兵庫県立津名高等学校は、2020年に創立100周年を迎えた、淡路島に根ざす歴史と伝統のある学校です。「自主・誠実・勤勉」を校訓に掲げ、生徒一人ひとりの個性を尊重し、夢の実現をサポートするきめ細やかな教育を実践しています。地域社会や世界に貢献できる人材の育成を目指しており、活気あふれる部活動や特色ある学校行事も津名高等学校の大きな魅力です。

淡路島の豊かな自然に囲まれた高台に位置する校舎は、地中海風のモダンなデザインで「淡路島百景」にも選ばれるほどの美しさです。この恵まれた環境の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送りながら、学習や部活動に励んでいます。津名高等学校は、充実した高校生活を送りながら、自分の未来を切り拓きたいと考える中学生にとって、非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。

この記事では、そんな兵庫県立津名高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、進学実績まで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。この記事を通して、津名高等学校の持つ独特の雰囲気や魅力を感じ取っていただければ幸いです。

兵庫県立津名高等学校の基本情報

以下に、津名高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 兵庫県立津名高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒656-2131 兵庫県淡路市志筑249-1
代表電話番号 0799-62-0071
公式サイトURL https://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/tsuna-hs/NC3/

兵庫県立津名高等学校の偏差値・難易度・併願校

津名高等学校を目指す上で気になる偏差値や難易度、そして併願校について見ていきましょう。

偏差値・難易度

津名高等学校の偏差値は、設置されている学科・コースによって異なりますが、おおよそ47〜58の範囲です。

  • 文理探究科(旧総合科学コース): 偏差値 58程度

  • 普通科: 偏差値 47程度

偏差値58は、兵庫県内の公立高校の中では上位に位置します。一方、偏差値47は、平均的な学力層の生徒が多く集まるレベルと言えるでしょう。

合格に必要な内申点の目安としては、普通科で164点前後(5段階評価でオール3に4がいくつか加わるイメージ)とされています。当日の学力検査では、500点満点中280点〜295点あたりが合格の目安となります。もちろん、これらの数値はあくまで目安であり、内申点と当日の学力検査の合計点で合否が判断されるため、日々の学習の積み重ねが非常に重要になります。

同じくらいの偏差値の高校としては、淡路三原高等学校や東灘高等学校などが挙げられます。

主な併願校

兵庫県の公立高校入試では、複数の公立高校を併願することはできません。そのため、津名高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。

主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 蒼開高等学校

  • 柳学園高等学校

  • 神戸国際大学附属高等学校

  • 神戸野田高等学校

これらの私立高校は、津名高等学校を受験する生徒の多くが併願先として検討する学校です。それぞれの高校に特色があるため、オープンハイスクールなどに参加し、自分に合った学校かしっかりと見極めることが大切です。

兵庫県立津名高等学校に設置されている学科・コース

津名高等学校には、生徒一人ひとりの進路希望や興味・関心に応えるための魅力的な学科・コースが設置されています。

  • 文理探究科

    2025年度(令和7年度)から、従来の「総合科学コース」が「文理探究科」として新しく生まれ変わります。この学科は、文系・理系の枠にとらわれず、探究的な学びを通して課題解決能力を養うことを目的としています。大学や研究施設と連携した高度な学習機会も用意されており、国公立大学や難関私立大学への進学を目指す生徒におすすめです。

  • 普通科

    2年生から、生徒の多様な進路希望に対応するために、以下の3つの類型に分かれます。

    • α類型: 私立大学、短期大学、看護系の専門学校への進学や、公務員・就職を目指す生徒向けの類型です。幅広い選択科目の中から、自分の進路に合わせた学習ができます。

    • β類型(文系): 国公立大学の文系学部への進学を目指す生徒向けの類型です。文系科目を重点的に学び、応用力を高めます。

    • β類型(理系): 国公立大学や私立大学の理系学部への進学を目指す生徒向けの類型です。理数系科目を深く学び、科学的な思考力を養います。

このように、津名高等学校では、自分の目標に合わせて専門性を高められる環境が整っています。

兵庫県立津名高等学校の特色・校風

津名高等学校は、「自主・誠実・勤勉」という校訓のもと、生徒の主体性を尊重する校風が根付いています。全体としては、落ち着いた雰囲気の中で、生徒たちが真面目に学習や部活動に取り組んでいる印象です。

