徳島県立富岡東高等学校は、県南地域を代表する進学校として、長い歴史と輝かしい伝統を誇る学校です。通称「富東(とみひがし)」として親しまれ、多くの生徒がここで充実した3年間を過ごし、夢の実現に向けて羽ばたいています。

この学校の最大の魅力は、高いレベルでの「文武両道」を本気で目指せる環境にあります。大学進学に向けた熱心な学習指導と、全国レベルで活躍する部活動が両立しており、生徒一人ひとりが持つ可能性を最大限に引き出してくれます。この紹介記事では、そんな徳島県立富岡東高等学校のリアルな姿を、詳しくお伝えしていきます。

高校選びは、これからの人生を左右する大切な一歩です。この情報が、あなたとご家族にとって、富東が本当に自分に合った場所なのかを考えるための、心強いパートナーとなれば幸いです。さあ、一緒に富東の扉を開けてみましょう。

徳島県立富岡東高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しましょう。中高一貫校ですが、高校からの入学も可能です。

項目 内容
正式名称 徳島県立富岡東中学校・高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男女別の別 共学
所在地 〒774-0011 徳島県阿南市領家町走寄102-2
代表電話番号 0884-22-2120
公式サイトURL https://tomiokahigashi-hs.tokushima-ec.ed.jp/

徳島県立富岡東高等学校の偏差値・難易度・併願校

徳島県立富岡東高等学校の偏差値は、学科によって大きく異なります。これは、同じ学校の中に二つの異なる学力層のコースが存在することを意味しており、志望する学科によって求められる学力レベルが全く違う点を理解しておくことが非常に重要です。

  • 普通科: 63~65

  • 商業科: 47

普通科の偏差値63~65という数値は、徳島県内の公立高校の中でもトップクラスに位置します。城東高校(普通科66)や城南高校(応用数理科66、普通科61)、脇町高校(普通科63)などが同じくらいのレベルの高校として挙げられ、合格するには高い学力が求められます。内申点については、中学校での成績がトップクラスであることが望ましいでしょう。主要5教科はもちろん、副教科でも手を抜かず、高い評価を得ておく必要があります。

一方、商業科の偏差値は47で、普通科とは異なる目標を持つ生徒が集まります。こちらは専門知識や資格取得を目指す学科です。

徳島県の公立高校入試は基本的に1校のみの受験となるため、徳島県立富岡東高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。普通科を目指す受験生に多く選ばれている併願校は、生光学園高等学校の普通科特別進学コース(偏差値61)です。

徳島県立富岡東高等学校に設置されている学科・コース

徳島県立富岡東高等学校には、大きく分けて2つの学科があります。それぞれの特色を理解し、自分の将来の夢や目標に合った学科を選びましょう。

  • 普通科

    大学進学を主眼に置いたカリキュラムで、幅広い教養と深い思考力を養います。国公立大学や難関私立大学を目指す人におすすめです。特に、成績上位者で編成される「応用クラス」では、よりハイレベルで進度の速い授業が展開され、最難関大学への現役合格を強力にサポートします。

  • 商業科

    簿記、情報処理、マーケティングなど、ビジネス社会で即戦力となる専門知識と技術を学びます。資格取得にも力を入れています。将来、企業で活躍したい人や、大学の経済・商学部に進学したい人におすすめです。

徳島県立富岡東高等学校の特色・校風

富東の校風は、「文武両道」「活力あふれる」「爽やか」といった言葉で表現されることが多いです。生徒たちは目標に向かってエネルギッシュに取り組む一方で、礼儀正しさや落ち着きも兼ね備えています。

  • 宿題の量と小テスト

    「自称進学校」という口コミが見られるように、課題や小テストは非常に多い傾向にあります。特に普通科では、日々の復習を定着させるための小テストが頻繁に行われ、「ほぼ毎日何かのテストがある」と感じる生徒もいるようです。この環境が、高い学習習慣と学力の維持につながっています。

  • 校則(スマホ、服装など)

    校則は、他の高校と比較して厳しいという声が多く聞かれます。特に頭髪や服装に関する指導は細かいようです。男女ともに染髪やパーマは禁止で、「ツーブロック」や「お団子ヘア」といった髪型も認められない場合があります。制服は正しく着用することが求められ、靴は黒の革製ローファーが指定されています。スマートフォンは校内での使用ルールが定められていると考えられ、自由な使用は制限されている可能性が高いです。

