山口農業高等学校は、1885年(明治18年)創立の「山口農学校」を前身とする、140年近い歴史と伝統を誇る農業の専門高校です。 緑豊かな広大なキャンパスには、本格的な農場や温室、各種の実験施設が整っており、まさに「生きた学び」を実践できる環境が魅力です。 「命」「食」「生活」「環境」といった、私たちが生きていく上で欠かせないテーマについて、実践的・体験的に深く学べるのが、山口農業高等学校の最大の特長と言えるでしょう。
山口農業高等学校の基本情報 
山口農業高等学校の偏差値・難易度・併願校 
山口農業高等学校に設置されている学科・コース 
生物生産科 どんなことを学ぶ?:野菜や果物、草花などの栽培技術や、牛や豚、鶏といった動物の飼育について、実践的に学びます。命を育てることの大切さや大変さを実感できる学科です。 どんな生徒におすすめ?:動物が好き、植物を育ててみたい、将来は農業や畜産業に関わる仕事がしたいと考えている人におすすめです。 
食品工学科 どんなことを学ぶ?:パンやジャム、お味噌などの加工食品の製造技術や、食品の成分分析、衛生管理について学びます。自分たちで育てた農産物を加工する実習も豊富です。 どんな生徒におすすめ?:料理やお菓子作りが好き、食の安全や栄養に興味がある、将来は食品開発や製造の仕事に就きたい人におすすめです。 
生活科学科 どんなことを学ぶ?:保育や福祉、被服、調理など、私たちの生活に密着した分野を幅広く学びます。地域の子供たちとの交流や介護施設での実習など、体験的な学習が中心です。 どんな生徒におすすめ?:子どもと接するのが好き、人の役に立つ仕事がしたい、衣食住に関わる分野に興味がある人におすすめです。 
環境科学科 どんなことを学ぶ?:森林の働きや管理方法、土木技術、環境調査の方法などを学びます。豊かな自然環境を守り、活用していくための知識と技術を身につけます。 どんな生徒におすすめ?:自然や環境問題に興味がある、測量や設計などものづくりに関心がある、将来は林業や土木、環境保全に関わる仕事がしたい人におすすめです。 
山口農業高等学校の特色・校風 
宿題の量:専門的な実習やレポートが多いですが、普通科目に比べて極端に多いという声は少ないようです。計画的に取り組む姿勢が大切になります。 校則:他の高校と比較して、特に厳しいということはないようです。 ただし、頭髪や服装など、基本的な身だしなみについては指導が入ることがあります。 スマートフォンの持ち込みは許可されているようですが、授業中の使用などルールは守る必要があります。 生徒たちの雰囲気:農業という共通の目標を持った生徒が多く、真面目で優しい生徒が多いという評判です。 学科や学年を超えて仲が良く、体育祭などの行事では科ごとに団結して盛り上がるようです。 アルバイト:原則として許可されていませんが、長期休業中など、特別な事情がある場合は届出により可能になる場合があるようです。学校生活に支障が出ない範囲で行うことが前提となります。 制服の評判:制服については、特に目立った評判はありませんが、一般的なブレザースタイルです。実習では、それぞれの学科で専門の作業着を着用します。 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。 
山口農業高等学校の部活動・イベント 
部活動 
運動部:サッカー部、卓球部、ソフトテニス部、バレーボール部などがあります。 西市分校の陸上競技部は、ロンドンオリンピックのマラソンで6位に入賞した中本健太郎選手を輩出するなど、伝統があります。 同じく西市分校のボート部も県の強化指定を受け、毎年インターハイや国体に出場する強豪として知られています。 文化部:吹奏楽部、写真部、手芸部などの一般的な文化部に加えて、農業クラブや家庭クラブといった専門高校ならではの組織があります。 農業クラブでは、研究発表や技術競技大会への参加、地域の清掃活動など、日頃の学習成果を活かした幅広い活動を行っています。 
イベント 
農業祭:毎年11月に行われる、山口農業高等学校最大のイベントです。 生徒たちが丹精込めて育てた野菜や花、手作りのジャムやベーコンなどの加工品が販売され、毎年多くの地域住民で賑わいます。 朝早くから行列ができるほどの人気で、生徒たちにとっても日頃の学習の成果を発表する貴重な機会となっています。 体育祭・クラスマッチ:学科対抗で行われるため、非常に盛り上がります。 クラスや学科の団結力が深まる大切な行事です。 修学旅行:行き先は年によって異なりますが、生徒たちにとっては高校生活の大きな思い出の一つとなっています。 
山口農業高等学校の進学実績 
国公立大学:山口大学など、地元の国公立大学へ進学する生徒もいます。農業系の学部だけでなく、教育学部や工学部など、様々な分野に挑戦しています。 私立大学:日本大学や近畿大学など、全国の私立大学にも合格者を出しています。特に、農学部や生命科学部系の大学への進学が目立ちます。 専門学校・農業大学校:より専門的な技術を身につけるため、農業大学校や各種専門学校へ進学する生徒も多数います。 就職:農業法人、食品関連企業、建設業、公務員(林業職・農業職など)といった、学校で学んだ知識や技術を直接活かせる企業や団体への就職に強いのが大きな魅力です。 
山口農業高等学校の特長・アピールポイント 
広大な敷地と充実した実習施設:東京ドーム数個分とも言われる広大なキャンパスには、水田、畑、果樹園、温室、畜舎など、本格的な農業を学ぶための施設がすべて揃っています。 「命」と向き合う実践教育:動物の誕生から出荷まで、植物の種まきから収穫・加工まで、一連の流れをすべて体験できるのは農業高校ならではの貴重な経験です。 地域との連携と商品開発:地元企業と連携し、地域の特産品を使った新商品を開発するプロジェクトなど、社会とつながる実践的な学びが豊富です。 豊富な資格取得のチャンス:危険物取扱者、フォークリフト運転技能者、ボイラー技士、測量士補、日本農業技術検定など、将来に役立つ多くの専門的な資格取得を学校がサポートしてくれます。 大人気の「農業祭」:生徒が育てた農産物や加工品を販売する農業祭は、地域の一大イベント。実践的な販売経験を通して、生産から流通までを学ぶことができます。 専門性を活かした多様な進路:大学進学だけでなく、専門知識を活かした就職に強いのが大きな強みです。公務員や専門職を目指す道も開かれています。 農業クラブ活動:全国の農業高校生と研究成果や技術を競い合う大会に参加するなど、学校の枠を超えて視野を広げる機会が豊富にあります。 
山口農業高等学校の口コミ・評判のまとめ 
良い点: 「実習が多く、座学だけでは学べないことを体験できるのが楽しい」 「動物や植物を育てることを通して、命の大切さを実感できた」 「同じ目標を持つ仲間が多く、学科の団結力が強い」 「先生方が専門的な知識を持っていて、親身に相談に乗ってくれる」 「農業祭は大変だけど、自分たちが作ったものが売れる喜びは大きい」 「将来に役立つ資格がたくさん取れるのが良い」 
気になる点: 「普通科目にあまり力を入れていないように感じる」 「山の近くにあるので、アクセスが少し不便」 「虫が苦手な人には、実習が少し大変かもしれない」 「学科によっては女子(または男子)が少ないことがある」 
アクセス・通学 
最寄り駅:JR山口線「仁保津駅」から徒歩約15分です。 バス:最寄りのバス停からもアクセス可能です。 その他:中国自動車道「小郡IC」から車で約2分と、車でのアクセスも良好です。 
山口農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス 


