山口県立岩国総合高等学校は、「見つけよう夢 見つめよう未来」をスローガンに、生徒一人ひとりの個性を尊重し、夢の実現をサポートしてくれる総合学科の高校です。総合学科の最大の魅力は、約100科目にもおよぶ豊富な選択科目の中から、自分の興味や関心、そして将来の進路希望に合わせて自分だけの時間割を作れること。普通科目に加えて、商業や福祉などの専門的な科目も学べるため、高校生活を通してじっくりと自分の「好き」や「得意」を探求できます。

「自立」を教育理念に掲げる岩国総合高等学校では、自分で考え、判断し、責任をもって行動する力を養うことを目指しています。1年次には「産業社会と人間」という科目で、社会の仕組みや働くことの意義を学び、自分の将来像を具体的にイメージする機会が設けられています。このように、岩国総合高等学校は、多様な学びの選択肢と手厚いキャリア教育を通じて、生徒が主体的に未来を切り拓く力を育む、魅力あれる学校です。

これからご紹介する情報を参考に、ぜひ岩国総合高等学校があなたにとって最高の学びの場となるか、じっくりと考えてみてください。学校の雰囲気や特色、先輩たちの声などを通して、あなたの高校生活がより具体的にイメージできるよう、詳しく解説していきます。

岩国総合高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 山口県立岩国総合高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒740-0036 山口県岩国市藤生町四丁目41-1
代表電話番号 0827-31-6155
公式サイト https://www.iwakuni-s.ysn21.jp/

岩国総合高等学校の偏差値・難易度・併願校

岩国総合高等学校の偏差値は、総合学科で48とされています。これは山口県内の公立高校の中では中堅レベルに位置づけられます。自分の興味に合わせて専門的な科目まで学べる総合学科という特性から、特定の分野への関心が高い生徒に人気があります。

同じくらいの偏差値の他の高校としては、厚狭高等学校(普通科)、岩国商業高等学校(商業科・国際情報科)、熊毛南高等学校(普通科)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、中学3年間の9教科の評定合計が135点満点中、80点台後半から90点台あたりが一つの目標となりそうです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も重要になります。

山口県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。そのため、岩国総合高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、高水高等学校(普通科)や柳井学園高等学校(衛生看護科など)がよく選ばれているようです。

岩国総合高等学校に設置されている学科・コース

岩国総合高等学校は、普通科や専門学科とは異なる「総合学科」の高校です。総合学科では、生徒一人ひとりの興味・関心や進路希望に応じて、幅広い選択科目の中から自分だけの時間割を組み立てることができます。その科目選択の目安となるように、いくつかの「系列(シリーズ)」が設定されています。

  • 人文科学系列: 文学、歴史、地理など、人間の文化や社会について深く探求します。大学の文学部や教育学部などへの進学を考えている人におすすめです。

  • 自然科学系列: 数学、物理、化学、生物といった理数系科目を重点的に学びます。理学部や工学部、医療系への進学を目指す生徒に適しています。

  • 国際コミュニケーション系列: 英語の授業が充実しているほか、異文化理解に関する科目も学べます。将来、海外と関わる仕事がしたい人や語学力を高めたい人にぴったりです。

  • 情報システム系列: コンピュータの仕組みやプログラミング、情報デザインなどを学びます。IT関連の専門学校や大学への進学、就職を考えている人におすすめです。

  • ビジネス系列: 簿記やマーケティングなど、商業に関する実践的な知識と技術を身につけます。ビジネス系の専門学校や大学、あるいは地元企業への就職を目指す生徒に向いています。

  • 福祉・生活系列: 福祉や保育、調理など、人の生活に密着した分野を学びます。福祉系の大学や専門学校への進学、介護や保育の仕事に就きたい人に適しています。

岩国総合高等学校の特色・校風

岩国総合高等学校は、「自主自立」や「文武両道」を大切にする校風が根付いています。総合学科という特性上、生徒一人ひとりが自分の目標に向かって主体的に学習計画を立てるため、落ち着いた雰囲気の中で、それぞれの興味関心を追求する生徒が多いようです。