  • 宿題の量: 週末課題が出されることがありますが、量は日によって異なり、毎日大量の宿題に追われるということは少ないようです。

  • 校則: 他の高校と比較して、校則は標準的か、やや厳しいと感じる生徒もいるようです。特に服装に関する指導はしっかり行われる傾向があります。

    • スマホ: 休み時間中の使用は可能ですが、授業中は電源を切り、カバンにしまうのがルールです。

    • 服装: スカート丈やボタンの留め方など、細かな規定があります。

  • 生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事などでは活発に盛り上がる一面もあります。

  • アルバイト: 原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあります。

  • 制服の評判: 女子の制服は可愛いと評判で、人気があります。男子の制服は伝統的な学ランです。

  • 土曜授業: 土曜授業が実施されることがあります。

兵庫県立津名高等学校の部活動・イベント

部活動

津名高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの部が近畿大会や全国大会への出場経験を持っています。運動部、文化部ともに充実しており、生徒の多くが部活動に加入し、活気にあふれています。

  • 特に有名な部活動

    • ギター・マンドリン部: 46年連続で全国大会に出場するなど、輝かしい実績を誇る名門部です。全国的にも高い評価を受けています。

    • 放送部: 全国大会の常連であり、アナウンスや番組制作など様々な部門で活躍しています。

    • 書道部: 書道パフォーマンスなど、伝統的な書道にとどまらない活動も魅力で、全国大会にも出場しています。

    • ボート部: 淡路島という立地を活かした活動を行っており、近畿大会などで好成績を収めています。

    • 野球部: かつて兵庫県大会で優勝経験もある伝統ある部です。

この他にも、陸上競技部、バレーボール部、柔道部などが近畿大会に出場するなど、多くの部活動が活発に活動しています。

イベント

津名高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、一年を通して学校全体が盛り上がります。

  • 津名高祭(文化祭): 毎年大変な盛り上がりを見せる津名高校最大のイベントです。クラスごとの展示やステージ発表、有志によるパフォーマンスなど、多彩な企画で彩られます。

  • 体育祭: クラス対抗で様々な競技に熱中し、学年を超えて団結力が高まる一日です。特に応援合戦は迫力満点です。

  • 修学旅行: 近年では北海道などを訪れ、自然体験や文化学習を通して、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

  • 観藤会・たそがれコンサート: 40年以上の歴史を持つ、津名高校独自の伝統的なイベントです。地域住民も訪れるなど、学校と地域との交流の場にもなっています。

兵庫県立津名高等学校の進学実績

津名高等学校は、「生徒の伸び率No.1の学校」を目指し、きめ細やかな進路指導を行っています。その結果、国公立大学をはじめ、難関私立大学や多様な分野への進路を実現しています。

最新の大学進学実績

近年の主な大学合格実績は以下の通りです。(※合格者数は延べ人数を含む場合があります)

  • 国公立大学:

    神戸大学、岡山大学、徳島大学、兵庫県立大学、香川大学、高知大学、京都工芸繊維大学など、毎年コンスタントに合格者を輩出しています。

  • 難関私立大学(関関同立など):

    関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学といった難関私立大学にも多数の合格者を出しています。

  • その他:

    近畿大学、甲南大学、京都産業大学などの産近甲龍や、関西看護医療大学、神戸学院大学、武庫川女子大学など、地元の大学や看護・医療系の大学・専門学校への進学者も多いのが特徴です。また、公務員や民間企業への就職など、多様な進路選択が実現されています。

進学実績を支える取り組み

津名高等学校では、生徒一人ひとりの進路実現をサポートするために、以下のような手厚い指導体制を整えています。

  • 個別面談の強化: 担任や進路指導部の教員が、生徒一人ひとりと向き合い、目標設定や学習方法について的確なアドバイスを行います。

  • 補習・講習の充実: 長期休暇中や放課後などを利用して、実力アップのための補習や講習が数多く開かれています。

  • 小論文・面接指導: 推薦入試や総合型選抜に対応するため、個別の添削指導や模擬面接などを通して、表現力や対応力を徹底的に鍛えます。

  • 自習室の完備: 生徒が集中して学習に取り組める環境が整えられており、教員に質問しやすい雰囲気も魅力です。

兵庫県立津名高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、津名高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 地域課題を探究する「REBORN PROJECT」: 2年生の総合的な学習の時間で行われる探究活動です。生徒たちが主体的に地域の課題を発見し、解決策を考えるプロジェクトで、プレゼンテーション能力や協働性を養います。

