大阪府藤井寺市にある四天王寺東高等学校は、聖徳太子の「和の精神」を教育の礎に、一人ひとりの可能性を大切に育む男女共学の私立高校です。2017年に開校した比較的新しい学校でありながら、充実した教育環境と熱心な指導で、着実に進学実績を伸ばしていると注目されています。清潔感のある校舎や最新のICT設備など、快適な学習環境が整っているのも魅力の一つです。

「なりたい自分」を見つけ、その夢に向かって力強く歩んでいけるよう、四天王寺東高等学校では3つのコースを設置し、個々の目標に応じたきめ細やかなサポートを行っています。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込める環境がここにはあります。

この記事では、そんな魅力あふれる四天王寺東高等学校について、偏差値やコース内容、学校生活の様子から進学実績まで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しくご紹介します。この記事を読めば、四天王寺東高等学校がどんな学校なのか、きっと具体的にイメージできるはずです。

四天王寺東高等学校の基本情報

四天王寺東高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 四天王寺東高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒583-0026 大阪府藤井寺市春日丘3-1-78
代表電話番号 072-937-2855
公式サイトURL https://www.shitennojigakuen.ed.jp/higashi/

四天王寺東高等学校の偏差値・難易度・併願校

四天王寺東高等学校の受験を考えるうえで、偏差値や難易度は気になるところですよね。コースごとに目標が異なるため、偏差値にも幅があります。

コース別の偏差値の目安は以下の通りです。

  • Ⅲコース:60程度

  • Ⅱコース:52程度

  • Ⅰコース:48程度

Ⅲコースは国公立大学や難関私立大学を目指すコースであり、高い学力が求められます。同じくらいの偏差値の高校としては、大阪府内の他の私立高校の特進コースなどが挙げられます。Ⅱコースは関関同立や産近甲龍といった難関〜中堅私立大学、Ⅰコースは系列の四天王寺大学をはじめとする多様な進路を目指すコースです。

併願校としては、立地や偏差値帯から、公立高校を目指す受験生が併願するケースや、近隣の私立高校(例:PL学園高校など)を検討する受験生が多いようです。 四天王寺東高等学校はコースごとに難易度が異なるため、自分の学力や目指す進路に合わせて、最適なコースを選択することが大切です。

四天王寺東高等学校に設置されている学科・コース

四天王寺東高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標に対応するための3つのコースが設置されています。それぞれのコースで特色ある学びを展開し、「なりたい自分」への道をサポートしています。

  • Ⅲコース

    国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。質の高い授業と豊富な演習時間を確保し、応用力と思考力を徹底的に鍛えます。高い目標を持つ仲間と切磋琢磨したい人におすすめです。

  • Ⅱコース

    関関同立や産近甲龍などの難関・中堅私立大学を目指すコースです。基礎学力の定着を重視しつつ、文武両道を実現できるカリキュラムが特徴です。勉強と部活動を両立させ、充実した高校生活を送りたい人にぴったりです。

  • Ⅰコース

    系列の四天王寺大学への進学や、その他の大学・専門学校など、多様な進路希望に対応するコースです。一人ひとりの個性や興味関心に寄り添った指導で、基礎学力を固めながら自分のペースで学習を進めたい人におすすめです。

高校2年生に進級する際に、本人の希望や適性に応じてコースを変更することも可能とされています。

四天王寺東高等学校の特色・校風

四天王寺東高等学校の校風は、「落ち着いた雰囲気」「真面目」といったキーワードで表現されることが多いようです。仏教の精神を礎とした教育が行われており、礼儀や感謝の心を大切にする指導が特徴です。

  • 宿題・課題の量

    「課題の量は多い」という声が多く見られます。 特に上位コースでは、日々の学習習慣を確立させるために、計画的な学習が求められるようです。「勉強を頑張りたいけれど、自分一人ではサボってしまいがち」という生徒にとっては、良いペースメーカーになるかもしれません。