中学生が気になる学校生活のポイントについて、口コミなどを見てみると、以下のような声が聞かれます。

  • 宿題の量: 選択する科目によって差はありますが、全体的には標準的な量のようです。ただし、資格取得を目指す系列などでは、課題が多くなる傾向があります。

  • 校則: 他の高校と比較して、特に厳しいということはないようです。スマホの校内での使用については、ルールを守った上での使用が認められているという声が見られます。服装検査は定期的に行われるようです。

  • 生徒の雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には活発に取り組むなど、オンとオフの切り替えが上手な生徒が多い印象です。様々な進路目標を持つ生徒が集まっているため、多様な価値観に触れることができます。

  • アルバイト: 原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になるようです。

  • 制服: 落ち着いたデザインのブレザーで、生徒からの評判は概ね良好のようです。特に女子の制服は可愛いという声も聞かれます。

  • 土曜授業: 基本的に土曜授業はありません。

岩国総合高等学校の部活動・イベント

部活動

岩国総合高等学校は、運動部・文化部ともに活動が盛んで、多くの生徒が部活動に参加し、充実した学校生活を送っています。

特に、ライフル射撃部や弓道部は全国大会に出場するなど、県内でもトップクラスの実績を誇ります。集中力と精神力が鍛えられるこれらの部活動は、学校の特色の一つとも言えるでしょう。また、バスケットボール部、バレーボール部、陸上競技部などの運動部も熱心に活動しています。

文化部では、情報研究部が各種検定の上位級取得を目指して活動しているほか、吹奏楽部、美術部、書道部など、文化的な活動も活発です。生徒会執行部も学校をより良くするための活動を主体的に行っており、リーダーシップを養う良い機会となっています。

イベント

岩国総合高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事がたくさんあり、クラスや学年の団結力を高める大切な機会となっています。

  • 体育祭: 毎年6月に行われる体育祭は、学校全体が赤隊と白隊に分かれて競い合う、非常に盛り上がるイベントです。応援合戦やクラス対抗リレーなど、各競技で熱戦が繰り広げられ、生徒たちの全力の笑顔と感動に包まれます。

  • 総合祭(文化祭): 秋に開催される文化祭は「総合祭」と呼ばれ、文化部の発表や各クラスの企画で賑わいます。飲食物の販売やお化け屋敷、ステージ発表など、生徒たちのアイデアと工夫が詰まった企画が満載で、一般公開の日には多くの地域住民も訪れます。

  • 修学旅行: 2年次には修学旅行が実施されます。行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深め、忘れられない思い出を作る貴重な機会となっています。

  • クラスマッチ: 年に数回、球技を中心としたクラスマッチが開催され、クラス一丸となって優勝を目指します。

岩国総合高等学校の進学実績

岩国総合高等学校は、総合学科の特色を活かし、大学進学から専門学校、就職まで、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応した手厚いサポート体制が整っています。

近年の進学実績を見ると、国公立大学では山口大学をはじめとする地元の大学への進学者がいます。私立大学では、広島修道大学や安田女子大学など、近県の大学への進学者が多い傾向にあります。

また、専門学校への進学者も多く、看護・医療、IT、ビジネス、福祉など、高校での学びを活かした専門分野に進む生徒が多数います。さらに、地元企業への就職実績も豊富で、安定した求人が寄せられています。

このような多様な進路実現を支えるため、岩国総合高等学校では、1年次からの系統的なキャリア教育に力を入れています。少人数授業や習熟度別授業を取り入れ、基礎学力の定着を図るとともに、「総合的な探究の時間」や「課題研究」といった授業を通して、生徒が自らテーマを設定し、探求する力を養っています。

岩国総合高等学校の特長・アピールポイント

岩国総合高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。ここでは、その特長的なポイントをいくつかご紹介します。

  • 自分だけの時間割が作れる「総合学科」: 最大の特長は、約100科目の中から自分の興味や進路に合わせて科目を選択できることです。普通科目だけでなく、商業や福祉などの専門科目も学べるため、将来の夢に直結する学びを高校時代からスタートできます。

