名古屋大学教育学部附属高等学校は、その名の通り名古屋大学の附属校で、「名大附(めいだいふ)」の愛称で親しまれている、国立大学法人唯一の併設型中高一貫校です。名古屋大学東山キャンパス内という、学問を探究するにはこの上ない環境にあり、生徒一人ひとりの個性を尊重する「自由」な校風が最大の魅力と言えるでしょう。

この自由な環境の中で、生徒たちは自らの興味・関心をとことん追求していきます。名古屋大学と連携した高度な学びや、国際的な視野を広げるプログラムも豊富に用意されており、まさに「未来のリーダー」を育成するための教育が実践されています。

この記事では、そんな名古屋大学教育学部附属高等学校がどのような学校なのか、その特色や生徒たちのリアルな声、進学実績などを詳しくご紹介していきます。他の高校とはひと味違う、名大附ならではの魅力に触れてみてください。

名古屋大学教育学部附属高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 名古屋大学教育学部附属高等学校
公立/私立の別 国立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒464-8601 愛知県名古屋市千種区不老町
代表電話番号 052-789-2672
公式サイト https://www.highschl.educa.nagoya-u.ac.jp/

名古屋大学教育学部附属高等学校の特色・校風

名古屋大学教育学部附属高等学校の校風は、「自由闊達」や「自主自律」という言葉で表現されることが多いです。生徒の主体性を最大限に尊重する文化が根付いています。

  • 宿題の量:宿題は比較的少ないという声が多く、生徒が自分のペースで学習を進めることが奨励されています。その分、自主的な学習習慣が求められます。

  • 校則:校則はほとんどないに等しいと言われるほど緩やかです。服装は基本的に自由で、制服もありますが私服で登校する生徒も多く見られます。髪型やアクセサリー、メイクなども個人の判断に委ねられており、それぞれの個性を尊重する雰囲気が特徴です。

  • 生徒たちの雰囲気:個性的で、自分の好きなことに対して熱意を持っている生徒が多いようです。お互いの多様性を認め合う寛容な雰囲気があり、いじめはほとんどないという声が多く聞かれます。

  • アルバイト:アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業との両立が求められます。

  • 制服:制服はありますが、着用は義務付けられておらず、多くの生徒が私服やアレンジした制服で過ごしています。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。

名古屋大学教育学部附属高等学校の部活動・イベント

部活動

名古屋大学教育学部附属高等学校では、多くの生徒が部活動に加入し、活発に活動しています。運動部、文化部ともに様々な種類があり、生徒たちの自主的な運営が特徴です。

  • 運動部:ハンドボール部、弓道部、バスケットボール部、硬式野球部などがあります。中でも弓道部は、新しい弓道場で練習に打ち込める環境が整っています。

  • 文化部:美術部、合唱部、ブラスバンド部などが活動しています。珍しい部活動としては、箏の演奏に取り組む部活動があり、留学生に演奏を披露するなどの国際交流も行われています。

  • サークル:クイズ研究会やダンスサークルなど、生徒が主体となって立ち上げたサークル活動も盛んです。

イベント

生徒の自主性を重んじる名古屋大学教育学部附属高等学校では、学校行事も生徒主体で企画・運営され、毎年大きな盛り上がりを見せます。

  • 光粒祭(学校祭):一般的に文化祭と体育祭にあたる学校祭は「光粒祭(こうりゅうさい)」と呼ばれ、最大のイベントです。企画から運営まで生徒が中心となって行い、クラスごとの演劇や展示、有志によるパフォーマンスなど、多彩な催しで賑わいます。

  • 研究旅行:高校2年生の沖縄研究旅行など、探究的な学びを取り入れた校外学習が実施されます。

  • 球技大会・水泳大会:学年やクラス対抗で競い合うスポーツイベントも、生徒たちの楽しみの一つです。

名古屋大学教育学部附属高等学校の進学実績

名古屋大学教育学部附属高等学校は、その恵まれた教育環境を活かし、毎年優れた進学実績を上げています。特に、附属校である名古屋大学への進学者が多いのが特徴です。

  • 国公立大学:卒業生の約半数が国公立大学へ進学すると言われています。主な進学先として、名古屋大学をはじめ、東京大学、京都大学、大阪大学などの難関大学に合格者を輩出しています。