  • 校則

    校則は「厳しい」と感じる生徒が多いようです。 特に、スマートフォンの使用に関しては、校内では電源を切り、専用の袋に入れるというルールがあります。 また、アルバイトや寄り道も原則禁止とされています。 服装や頭髪に関する指導も行われることがあるようです。

  • 生徒たちの雰囲気

    全体的に真面目で落ち着いた生徒が多い印象です。クラスの雰囲気は「ほのぼのとしている」という口コミもあります。 一方で、一部の生徒が授業に集中していないという指摘もあり、クラスや先生によって雰囲気は異なるようです。

  • 制服

    制服は、黒を基調としたジャケットに紫のリボン(女子)またはネクタイ(男子)が特徴で、上品なデザインが評判のようです。 夏服はチェック柄のスカート(女子)や、少し青みがかったシャツなど、爽やかな印象です。

  • 土曜授業

    土曜授業も実施されており、学習時間の確保に力を入れていることがうかがえます。

四天王寺東高等学校の部活動・イベント

部活動

四天王寺東高等学校では、多くの生徒が部活動に参加し、文武両道の学校生活を送っています。

運動部では、男子バスケットボール部、剣道部などが活発に活動しています。剣道部は近畿大会に出場するなど、実績も残しています。 男子ソフトボール部は大阪府内では設置校が少ないため、努力次第で全国大会も目指せる珍しい部活です。

文化部では、軽音楽部、ダンス部、クッキング部、イラスト部などが人気です。 特に軽音楽部は、文化祭や外部のライブに向けて熱心に練習に励んでいます。また、早押しボタンを使って本格的な活動を行うクイズ研究同好会など、ユニークな部活もあります。

イベント

四天王寺東高等学校では、仲間との絆を深める多彩な学校行事が年間を通じて開催されています。

  • 体育祭(7月)

    クラス対抗で様々な競技に挑み、大きな盛り上がりを見せます。

  • 文化祭(10月)

    クラスや文化部が日頃の活動の成果を発表する場です。 模擬店や展示、ステージ発表など、生徒たちが主体となって企画・運営を行います。

  • 修学旅行(10月、高校2年生)

    高校生活の大きな思い出となるイベントです。行き先は年によって異なりますが、仲間との貴重な時間を過ごします。

この他にも、仏教校ならではの「花まつり」や「授戒会」といった行事や、校外学習、芸術鑑賞会など、豊かな人間性を育むための様々なイベントが企画されています。

四天王寺東高等学校の進学実績

四天王寺東高等学校は、生徒一人ひとりの進路実現に向けた手厚いサポート体制が強みで、国公立大学や難関私立大学への合格者を着実に輩出しています。

最新の大学進学実績(2024年度入試)を見ると、以下のような大学に合格者を出しています。

  • 国公立大学

    大阪大学、大阪公立大学、奈良女子大学、奈良県立医科大学、大阪教育大学、和歌山大学など、近畿圏を中心に合格実績があります。 2024年度は旧帝国大学を含む国公立大学に8名の合格者が出ています。

  • 難関私立大学

    「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)には合計71名が合格しています。 また、「産近甲龍」(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)にも多数の合格者を出しています。

  • その他

    系列校である四天王寺大学や四天王寺大学短期大学部への優先入学制度も充実しています。 その他、私立大学の医・歯・薬・獣医系統や、専門学校への進学など、多様な進路を実現しています。

夏休み中の夏季特別講習や、放課後にチューターが常駐する学習スペースが設けられるなど、進学実績を支えるための補習・講習体制も整っています。

四天王寺東高等学校の特長・アピールポイント

四天王寺東高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。ここでは、その特長をいくつかご紹介します。