  • 未来を考える「産業社会と人間」: 1年次に全員が履修する科目で、職業調べや上級学校見学、社会人講師による講演会などを通して、自分の生き方や将来について深く考えます。

  • 探究力を育む「課題研究」: 3年次には、生徒が自ら設定したテーマについて1年間かけて研究し、その成果を発表します。この活動を通して、思考力や表現力、問題解決能力を養います。

  • 全国レベルで活躍する部活動: ライフル射撃部や弓道部など、全国大会で活躍する部活動があり、高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって魅力的な環境です。

  • 地域との連携を重視した学び: 職場体験学習やボランティア活動など、地域社会と連携した体験的な学習が豊富に用意されており、社会性を育むことができます。

  • きめ細やかな進路指導: 大学進学、専門学校、就職と、生徒の多様な進路希望に対応するため、ガイダンスや個別相談など、一人ひとりに寄り添った手厚い進路サポートが受けられます。

  • 充実したICT教育環境: 一人一台のタブレット端末が整備され、授業や探究活動、家庭学習など、様々な場面でICTを活用した学びが推進されています。

岩国総合高等学校の口コミ・評判のまとめ

岩国総合高等学校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。ここでは、ポジティブな口コミと、少し気になる点として挙げられる声を公平にご紹介します。

良い点:

  • 「自分の好きなことを学べる」: 総合学科の最大の魅力である科目選択の自由度の高さに満足している声が非常に多いです。「将来の夢が決まっている人には最高の環境」「興味のある分野を深く学べるのが楽しい」といった意見が見られます。

  • 「先生が親身になってくれる」: 進路相談や学習面で、先生方が熱心にサポートしてくれるという評判です。「面接の練習を何度もしてくれた」「分からないところを丁寧に教えてくれる」など、生徒一人ひとりに向き合う姿勢が評価されています。

  • 「落ち着いた学校生活が送れる」: 「いじめは聞いたことがない」「真面目な生徒が多く、勉強に集中できる環境」といった声が多く、安心して学校生活を送れるようです。

  • 「施設が比較的きれい」: 校舎や体育館などの施設がきれいで、快適に過ごせるという意見もあります。

気になる点:

  • 「駅から少し歩く」: 最寄り駅のJR藤生駅から学校までは坂道があり、徒歩で10分強かかるため、「夏場は少し大変」「アクセスが少し不便」と感じる生徒もいるようです。

  • 「目標がないと流されてしまう可能性も」: 科目選択が自由な反面、「自分でしっかり目標を持たないと、どの系列に進むか迷ってしまう」「楽な科目に流れてしまう人もいる」といった指摘もあります。主体性が求められる環境と言えるでしょう。

  • 「大学進学へのサポートは普通科に劣るかも」: 多様な進路に対応している分、難関大学への進学に特化したサポート体制は、進学校と比較すると手厚くないと感じる人もいるようです。

アクセス・通学

岩国総合高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅: JR山陽本線「藤生駅」

  • アクセス方法:

    • 藤生駅から徒歩で約8分〜13分

学校は海と山に囲まれた高台にあり、落ち着いた環境で学ぶことができます。主な通学エリアは岩国市内ですが、近隣の和木町や柳井市など、JR山陽本線沿線の広い範囲から生徒が通学しています。

岩国総合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

岩国総合高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんに最後のエールを送ります。

この岩国総合高等学校は、「自分の『好き』をとことん追求したい!」と考えている人に特におすすめの学校です。総合学科という環境を最大限に活かせば、高校3年間で専門的な知識や技術を身につけ、夢への大きな一歩を踏み出すことができます。逆に、まだ将来の夢が明確でない人も、豊富な選択科目やキャリア教育を通して、自分の可能性を見つける素晴らしい機会になるはずです。大切なのは、「自ら学ぼう」とする主体的な姿勢です。

受験勉強においては、まず中学校の5教科の基礎を徹底的に固めることが重要です。山口県の公立高校入試は、特定の難問よりも、教科書レベルの知識を正確に理解しているかが問われる傾向にあります。また、面接も重視されるため、なぜ岩国総合高等学校で学びたいのか、入学してどんなことに挑戦したいのかを、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておきましょう。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。