  • 生徒たちの雰囲気

    全体的には真面目で落ち着いた生徒が多いようです。「おっとりした子が多い」という声や、「挨拶がきちんとできる礼儀正しい生徒が多い」という評判があります。勉強熱心な生徒が多く、互いに高め合える環境です。

  • アルバイト

    学校としてアルバイトを推奨している様子はなく、学業や部活動に専念することが基本方針のようです。家庭の事情など、やむを得ない場合は許可制となる可能性がありますが、原則として難しいと考えた方が良いでしょう。

  • 制服の評判

    制服は、男子が伝統的な黒の学生服(学ラン)、女子は紺のブレザーにネクタイという、オーソドックスでシンプルなデザインです。生徒からは「かわいい」といった好意的な声も聞かれます。

  • 土曜授業

    毎週ではありませんが、大学進学を目指す生徒などを対象に、土曜日に希望制の補習や講習が開かれることがあります。特に受験学年になると、多くの生徒が活用しています。

徳島県立富岡東高等学校の部活動・イベント

部活動

徳島県立富岡東高等学校の「文武両道」を象徴するのが、非常に活発な部活動です。運動部・文化部ともに数多くの部が設置されており、多くの生徒が部活動に加入し、充実した学校生活を送っています。

特に全国レベルでその名を知られているのが、以下の部活動です。

  • 女子バスケットボール部

    インターハイやウィンターカップの常連校として全国に名を轟かせる強豪です。高いレベルでバスケットボールに打ち込みたい生徒にとって、最高の環境が整っています。

  • 剣道部

    特に女子剣道部は県内屈指の実力を誇り、四国大会や全国大会で常に上位の成績を収めています。厳しい稽古を通じて、技術だけでなく精神力も鍛えられます。

この他にも、陸上競技部などが四国大会や全国大会へ出場するなど、多くの運動部が輝かしい実績を残しています。文化部も、音楽部や書道部といった芸術系の部から、数学研究部や化学研究部といった探究的な部まで多岐にわたり、生徒の知的好奇心に応える活動を行っています。

イベント

富東の学校生活は、勉強や部活だけでなく、生徒が主体となって作り上げる学校行事も大きな魅力です。

  • 富東祭(文化祭・体育祭)

    毎年9月に行われる学校最大のイベントです。文化祭と体育祭が連続して開催され、学校全体が熱気に包まれます。文化祭では、1年生のアトラクションや2年生のバザー、文化部の発表などが行われ、クラスや部活の仲間と協力して準備を進めます。体育祭では、通学団ごとに分かれたチームで応援合戦や各種競技に臨み、中高合同で学年の垣根を越えた強い一体感が生まれます。

  • 球技大会

    年に数回(7月、12月、3月など)開催される恒例行事です。サッカー、バスケットボール、ドッジボールなどの種目でクラス対抗戦が行われ、毎回大変な盛り上がりを見せます。クラスの団結力を高める絶好の機会となっています。

  • 修学旅行・国際交流

    高校2年生の11月には、沖縄への修学旅行が実施されます。また、希望者向けには夏休みにオーストラリアへの研修旅行も企画されており、国際的な視野を広げる貴重な体験ができます。

徳島県立富岡東高等学校の進学実績

徳島県立富岡東高等学校は、県南随一の進学校として、毎年優れた大学進学実績を誇っています。特に国公立大学への進学に強く、生徒の努力と教員の熱心なサポートが結実しています。

以下は、最新(2024年春)の主な大学合格実績です。

  • 国公立大学

    東京大学1名、京都大学1名、大阪大学4名、名古屋大学3名、神戸大学2名といった最難関大学に加え、国公立大学医学部医学科にも3名が合格しています。その他、岡山大学6名、広島大学6名、地元の徳島大学20名など、中国・四国地方の主要大学にも多数の合格者を輩出しています。2024年春の国公立大学合格者総数は89名にのぼります。

  • 難関私立大学

    関西圏では、関西学院大学13名、立命館大学11名、同志社大学9名、関西大学8名と、「関関同立」に多くの合格者を出しています。関東圏でも、早稲田大学3名、慶應義塾大学1名、中央大学4名など、難関大学への合格実績が豊富です。

  • その他の進路

    卒業生の多くは大学進学を選びますが、商業科の生徒を中心に、専門知識を活かして地元の優良企業へ就職する道や、専門学校へ進学する道も開かれています。

これらの高い進学実績は、普通科の「応用クラス」を中心としたハイレベルな授業に加え、土曜日や長期休暇中に実施される希望制の補習・講習、頻繁な小テストによる学力の定着といった、手厚い進学サポート体制によって支えられています。

