東邦音楽大学附属東邦第二高等学校は、将来音楽家や音楽の道に進みたいと強く願う生徒にとって、まさに夢のような環境が整った専門高校です。緑豊かな川越のキャンパスで、同じ志を持つ仲間たちと切磋琢磨しながら、音楽漬けの毎日を送ることができます。高校生活を通して、音楽の専門的な知識や技術をとことん追求できるのが、この東邦音楽大学附属東邦第二高等学校最大の魅力と言えるでしょう。

この学校の特色は、なんといっても東邦音楽大学との一貫教育体制にあります。大学の教授陣から直接レッスンを受けられたり、充実した音楽施設を利用できたりと、附属校ならではの恵まれた環境が整っています。普通教科の学習にも力を入れながら、音楽家としての人格形成を目指す教育が実践されています。

この記事では、そんな東邦音楽大学附属東邦第二高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、進学実績まで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。音楽の道へ進むための第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 東邦音楽大学附属東邦第二高等学校 (とうほうおんがくだいがくふぞく とうほうだいにこうとうがっこう)
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒350-0015 埼玉県川越市今泉84
代表電話番号 049-235-2401
公式サイト https://www.toho-music.ac.jp/highschool2/

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校の偏差値・難易度・併願校

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校は音楽科のみを設置している専門高校のため、一般の普通科高校とは異なり、学力試験の偏差値だけで難易度を測ることは難しいです。入試では、作文や面接に加え、「専攻実技」や「ソルフェージュ」といった専門的な試験が大きな比重を占めます。

そのため、合格のためには学力はもちろんのこと、幼い頃からの楽器経験や音楽的な基礎能力が不可欠です。一つの目安として、偏差値は44前後とされていますが、これはあくまで参考程度と捉え、実技試験対策に重点を置く必要があります。東邦音楽大学附属東邦第二高等学校を目指す受験生の多くは、音楽系の高校を併願する傾向があります。

  • 同じくらいのレベルの高校(併願校例):

    • 埼玉県立芸術総合高等学校(音楽科)

    • 埼玉県立松伏高等学校(音楽科)

    • 武蔵野音楽大学附属高等学校(音楽科)

    • 国立音楽大学附属高等学校(音楽科)

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校に設置されている学科・コース

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校には「音楽科」のみが設置されており、その中で自分の専門分野を深く学んでいくことになります。 一人ひとりの目標や能力に合わせたきめ細やかな個人指導が魅力です。

  • 音楽科

    • ピアノ専攻: ソリストや伴奏者を目指し、高度な演奏技術と表現力を磨きます。

    • 声楽専攻: オペラや歌曲など、豊かな声量と表現力を持つ歌手を目指します。

    • 管楽器専攻: オーケストラや吹奏楽で活躍できる演奏家を目指し、専門の楽器をとことん追求します。

    • 弦楽器専攻: ヴァイオリンやチェロなど、オーケストラの花形となる楽器の技術を学びます。

    • 打楽器専攻: 多彩な打楽器を操り、リズム感と表現力を養います。

    • 作曲専攻: 音楽理論や和声学を学び、自らの音楽を創造する力を身につけます。

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校の特色・校風

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校は、「音楽への情熱」を共有する仲間が集まる、落ち着いた雰囲気の学校です。

校風をキーワードで表すなら、「専門性の追求」「アットホームな指導」「音楽中心の生活」といった言葉がぴったりでしょう。生徒たちは、将来音楽家になるという明確な目標を持っているため、日々の練習にも真剣に取り組んでいます。

口コミなどによると、校則は音楽活動に支障が出ない範囲で定められており、特に厳しすぎるということはないようです。スマートフォンの使用については、校内でのルールを守ることが求められます。アルバイトは原則禁止のようですが、特別な事情がある場合は相談に応じてくれることもあるようです。制服は、品があり可愛らしいと評判です。土曜授業も実施されており、音楽と教養の両立を図っています。

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校の部活動・イベント

部活動

音楽科の高校という特性上、一般的な高校とは異なり、運動部などの部活動は活発ではないようです。 しかし、東邦音楽大学附属東邦第二高等学校には、音楽系の授業や活動が非常に充実しており、それらが実質的な部活動の役割を果たしています。

  • ウインドオーケストラ: 全学年合同で授業として行われ、一体感のあるハーモニーを創り上げます。 指揮者として活躍する先生のもと、演奏技術だけでなく協調性も学びます。

  • 弦楽合奏: 中学生と高校生の合同で活動しており、定期研究発表演奏会などで練習の成果を披露します。

  • 合唱: 各種演奏会に向けて、美しいハーモニーを追求します。

これらの活動を通じて、学内外の様々な演奏会に参加する機会が豊富にあります。

イベント

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校では、音楽学校ならではの特色あるイベントが年間を通して数多く開催されます。

  • 定期研究発表演奏会: 年に数回開催される最も重要なイベントの一つです。 ソロ演奏だけでなく、合唱や弦楽合奏、ウインドオーケストラなど、日頃の練習の成果を発表する貴重な機会となっています。

