大東文化大学第一高等学校は、東京都板橋区にキャンパスを構える、文武両道で国際交流も盛んな私立の共学校です。緑豊かな落ち着いた環境の中で、生徒一人ひとりの個性を伸ばし、希望の進路を実現するためのきめ細やかなサポートが充実しています。大東文化大学の附属校としてのメリットを活かしつつ、他大学への進学にも力を入れているのが大きな特徴です。
「大東一高」の愛称で親しまれるこの学校には、目標に合わせて選べる3つのコースがあり、それぞれの夢に向かって切磋琢磨できる環境が整っています。部活動や学校行事も非常に活発で、充実した高校生活を送りたいと考えている中学生の皆さんには、ぜひ注目してほしい学校の一つです。
この記事では、そんな大東文化大学第一高等学校の魅力やリアルな学校生活について、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。皆さんの高校選びの参考に、きっと役立つ情報が見つかるはずです。
大東文化大学第一高等学校の基本情報
以下に大東文化大学第一高等学校の基本的な情報をまとめました。
大東文化大学第一高等学校の偏差値・難易度・併願校
大東文化大学第一高等学校は、コースによって偏差値が異なり、自分の学力や目標に合わせた受験が可能です。
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普通科特別進学クラス:60
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普通科選抜進学クラス:57
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普通科進学クラス:52
(上記偏差値は2025年時点の目安です)
難易度のイメージとしては、特別進学クラスは都立高校でいうと上野高校、小松川高校、駒場高校などが近いレベル感になります。合格に必要な内申点の目安は、単願推薦の場合、進学クラスで3科12または5科18、特別進学クラスで3科14または5科22程度が基準となるようです。併願優遇制度もあり、多くの受験生が活用しています。
大東文化大学第一高等学校を第一志望とする受験生の併願校としては、同じくらいの偏差値帯の私立高校が選ばれることが多いようです。具体的には、錦城高校、駒込高校、順天高校、淑徳巣鴨高校、日本大学豊山高校などが挙げられます。
大東文化大学第一高等学校に設置されている学科・コース
大東文化大学第一高等学校には、生徒の多様な進路希望に応えるための3つのコースが設置されています。
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特別進学クラス
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国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。少人数制で密度の濃い授業が展開され、ハイレベルな学習環境を求める生徒におすすめです。
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選抜進学クラス
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GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)レベルの難関私立大学を目指すコースです。部活動と両立しながら、着実に実力を伸ばしたい生徒に適しています。
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進学クラス
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大東文化大学への推薦進学や、その他の私立大学への進学を目指すコースです。基礎学力を固めながら、幅広い分野への進路を考えたい生徒におすすめです。
各コースは2年次から文系・理系に分かれ、より専門的な学習を進めていきます。
大東文化大学第一高等学校の特色・校風
大東文化大学第一高等学校は、「文武両道」「国際交流」「面倒見の良さ」といったキーワードで表される校風を持つ学校です。
生徒たちは落ち着いた雰囲気の中にも活気があり、真面目に学習に取り組む一方で、部活動や行事にも全力で打ち込む生徒が多いようです。宿題の量はコースや時期にもよりますが、全体的には標準的かやや多めという声が聞かれます。
校則については、「やや厳しい」と感じる生徒が多いようです。特に頭髪や服装に関する指導はしっかりしているとの口コミが見られます。スマートフォンの校内での使用は制限されており、ルールを守ることが求められます。アルバイトは原則として禁止されています。
制服は、スコットランドの伝統的なタータンチェック柄を取り入れたデザインで、特に女子生徒からの評判は良いようです。土曜授業は月に2回程度実施されています。
大東文化大学第一高等学校の部活動・イベント
部活動
大東文化大学第一高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し活気にあふれています。
運動部では、特にラグビー部、柔道部、剣道部、陸上競技部などが全国レベルでの実績を誇る強豪として知られています。また、バスケットボール部やサッカー部なども熱心に活動しています。文化部も充実しており、吹奏楽部や書道部は高い評価を受けています。珍しい部活動としては、フェンシング部などもあります。勉強と部活動を両立させたい生徒のために「勉強部」というユニークな部もあり、現役大学生が学習をサポートしてくれる「メンターシステム」も利用できます。
イベント
学校生活を彩るイベントも、大東文化大学第一高等学校の大きな魅力の一つです。
特に盛り上がるのが、6月に行われる体育祭と9月の文化祭「雄飛祭」です。体育祭は東京体育館などの大きな施設を借りて行われ、団対抗で熱戦が繰り広げられます。雄飛祭では、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、模擬店などを行い、多くの来場者で賑わいます。
その他、修学旅行(行き先は学年による)、芸術鑑賞会、マラソン大会、合唱コンクールなど、年間を通じて多彩な行事が予定されており、生徒たちの団結力や自主性を育む貴重な機会となっています。
大東文化大学第一高等学校の進学実績
大東文化大学第一高等学校は、附属校でありながら、他大学への進学にも力を入れているのが特徴です。
例年、卒業生の約3割が大東文化大学へ推薦で進学しますが、残りの約7割は他大学を受験し、進学しています。2023年度の大学合格実績を見ると、国公立大学では東京医科歯科大学や横浜国立大学などへの合格者が出ています。