  • 美しい地中海風の校舎: 「淡路島百景」にも選ばれたモダンで開放的な校舎は、生徒たちの自慢の一つです。屋上にそびえるカリヨン(鐘)は学校のシンボルとなっています。

  • 全国レベルで活躍する部活動: ギター・マンドリン部や放送部をはじめ、多くの部活動が全国大会や近畿大会で活躍しており、高いレベルで文武両道を目指せる環境です。

  • 伝統ある独自の学校行事: 40年以上の歴史を持つ「観藤会」や「たそがれコンサート」など、地域に開かれたユニークな行事が多く、学校生活を豊かに彩ります。

  • きめ細やかな進路指導: 「生徒の伸び率No.1」をスローガンに、個別指導や補習、面接練習など、一人ひとりの夢の実現に向けた手厚いサポート体制が整っています。

  • 伝統の「津名高体操」: 創立以来受け継がれている、津名高校独自の伝統的な体操があります。

  • 充実したICT環境: 最新のICT設備が整備されており、授業や探究活動などで効果的に活用されています。

兵庫県立津名高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる声をまとめました。学校選びの参考にしてください。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって進路相談に乗ってくれるので心強い」という声が多く聞かれます。

    • 「制服が可愛いと友達に褒められる」「校舎がおしゃれで毎日通うのが楽しい」といった、制服や校舎に関するポジティブな意見が目立ちます。

    • 「部活動が盛んで、目標を持って打ち込める環境がある」「津名高祭などの行事が本当に楽しく、最高の思い出になった」など、部活動や学校行事の充実度を評価する声が多数あります。

    • 「落ち着いた環境で勉強に集中できる」「真面目な生徒が多く、いじめなども少ない印象」といった、学習環境や生徒の雰囲気に関する良い評判もあります。

  • 気になる点:

    • 「坂の上にあるので、自転車通学や徒歩だと夏場は少し大変」という、立地に関する意見があります。

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」「特に服装については細かく指導される」といった声も一部で見られます。

    • 「最寄り駅から少し距離があるため、バスを利用する必要がある」というアクセス面での指摘もあります。

アクセス・通学

津名高等学校へのアクセス方法と、通学エリアについてです。

  • 最寄りバス停からのアクセス:

    • 本四海峡バス・淡路市生活観光バス路線「津名高校前」バス停からすぐ

    • 高速バスなどが発着する「津名港」バスターミナルから徒歩約10分

  • 主な通学エリア:

    淡路島内全域から生徒が通学しています。特に淡路市や洲本市から通う生徒が多い傾向にあります。島外から通学する生徒は少ないですが、高速バスを利用して神戸方面から通うことも可能です。

兵庫県立津名高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

歴史と伝統を受け継ぎながら、新しい学びにも挑戦し続ける津名高等学校。この記事を読んで、その魅力に惹かれた人も多いのではないでしょうか。

津名高等学校は、落ち着いた環境でじっくりと学習に取り組みたい人、そして仲間と共に部活動や学校行事に熱く燃えたい人、その両方を高いレベルで実現したいと考えるあなたに特におすすめの学校です。特に、地域に貢献したいという気持ちや、探究活動に興味がある人にとっては、「文理探究科」や「REBORN PROJECT」など、他校にはない貴重な学びの機会が得られるでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが何よりも大切です。兵庫県の公立高校入試では内申点も重視されるため、日々の授業態度や提出物にも真剣に取り組み、一つでも高い評価を得られるように心がけましょう。その上で、過去問などを活用して応用力を養い、苦手分野を克服していくことが合格への近道です。津名高等学校で充実した3年間を送る自分の姿を想像しながら、最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています!


※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。


メタディスクプション

兵庫県立津名高等学校の偏差値(文理探究科・普通科)、内申点目安、校風、口コミ評判を徹底解説。全国レベルの部活動や特色ある進学実績、可愛いと評判の制服など、津名高校の魅力を受験生向けに分かりやすく紹介します。