  • 聖徳太子の精神に基づく人間教育

    「和の精神」「利他の精神」を大切にし、感謝の心を育む仏教教育を実践しています。 これにより、知識だけでなく、豊かな人間性を備えた人材の育成を目指しています。

  • 最新のICT教育環境

    校内には無線LANが完備され、電子黒板やタブレット端末を活用した授業が積極的に行われています。 これからの時代に不可欠なICTスキルを自然に身につけることができます。

  • 充実したキャリア教育

    将来、社会で自分らしく生きていくための力を養うキャリア教育に力を入れています。 1年生では「自分を知る」をテーマに外部講師の話を聞き、2年生では地域社会の経済活動について考察するなど、段階的なプログラムが組まれています。

  • 快適で美しい学習環境

    2017年開校の新しい校舎は清潔で、最新の設備が整っています。怪我をしにくい人工芝のグラウンドや、自然と触れ合えるテラス、体育館の冷房設備など、生徒が快適に過ごせる環境が魅力です。

  • 近鉄「藤井寺」駅から徒歩約3分の好立地

    最寄り駅から非常に近く、通学の便が良いことも大きなポイントです。

  • 系列大学との高大連携

    すぐ近くにある系列の四天王寺大学と連携したプログラムがあり、大学の授業を体験したり、大学生と交流したりする機会があります。 これは、早い段階から大学での学びを意識し、学習意欲を高めることにつながります。

四天王寺東高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、在校生や卒業生から寄せられる四天王寺東高等学校の口コミや評判を、良い点と気になる点に分けてご紹介します。

  • 良い点

    • 「学校が新しくて綺麗。施設や設備が整っていて快適に過ごせる」という声が非常に多いです。

    • 「勉強を頑張りたい生徒にとっては、課題が多く、学習習慣がつくので良い環境」という意見があります。

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」といった、学習サポートの手厚さを評価する声も見られます。

    • 「駅から近くて通いやすい」という立地の良さを挙げる生徒も多いです。

    • 「制服のデザインが上品で可愛い、カッコいい」と評判のようです。

  • 気になる点

    • 「校則が厳しい」という声が最も多く聞かれます。 特にスマホの使用制限やアルバイト禁止などに不満を感じる生徒がいるようです。

    • 「先生によって授業の分かりやすさに差がある」という意見もあります。

    • 「自称進学校」という言葉を使って、課題の多さや模試の多さに否定的な意見を述べる口コミも見られます。

    • 「行事の盛り上がりが少し物足りない」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

四天王寺東高等学校へのアクセス方法をご紹介します。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • 近鉄南大阪線「藤井寺」駅 南出口より徒歩約3分

    • 近鉄南大阪線「高鷲」駅 南口から徒歩約8分

駅から非常に近く、アクセスは抜群です。そのため、藤井寺市や羽曳野市、松原市といった近隣エリアはもちろん、奈良県などからも電車を利用して通学している生徒がいます。

四天王寺東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、四天王寺東高等学校の魅力や学校生活のイメージが膨らんできたでしょうか。

四天王寺東高等学校は、「落ち着いた環境で、コツコツと勉強に打ち込みたい」「将来の夢を見つけるために、手厚いサポートを受けたい」と考えている生徒に特におすすめの学校です。校則は少し厳しいかもしれませんが、それは皆さんが安心して学校生活を送り、勉学に集中するための環境づくりでもあります。新しい綺麗な校舎で、充実した3年間を送りたい人には最高の場所でしょう。

受験勉強においては、まず自分の目標とする大学や将来の夢を考え、それに合ったコース(Ⅲ・Ⅱ・Ⅰ)を見定めることが大切です。その上で、目標偏差値に向けて、中学校の基礎を徹底的に固めましょう。特に英語や数学は、日々の積み重ねが重要になります。過去問を解くことはもちろんですが、四天王寺東高等学校が大切にしている「主体的に学ぶ姿勢」を意識して、わからない問題はそのままにせず、先生や友達に積極的に質問する習慣をつけておくと、入学後もスムーズに学習を進められるはずです。

あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。