大阪府立千里青雲高等学校は、豊中市の緑豊かな千里ニュータウンに位置する、自分の未来を自分でデザインできる「総合学科」の高校です。 2007年に開校した比較的新しい学校で、充実した施設と、一人ひとりの興味や進路に合わせた学びを追求できる環境が整っています。

総合学科の最大の魅力は、なんといっても豊富な選択科目です。2年生からは、大学のように自分で時間割を組み立て、幅広い分野から興味のある授業を選べます。 将来の夢がはっきり決まっている人はもちろん、高校生活を通して自分のやりたいことを見つけたいと考えている人にとって、千里青雲高等学校は最高の舞台となるでしょう。

この記事では、そんな千里青雲高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しくご紹介します。自分の可能性を広げたい、充実した高校生活を送りたいと願う中学生とその保護者の皆さんにとって、きっと参考になるはずです。

千里青雲高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 大阪府立千里青雲高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒560-0084 大阪府豊中市新千里南町1-5-1
代表電話番号 06-6831-3045
公式サイトURL https://www.osaka-c.ed.jp/senriseiun/

千里青雲高等学校の偏差値・難易度・併願校

千里青雲高等学校の偏差値は54〜55とされており、大阪府内の公立高校の中では中堅レベルに位置します。 自分の興味や進路に合わせて多彩な科目が選べる総合学科という特性から、毎年多くの受験生が注目する人気の高い学校です。

難易度を具体的にイメージするために、同じくらいの偏差値の高校としては、公立では高槻北高校などが挙げられます。 合格に必要な内申点の目安としては、32〜33程度(5段階評価)が一つの指標となるようです。 もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も重要になります。

大阪府の公立高校入試制度では、原則として公立高校の併願はできません。そのため、千里青雲高等学校を第一志望とする受験生の多くは、併願校として私立高校を選択します。主な併願校としては、大阪薫英女学院高等学校、金蘭会高等学校、大阪学院大学高等学校、追手門学院高等学校などが挙げられることが多いようです。

千里青雲高等学校に設置されている学科・コース

千里青雲高等学校は「総合学科」のみを設置している単位制の高校です。 1年生では芸術などの一部選択科目を除き、全員が共通の科目を履修して基礎学力を固めます。そして、2年生からは自分の興味・関心や進路希望に応じて、多くの選択科目の中から自分だけの時間割を作成していきます。

科目選択の目安として、千里青雲高等学校では「系列」という緩やかなまとまりが用意されています。 これはコースのように所属するものではなく、あくまで科目選びの参考にするためのものです。複数の系列から科目を自由に組み合わせることも可能です。

  • 教育系列

    全国的にも珍しい系列で、教員や保育士を目指す人だけでなく、地域活動のリーダーなど、教育分野で活躍したい人におすすめです。心理学やカウンセリング入門、陶芸といったユニークな科目も学べます。

  • 健康系列

    看護・医療系の進路を目指す生徒を力強くサポートする系列です。看護の数学や生物、介護福祉実習など、専門的な知識の基礎を学べます。 スポーツに打ち込みたい生徒向けの科目も用意されています。

  • 国際系列

    語学や異文化理解に関心がある生徒向けの系列です。ポップスで学ぶ英語表現や、スクリーン・イングリッシュなど、楽しみながら実践的な語学力を身につけることができます。

  • 科学系列

    理数系の分野に興味がある、または理系大学への進学を考えている生徒におすすめの系列です。数学セミナーや科学実験工房など、探究心を深める科目が充実しています。

  • 文化系列

    文学、歴史、芸術など、人文系の学問を深く学びたい生徒向けの系列です。評論を読む、近現代文学探究、東洋史探究など、知的好奇心を満たす科目が揃っています。

千里青雲高等学校の特色・校風

千里青雲高等学校の校風は、「落ち着いた雰囲気」「真面目」といったキーワードで表現されることが多いようです。 ルールやマナーを大切にするきめ細やかな生徒指導が行われており、生徒たちは穏やかな環境の中で学校生活を送っています。