難関私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった大学群や、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)にも多数の合格者を輩出しています。
これらの実績を支えるため、学校では放課後や長期休暇中の講習、個別学習システム、現役大学生が学習をサポートする「学習メンター制度」など、手厚い進学サポート体制が整えられています。また、成績上位者は大東文化大学への推薦権を保持したまま他大学を受験できる制度もあり、安心してチャレンジできる環境が魅力です。
大東文化大学第一高等学校の特長・アピールポイント
大東文化大学第一高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。
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目標に合わせた3コース制:国公立・難関私立から大東文化大学進学まで、一人ひとりの目標に応じたきめ細やかな指導が受けられます。
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充実した国際理解教育:ニュージーランドやカナダへの短期・長期の留学制度が整っており、異文化に触れる機会が豊富です。
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「学習メンター制度」:放課後に現役の大学生や大学院生が個別の学習相談に乗ってくれる、ユニークな学習サポート体制があります。
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文武両道を高いレベルで実現:全国大会レベルで活躍する部活動が多数ありながら、学習との両立を学校全体でサポートする文化があります。
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大東文化大学との高大連携:大学の講義を体験したり、施設を利用したりと、大学附属校ならではのメリットを享受できます。
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安心の進路サポート:大東文化大学への推薦入学権を保持したまま、他大学にチャレンジできる併願推薦制度があります。
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最新のICT環境:校内にはWi-Fiが完備され、生徒はiPadを活用しながら授業を受けるなど、先進的な学習環境が整っています。
大東文化大学第一高等学校の口コミ・評判のまとめ
大東文化大学第一高等学校に実際に通う生徒や卒業生からは、様々な声が寄せられています。
良い点:
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「先生方が親身に進路相談に乗ってくれるので心強い」
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「体育祭や文化祭などの行事が本当に楽しく、クラスの絆が深まる」
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「部活動が盛んで、目標を持って打ち込める環境がある」
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「施設が綺麗で、特に図書館や食堂が充実している」
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「学習メンター制度があり、気軽に勉強の質問ができるのが良い」
気になる点:
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「校則が他校に比べて少し厳しいと感じることがある(特に頭髪、スマホ)」
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「最寄り駅から少し歩くので、アクセスが不便に感じる人もいるかもしれない」
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「コースによってクラスの雰囲気がかなり違う」
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「東武練馬駅からのスクールバスが朝は混雑する」
アクセス・通学
大東文化大学第一高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。
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都営三田線「西台」駅西口より徒歩約10分
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東武東上線「東武練馬」駅北口より無料スクールバスで約7分、または徒歩約20分
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国際興業バス「赤羽駅西口」〜「成増駅北口」路線で「大東文化大学」バス停下車すぐ
無料のスクールバスが利用できる東武練馬駅からの通学者が多いようですが、都営三田線を利用して徒歩で通学する生徒もいます。板橋区内だけでなく、練馬区、北区や、埼玉県(和光市、朝霞市、志木市など)からも多くの生徒が通学しています。
大東文化大学第一高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
大東文化大学第一高等学校は、明確な目標を持って高校生活を送りたいと考えている生徒に特におすすめの学校です。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも本気で取り組みたいという、エネルギッシュな君にぴったりの環境がここにはあります。特に、大学進学に向けて手厚いサポートを受けながら、自分のペースで着実に力をつけていきたい人には、最高の3年間が待っているでしょう。
受験勉強においては、まず基礎学力の定着を徹底してください。大東文化大学第一高等学校の入試問題は、奇をてらった難問よりも、中学校で学んだ内容をきちんと理解しているかを問う良問が多い傾向にあります。苦手科目を作らず、3教科(または5教科)をバランス良く学習することが合格への近道です。推薦入試を考えている人は、日々の授業を大切にし、内申点をしっかりと確保することを心がけましょう。
皆さんの挑戦を心から応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。