徳島県立富岡東高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、富東ならではの強みや魅力をまとめました。

  • 県南トップクラスの圧倒的な進学実績

    東京大学・京都大学や医学部をはじめとする最難関国公立大学から、関関同立などの難関私立大学まで、確かな合格実績が最大の強みです。

  • 全国で戦うハイレベルな部活動

    女子バスケットボール部や剣道部を筆頭に、全国大会で活躍する部活動が多数あり、「文武両道」を高いレベルで実践できる環境です。

  • 新しく近代的な学習環境

    2010年に新設された校舎は清潔で美しく、県下最大規模の体育館など、学習やスポーツに集中できる施設が充実しています。

  • 生徒の活気が爆発する大規模な学校行事

    中高合同で実施される「富東祭」は地域でも有名で、生徒が一体となって作り上げる行事は、一生の思い出になります。

  • 駅近で便利な抜群のアクセス

    JR阿南駅から徒歩約8分という好立地。隣には大型ショッピングセンターもあり、通学の利便性が非常に高いです。

  • 「応用クラス」を核とした手厚い学習サポート

    普通科内に設置された「応用クラス」では、難関大学現役合格という明確な目標に向けた、質の高い特別なカリキュラムが組まれています。

  • グローバルな視点を育む多彩なプログラム

    希望者対象のオーストラリア研修旅行や、授業でのSDGsをテーマとした探究学習などを通じて、国際社会で活躍するための素養を育みます。

徳島県立富岡東高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からのリアルな声は、学校選びの重要な参考になります。ここでは、良い点と気になる点を公平にまとめました。

  • 良い点

    • 「先生方がとても熱心で、質問にも親身になって答えてくれる」という、手厚いサポートを評価する声が多数あります。

    • 「校舎が新しくて綺麗なので、毎日気持ちよく過ごせる。勉強に集中できる環境が整っている」と、施設面を評価する声も多いです。

    • 「周りの友達の学習意欲が高いので、自然と自分も頑張れる」といった、切磋琢磨できる環境を魅力に感じる生徒が多いようです。

    • 「富東祭や球技大会などの行事が本当に楽しくて、クラスの団結力が強まる」という声も多く、充実した学校生活がうかがえます。

    • 「駅から近くて通いやすい。隣にフジグランがあるので、帰りに買い物もできて便利」と、立地の良さを挙げる声も目立ちます。

  • 気になる点

    • 「課題や小テストが非常に多く、毎日勉強に追われるので大変」という声は、特に普通科の生徒からよく聞かれます。

    • 「普通科の応用クラスとそれ以外のクラス、あるいは普通科と商業科では、先生の熱意や進路指導の密度に差があるように感じる」といった、サポート体制の偏りを指摘する意見もあります。

    • 「校則が他の高校に比べて厳しく、特に頭髪検査などが細かい」という点は、自由な校風を求める生徒にとっては窮屈に感じるかもしれません。

    • 「一部で陰口があるなど、人間関係で少し気を使う場面もある」といった声もあり、どの学校でも起こりうることですが、注意点として挙げられています。

アクセス・通学

徳島県立富岡東高等学校は、公共交通機関でのアクセスが非常に便利な場所にあります。

  • 鉄道でのアクセス

    JR牟岐線「阿南駅」が最寄り駅です。東口から学校までは、徒歩で約7~8分と非常に近いです。

  • バスでのアクセス

    「フジグラン阿南」バス停から徒歩約3分、「阿南駅前」バス停から徒歩約6分と、バスでの通学も便利です。

阿南市の中心部に位置し、主要な駅やバス停から近いため、阿南市内はもちろん、小松島市や徳島市南部、海部郡など、県南の広いエリアから多くの生徒が通学しています。

徳島県立富岡東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

徳島県立富岡東高等学校は、明確な目標を持ち、それに向かって努力し続けられる生徒に特におすすめの学校です。高いレベルでの「文武両道」を目指したい人、難関大学への進学という夢を叶えたい人にとって、最高の環境が用意されています。ただし、その環境は、日々の課題や厳しい校則といった、高いレベルの自己管理能力を求めるものでもあります。

受験勉強では、特に普通科を目指す場合、苦手科目を作らないことが何よりも重要です。5教科すべてにおいて、中学校3年間の基礎を完璧に固めましょう。応用問題も、まずは教科書の基本が理解できていなければ解けません。徳島県立富岡東高等学校で充実した3年間を送るため、今できる努力を一つひとつ積み重ねていってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。