に高く、安定した実績を誇っています。農業法人や食品製造会社、造園会社、ホームセンターなど、学校で学んだ知識や技術、取得した資格を直接活かせる企業への就職が強いのが大きな特長です。公務員(農業・林業職)になる卒業生もいます。
八日市南高等学校の特長・アピールポイント
広大な農場と充実した実習設備 校内には水田、畑、果樹園、温室、牛舎、豚舎など、本格的な農業を体験できる広大な実習地が整備されています。乳牛を飼育しているのは、滋賀県の高校で唯一です。
「農業クラブ(FFJ)」での全国レベルの活躍 全校生徒が所属する農業クラブの活動は、学校生活の大きな柱です。日々の学習の成果を試す全国規模の大会への道が開かれており、大きな目標を持って高校生活を送ることができます。
地域に根差した実践的な学び 生徒が生産した農産物や加工品を販売する「南翔祭」や販売実習は、地域の人々と直接ふれあう貴重な機会です。 また、地域の小学生と一緒に行うサツマイモ栽培などの交流活動も盛んです。
食と緑のスペシャリストを育てる3つの専門学科 農業、食品、花緑という3つの分野から、自分の興味に合わせて専門的な知識と技術を深く学ぶことができます。
豊富な資格取得のチャンス 危険物取扱者、フォークリフト運転技能者、日本農業技術検定、フラワー装飾技能士など、将来の進学や就職に役立つ様々な資格の取得を学校がサポートしてくれます。
命を育むことを通して学ぶ「生きる力」 動物の世話や植物の栽培を通して、命の尊さや大切さを肌で感じることができます。 この経験は、教科書だけでは学べない豊かな人間性を育みます。
高い就職内定率と専門性を活かした進路 専門高校ならではの強みとして、地元企業との太いパイプがあり、就職に非常に有利です。学んだことを直接活かせる仕事に就く卒業生が多いのも特長です。
八日市南高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「他の高校では絶対にできない貴重な体験ができる」という声が圧倒的に多いです。 動物の世話や野菜の収穫といった実習が楽しく、やりがいを感じる生徒が多いようです。 「先生たちが親身になって相談に乗ってくれる」「生徒と先生の距離が近い」といった、アットホームな人間関係を評価する声も目立ちます。 「専門的な知識や資格が身につき、就職に有利だと感じた」という、将来を見据えた意見も多くあります。 「同じ目標を持つ仲間と出会えて、毎日が充実している」という口コミも多く、専門学科ならではの一体感がうかがえます。
気になる点 「夏場の実習は体力的につらい」「虫が苦手な人には少し厳しい環境かもしれない」といった、農業高校ならではの意見があります。 「校舎や施設が少し古いと感じる部分がある」という声も一部で見られます。 最寄り駅から少し距離があるため、「アクセスが少し不便」と感じる生徒もいるようです。 「大学進学、特に難関大学を目指すには、自分自身で相当な努力が必要」という意見もあります。
アクセス・通学
最寄り駅 近江鉄道「八日市駅」から徒歩約20分 近江鉄道「新八日市駅」から徒歩約22分
バス 近江バス「営業所前」バス停下車、徒歩約2分 ちょこっとバス「八日市南高校」バス停下車、徒歩約1分
八日市南高等学校受験生へのワンポイントアドバイス