  • 校則・スマホ・アルバイト

    校則は、他の高校と比較して厳しいと感じる生徒が多いようです。 特に服装やメイクに関する指導は厳しいとの声があります。 スマートフォンの使用は、教室内では禁止されており、廊下など決められた場所でのみ使用が許可されています。 アルバイトは原則として禁止されているようです。

  • 宿題・授業

    宿題の量は先生によって異なり、多いと感じることもあれば、ほとんどない場合もあるようです。 授業は、総合学科の特色を活かした少人数・習熟度別授業が多く取り入れられており、一人ひとりの学力に応じた丁寧な指導が期待できます。

  • 生徒の雰囲気

    真面目で落ち着いた生徒が多いという評判です。 騒がしい雰囲気は少なく、学習に集中しやすい環境と言えるでしょう。

  • 制服

    制服は、女子はネクタイとリボンの両方が選べるなど、組み合わせの自由度が高いようです。 カーディガンやベストはそれぞれ2色、シャツは3色(白、青、ピンク)から選べるため、自分らしい着こなしを楽しめるという声があります。

  • 土曜授業

    土曜授業の有無についての明確な情報は見当たりませんでしたが、進学実績向上のための補習などが行われる可能性はあります。

千里青雲高等学校の部活動・イベント

部活動

千里青雲高等学校では、多くの生徒が部活動に加入しており、加入率は8割を超えるとされています。 文武両道を目指し、勉強と部活動を両立させて充実した高校生活を送っています。

  • 運動部

    広大なグラウンドや2つの体育館、トレーニングルーム、4月から11月まで利用可能なプールドームなど、府立高校の中でもトップレベルの施設が整っています。 水泳部が近畿大会に出場するなど、実績を残している部活動もあります。 その他、サッカー部(男女)、硬式野球部、バレーボール部(男女)、バスケットボール部(男女)など、多くの運動部が活発に活動しています。

  • 文化部

    文化部も多彩なクラブが活動しています。 特にダンス部は、「UNION」というチーム名で活動しており、数々の大会に出場するなど、高いレベルで知られています。 また、吹奏楽部や軽音楽部、美術部、書道部なども熱心に活動しており、文化祭などでその成果を披露しています。

イベント

千里青雲高等学校では、年間を通して様々な学校行事が開催され、生徒たちの学校生活を彩っています。

  • 体育祭・文化祭

    体育祭や秋に行われる「秋桜祭(文化祭)」は、特に大きな盛り上がりを見せるイベントです。 クラスや部活動ごとに一丸となって準備に取り組み、生徒たちの団結力が深まります。

  • 修学旅行・遠足

    1年生では宿泊研修、2・3年生では遠足が実施されます。 修学旅行は例年、沖縄などへ行くことが多いようです。これらの行事は、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

  • その他のイベント

    その他にも、音楽祭、スポーツ大会、1年生の百人一首大会など、ユニークで多彩なイベントが企画されており、一年を通して楽しむことができます。

千里青雲高等学校の進学実績

千里青雲高等学校は、総合学科の特色を活かしたきめ細やかな進路指導と、「青雲道場」と呼ばれる独自の学習サポート体制により、生徒一人ひとりの進路実現を力強く後押ししています。

最新の進学実績については公式サイトで詳細が公表されていますが、過去の実績を見ると、国公立大学や難関私立大学へも合格者を輩出しています。

  • 国公立大学

    大阪大学をはじめとする旧帝大や、その他の国公立大学への合格実績があります。

  • 難関私立大学

    「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)への合格者が多く見られます。 また、GMARCHや早慶上智といった関東の難関私立大学に合格する生徒もいるようです。

  • その他の進路

    多くの生徒が4年制大学へ進学しますが、短期大学や専門学校への進学、就職など、多様な進路を選択しています。

進学実績を支える取り組みとして、校外での勉強合宿や校内での大勉強会などを実施する「青雲道場」があります。 これらの取り組みを通じて、生徒たちは集中して学習に取り組む環境を得て、着実に学力を伸ばしています。

千里青雲高等学校の特長・アピールポイント

千里青雲高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 自分だけの時間割が作れる「総合学科」

    最大の特長は、2年生から自分の興味や進路に合わせて自由に科目を選択できる総合学科であることです。 大学のように主体的に学びをデザインする経験は、将来の可能性を大きく広げます。

