東京都立大島高等学校は、伊豆大島の豊かな自然に抱かれた、個性あふれる都立高校です。東京から高速船で約1時間45分、そこには都会の喧騒とは無縁の、のびのびとした学習環境が広がっています。普通科に加えて、島の産業を支える専門的な知識や技術を学べる農林科・家政科が設置されているのが、東京都立大島高等学校の大きな魅力です。
東京都立大島高等学校の基本情報
東京都立大島高等学校の偏差値・難易度・併願校
普通科:39 農林科・家政科:38
東京都立大島高等学校に設置されている学科・コース
普通科 どんなことを学ぶ場所?:国語、数学、英語といった普通教科を中心に、幅広い知識を身につけます。2年生からは文系・理系に分かれ、多様な選択科目で一人ひとりの進路希望に対応します。 どんな生徒におすすめ?:大学進学や専門学校進学など、幅広い進路を考えている人。まだ将来の夢がはっきり決まっていないけれど、高校で色々な可能性を探したい人におすすめです。
農林科 どんなことを学ぶ場所?:野菜や草花の栽培、森林の管理、動物の飼育など、農業や環境に関する専門的な知識と技術を、実習を通して学びます。 島の特産品である椿の栽培についても深く学ぶことができます。 どんな生徒におすすめ?:自然や生き物が好きな人、体を動かすことが好きな人。将来、農業や環境、食品に関わる仕事に就きたいと考えている人におすすめです。
家政科 どんなことを学ぶ場所?:調理、被服、保育、介護、福祉など、生活に密着した分野を専門的に学びます。 生徒が考案したお弁当を製造・販売するなど、実践的な学習も豊富です。 どんな生徒におすすめ?:料理やお菓子作り、ファッション、子どもと関わることなどが好きな人。将来、調理師、保育士、介護福祉士など、人の生活を支える仕事に興味がある人におすすめです。
東京都立大島高等学校の特色・校風
宿題の量:多くはないという意見が多いようです。自分のペースで学習を進めやすい環境と言えるでしょう。 校則:比較的自由な雰囲気のようですが、頭髪などについては指導が入ることもあるようです。最近は、生徒会を中心に校則を見直す動きも活発に行われています。 生徒たちの雰囲気:全校生徒の人数が少ないため、学年を超えて生徒同士の仲が良いようです。 先生との距離も近く、親身に相談に乗ってくれるという声が多く聞かれます。 アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。 制服:男子は黒の学ラン、女子はブレザーです。 全日制は制服がありますが、定時制にはありません。 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。
東京都立大島高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部:野球部、女子バレーボール部、サッカー部、陸上競技部、硬式テニス部、ダンス部などがあります。 野球部は地域の方々からの応援も厚く、充実した環境で練習に励んでいます。 女子バレーボール部は都大会ベスト32を目標に掲げて活動しています。 文化部:吹奏楽部、美術部、茶道部などの他に、大島ならではの「和太鼓部」があります。 地域のイベントやお祭りで演奏を披露する機会も多く、迫力あるパフォーマンスが人気です。
イベント
学校祭:クラスや部活動、有志団体によるパフォーマンスや展示、模擬店などで大変盛り上がります。 郷土芸能祭:大島の7つの地域に伝わる伝統的な踊りや太鼓を、地域の方々から直接教わり、全校生徒で発表する一大イベントです。 この行事を通して、郷土への愛着と理解を深めます。 三原山登山:伊豆大島のシンボルである三原山に登り、火山の地形や島の成り立ちについて学びます。 修学旅行:行き先は年によって異なりますが、5泊6日の日程で仲間との絆を深めます。
東京都立大島高等学校の進学実績
国公立大学:例年、若干名の合格者が出ています。 難関私立大学:GMARCHレベルの大学への合格実績もあります。 その他:日本大学、東洋大学、駒澤大学、国士舘大学などへの進学者が多い傾向にあります。 また、農業や家政の専門知識を活かして、東京農業大学や東京家政大学などへ進学する生徒もいます。 専門学校・就職:専門学校への進学や、島内・島外への就職など、進路は多岐にわたります。公務員になる卒業生もいます。
東京都立大島高等学校の特長・アピールポイント
島の自然をまるごと学ぶフィールド:都立高校屈指の広大な敷地を持ち、キャンパスから富士山を一望できます。 三原山での学習や海洋体験など、雄大な自然すべてが学びの舞台です。 専門性を深める3つの学科:普通科に加え、島の産業に直結した農林科・家政科があり、高校生のうちから専門的な知識と技術を実践的に学べます。 地域との深いつながり:「郷土芸能祭」や地域の清掃活動「ビーチクリーン」など、島の人々と交流し、共に活動する機会が豊富にあります。 海外との国際交流:ハワイ島のヒロ高校と姉妹校提携を結んでおり、オンライン交流などを通して異文化理解を深めています。 将来的にはハワイ島への訪問も目標にしています。 島外からの生徒受け入れ(島留学):都内に在住する生徒を対象とした島留学制度があります。 新設された学生寮「星海寮」で生活しながら、大島ならではの高校生活を送ることができます。 アットホームな教育環境:生徒数が少ないため、先生と生徒の距離が非常に近く、一人ひとりに行き届いたきめ細やかな指導が受けられます。 独自の探究学習プログラム「さくらプロジェクト」:「総合的な探究の時間」で、伊豆大島を代表するオオシマザクラをテーマに、3年間を通して植樹までの過程を体験的に学びます。
東京都立大島高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「先生たちがフレンドリーで話しやすい」「先生の対応がものすごく良い」といった、教員のサポートの手厚さを評価する声が多数あります。 「学年関係なく皆仲が良い」「少人数なので、すぐに友達ができる」など、アットホームな人間関係を魅力に感じる生徒が多いようです。 「自然が豊かで、のびのびと過ごせる」「都会にはない貴重な体験ができる」という、大島ならではの環境を高く評価する意見が見られます。 「農林科や家政科で専門的なことが学べて楽しい」という、専門学科の満足度の高さがうかがえます。
気になる点: 「本土の高校が羨ましくなることがある」という声もあり、お店が少ない、交通の便が良くないといった離島ならではの側面もあるようです。 「校庭などの施設をもっと整備してほしい」といった、施設に関する意見も見られます。 「進学を考えているなら、自分自身の頑張りが特に重要になる」という趣旨の口コミもあり、周囲に流されず高い意識を保つ努力が必要なようです。
アクセス・通学
船の場合: 東京・竹芝桟橋から高速ジェット船で約1時間45分。 熱海港から高速ジェット船で約45分。 大島の元町港または岡田港から、大島バスで約10分、「大島高校前」バス停下車。
飛行機の場合: 調布飛行場から飛行機で約25分。 大島空港から大島バスで約5分、「大島高校前」バス停下車。
東京都立大島高等学校受験生へのワンポイントアドバイス