  • 東邦ミュージック・フェスティバル: 大学と合同で開催される大規模な音楽祭で、キャンパス全体が音楽一色に染まります。

  • 合唱コンクール: 都内にある本校(東邦高等学校)と合同で開催され、学年ごとに競い合います。

  • スポーツ大会: 体育祭の代わりとして、体育館でスポーツ大会が実施されます。

  • 修学旅行: 本校との合同で実施されることもあるようです。

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校の進学実績

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校の生徒の多くは、系列の東邦音楽大学や東邦音楽短期大学へ進学します。 附属校としての強みを活かした内部推薦制度があり、高校・大学の一貫教育の中でスムーズに専門性を高めていくことが可能です。

もちろん、他の音楽大学や一般大学を目指す生徒もいます。一人ひとりの進路希望に対応するため、音楽のレッスンだけでなく、普通教科の学習サポートも行われています。

主な進学先としては、以下のような大学が挙げられますが、大半は東邦音楽大学へ進学するようです。

  • 系列大学: 東邦音楽大学、東邦音楽短期大学

  • その他四年制大学: 2023年度の卒業生30名のうち23名が四年制大学へ進学しています。

  • 専門学校など: 4名が専修・各種学校へ進学しています。

大学進学に向けて、大学教授陣による個人レッスンや、習熟度別にクラス分けされたソルフェージュの授業など、専門性を高めるためのきめ細やかな指導が行われています。

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校の特長・アピールポイント

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校には、音楽家を目指す生徒にとって魅力的な特長がたくさんあります。

  • 大学と連携した一貫教育: 東邦音楽大学の附属校として、大学の教授から直接指導を受けられる「個人レッスン」が最大の魅力です。

  • 充実した音楽施設: 本格的なコンサートホール「グランツザール」や、グランドピアノが設置された防音の個人練習室など、音楽に集中できる環境が整っています。

  • 豊富な演奏会の機会: 年に数回開催される定期研究発表演奏会をはじめ、学内外で演奏を披露する機会が豊富に用意されており、実践的な経験を積むことができます。

  • 少人数制によるきめ細やかな指導: 生徒一人ひとりのレベルや目標に合わせた、丁寧な指導が受けられます。 特に音楽の基礎となるソルフェージュは習熟度別のクラス編成で、着実に力を伸ばせます。

  • グローバルな視野を育む語学教育: 音楽を学ぶ上で重要なドイツ語が3年次に必修となっているほか、外国人講師による英会話の授業も行われます。

  • 音楽を通じた社会貢献活動: 病院や福祉施設でのボランティアコンサートなどを定期的に実施しており、音楽を通じて社会と交流する機会も大切にしています。

  • 同じ夢を持つ仲間との出会い: 将来音楽家になるという共通の目標を持った仲間たちと、日々切磋琢磨し合える環境は、何物にも代えがたい財産となります。

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校の口コミ・評判のまとめ

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校についての在校生や卒業生からの評判をまとめました。

  • 良い点:

    • 「音楽に集中できる環境が素晴らしい」という声が最も多く聞かれます。充実した施設や、大学と連携した専門的なレッスンに満足している生徒が多いようです。

    • 「同じ目標を持つ仲間と高め合える」という点も、大きな魅力として挙げられています。

    • 「先生方が一人ひとりに親身になって指導してくれる」といった、手厚いサポート体制を評価する声も多数あります。

    • 「制服が可愛い」という意見も多く見られます。

  • 気になる点:

    • 「音楽以外の一般教科の学習との両立が大変」という声があります。専門的なレッスンや練習に多くの時間を費やすため、計画的な学習が求められます。

    • 「学費が高い」という意見も見られます。私立の音楽高校であるため、施設費やレッスン料などが必要となります。

    • 「部活動がほとんどない」ため、一般的な高校生活でイメージされるような部活動に打ち込みたい生徒には物足りないかもしれません。

    • 生徒同士が専門分野で競い合う環境のため、「プライドが高い生徒が多く、人間関係に気を使う」といった声も一部あるようです。

アクセス・通学

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校へのアクセスは以下の通りです。

  • JR埼京線・川越線「南古谷駅」より徒歩約10分。

  • 東武東上線「上福岡駅」より西武バス南古谷行きに乗車し、「東邦音楽大学前」バス停下車、徒歩約1分。

  • 南古谷駅と上福岡駅からはスクールバスも運行されています。

豊かな自然に囲まれた閑静な環境にあり、埼玉県内だけでなく、東京都内などからも多くの生徒が通学しています。

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校を目指すあなたは、きっと心から音楽を愛し、将来は音楽の道で生きていきたいと強く願っていることでしょう。その情熱こそが、受験を乗り越える一番の力になります。この東邦音楽大学附属東邦第二高等学校は、そんなあなたの夢を全力で応援してくれる最高の場所です。

受験に向けては、国語や英語といった普通教科の勉強ももちろん大切ですが、何よりも日々の実技練習の積み重ねが合否を分けます。特に、音楽の基礎となるソルフェージュ(聴音や新曲視唱)は、一朝一夕には身につきません。毎日コツコツとトレーニングを続けることが合格への近道です。そして、自分の専門楽器の演奏技術を磨き、音楽で自分を表現する楽しさを忘れないでください。

東邦音楽大学附属東邦第二高等学校で、同じ夢を持つ仲間たちと共に音楽に満ちた3年間を送り、あなたの才能を大きく開花させてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。