  • 全国でも珍しい「教育」系列

    教員や保育士、地域のリーダーを目指せる「教育」系列が設置されているのは全国でも珍しく、特色ある学びが可能です。

  • 充実した施設と緑豊かな環境

    5万平方メートルを超える広大な敷地に、2つの体育館やプールドーム、280名収容のホールなど、府立高校としては非常に充実した施設が整っています。

  • 学力向上をサポートする「青雲道場」

    勉強合宿や大勉強会など、独自の学習サポートプログラム「青雲道場」があり、集中して学力アップに取り組めます。

  • 活発な部活動と学校行事

    8割以上の生徒が部活動に加入し、勉強と両立しながら青春を謳歌しています。 文化祭や体育祭などの学校行事も非常に盛り上がります。

  • 落ち着いた学習環境

    きめ細やかな生徒指導により、校内は落ち着いた雰囲気が保たれており、真面目に学習に取り組みたい生徒に最適な環境です。

  • 共に学び育つ「共生推進教室」

    知的障がいのある生徒が共に学ぶ「共生推進教室」が設置されており、多様性を認め合い、共に成長する経験ができます。

千里青雲高等学校の口コミ・評判のまとめ

千里青雲高等学校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。良い点と気になる点を公平に見ていきましょう。

  • 良い点

    • 「総合学科なので、自分の進路に合わせた授業が選べるのが良い」という声が最も多く聞かれます。 看護系や美術系など、専門的な分野を早くから学べる点を評価する意見が目立ちます。

    • 「施設が新しくて綺麗」「グラウンドや体育館が広くて充実している」など、恵まれた学習環境を魅力に感じる生徒が多いようです。

    • 「落ち着いた雰囲気で、真面目に勉強したい人には合っている」「いじめなどの話はあまり聞かない」といった、穏やかな校風を評価する声もあります。

    • 「青雲道場など、勉強をサポートしてくれる体制があるのが心強い」という意見もありました。

  • 気になる点

    • 「校則が他の高校に比べて厳しい」という口コミは多く見られます。 特に、スカート丈やメイク、スマートフォンの使用に関するルールが厳しいと感じる生徒がいるようです。

    • 「駅から少し歩くのが大変」「坂道が多い」といった、アクセスに関する意見もあります。 最寄り駅の千里中央駅から徒歩で15分ほどかかります。

    • 「行事が思ったより盛り上がらない」という声も一部で見られますが、これには個人差があるようです。

アクセス・通学

千里青雲高等学校は、千里丘陵の自然豊かな環境にありながら、交通の便が良い場所に立地しています。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 北大阪急行・大阪モノレール「千里中央」駅から南西へ徒歩約15〜17分です。

    • 阪急バス「豊中九中前」バス停で下車すると、徒歩約1〜2分です。

  • 通学エリア

    千里中央駅は梅田駅から約20分、阪急南茨木駅からは約11分、阪急蛍池駅からは約9分とアクセスが良いため、豊中市だけでなく、吹田市、箕面市、茨木市など、広範囲から生徒が通学しています。 自転車で通学する生徒も多いようです。

千里青雲高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

千里青雲高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんにエールを送ります。

千里青雲高等学校は、「将来の夢が決まっている人」にも、「これから自分のやりたいことを見つけたい人」にも、どちらにも強くおすすめできる学校です。総合学科というシステムを最大限に活用すれば、あなたの可能性は無限に広がります。もしあなたが、誰かに決められた道ではなく、自分で考え、自分の未来を切り拓いていきたいと強く願うなら、千里青雲高等学校は最高の環境を提供してくれるでしょう。

受験勉強においては、まずは基礎学力をしっかりと固めることが大切です。苦手科目をなくし、どの教科でも安定して点数が取れるようにバランス良く学習を進めてください。また、面接や自己申告書では、「なぜ千里青雲の総合学科で学びたいのか」「入学してどんなことに挑戦したいのか」を自分の言葉で具体的に伝えられるように、今から自己分析を深めておくことをお勧めします。あなたの熱意と個性が、きっと合格への扉を開くはずです。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。