  • 難関私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学や、地元の南山大学など、多くの生徒が難関私立大学にも合格しています。

  • 進路サポート:学校として特別な進学サポートに力を入れているというよりは、生徒の自主的な学習を促す環境が、高い進学実績につながっているようです。高校棟には進路相談室があり、主要大学の資料や過去問題集が揃えられています。

名古屋大学教育学部附属高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、名古屋大学教育学部附属高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 名古屋大学との高度な連携:名古屋大学のキャンパス内にある立地を活かし、大学の授業を先行履修できるプログラムや、大学教員による講義、留学生との交流などが日常的に行われています。

  • 先進的な教育研究校としての役割:スーパーサイエンスハイスクール(SSH)やスーパーグローバルハイスクール(SGH)、ワールド・ワイド・ラーニング(WWL)コンソーシアム構築支援事業などの指定を受け、常に時代を先取りした教育実践に取り組んでいます。

  • 「総合的な探究の時間」の先進的実践:本校の「総合人間科」は、現在の「総合的な学習(探究)の時間」のモデルとなった先進的な取り組みです。生徒は自ら課題を設定し、探究を深めていきます。

  • 充実したICT環境:校内にはWi-Fiが完備され、普通教室には電子黒板が設置されるなど、ICT環境が整備されています。図書館も約4万冊の蔵書を誇り、生徒の学習をサポートしています。

  • グローバルな視野を育む国際交流:海外の学校との交流や留学生の受け入れも積極的に行われており、国際感覚を養う機会が豊富にあります。

  • 教育実習生との交流:名古屋大学教育学部の学生が教育実習に訪れるため、年齢の近い大学生と交流し、進路について考える良い機会となっています。

  • 生徒の自主性を育む自由な校風:校則がほとんどなく、服装や髪型も自由です。この自由な環境が生徒の自主性や個性を伸ばし、学校生活の満足度の高さにつながっています。

名古屋大学教育学部附属高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、名古屋大学教育学部附属高等学校のどのような点が評価され、また、どのような点に注意が必要だと考えられているのでしょうか。

  • 良い点:

    • 「とにかく自由で、自分のやりたいことを尊重してもらえる」という声が圧倒的に多いです。

    • 「個性的で面白い友人がたくさんできる」「お互いの価値観を認め合える雰囲気がある」といった、人間関係の良さを挙げる声も目立ちます。

    • 「名古屋大学との連携プログラムが充実しており、知的好奇心が満たされる」など、学習環境への満足度も非常に高いです。

    • 「先生方が生徒の自主性を信じて見守ってくれる」という意見もあります。

  • 気になる点:

    • 「自由な分、自己管理能力が問われる。流されてしまうと勉強が疎かになる可能性がある」という指摘があります。

    • 「施設が少し古い部分がある」という声も一部で見られます。

    • 「大学受験に向けた手厚いサポートがあるわけではないので、塾に通っている生徒が多い」という意見もあります。

アクセス・通学

名古屋大学教育学部附属高等学校は、名古屋大学東山キャンパス内に位置しており、公共交通機関でのアクセスが非常に便利です。

  • 最寄り駅:

    • 名古屋市営地下鉄名城線「名古屋大学」駅 3番出口から徒歩約10分

    • 名古屋市営地下鉄東山線・名城線「本山」駅 5番出口から徒歩約12分

  • バスでのアクセス:

    • 名古屋市営バス「名古屋大学」バス停から徒歩約7分

  • 通学エリア:名古屋市内を中心に、愛知県内の幅広いエリアから生徒が通学しています。通学時間に関する規定があるという声もあります。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。