松江東高等学校に興味を持ってくれてありがとうございます。勉強も、部活も、学校行事も、全部に全力で打ち込みたい。そんなエネルギッシュなあなたに、ぜひ知ってほしいのがこの松江東高等学校です。1983年に開校した比較的新しい学校ならではの、新鮮で自由な空気が流れるキャンパスで、たくさんの先輩たちが充実した3年間を過ごしてきました。
この学校の大きな柱は二つあります。一つは、昔からの伝統である「文武両道」。そしてもう一つが、これからの社会を見据えた「地域共創人」の育成です。ただ教科書の内容を学ぶだけでなく、仲間と協力して地域の課題解決に挑戦するなど、生きた学びを大切にしています。松江東高等学校は、テストの点数だけでは測れない、君の可能性を大きく広げてくれる場所なのです。
高校選びは、これからの3年間、そしてその先の未来を左右する大切な決断です。だからこそ、この学校の良いところも、ちょっぴり大変なところも、すべて正直にお伝えします。この記事を読み終える頃には、あなたが松江東高等学校で過ごす高校生活を具体的にイメージできるようになっているはずです。さあ、一緒に見ていきましょう。
松江東高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
正式名称 | 島根県立松江東高等学校 |
公立/私立の別 | 公立 |
共学/別学の別 | 男女共学 |
所在地 | 〒690-0823 島根県松江市西川津町510番地 |
代表電話番号 | 0852-27-3700 |
公式サイトURL | https://www.matsuehigashi.ed.jp/ |
松江東高等学校の偏差値・難易度・併願校
高校選びで気になるのが、やはり偏差値や難易度ですよね。松江東高等学校のレベルを具体的に見ていきましょう。
最新の偏差値は普通科で「53」とされています。これは島根県内では、しっかりとした学力が求められる、競争力のある進学校の一つという位置づけです。同じくらいの偏差値の高校としては、松江南高等学校(普通科53)や大社高等学校(普通科54)が挙げられます。少し上を目指すなら、松江北高等学校(普通科58)が目標になるでしょう。
ただし、高校入試は当日の学力検査の点数だけで決まるわけではありません。「内申点(調査書点)」も非常に重要です。松江東高等学校に合格するためには、中学3年間の成績が大切になります。具体的な目標としては、9教科の通知表で「4」を中心に、得意な科目では「5」がいくつかある状態を目指すと良いでしょう。主要5教科だけでなく、副教科にも真面目に取り組む姿勢が合格への近道です。
また、島根県の公立高校入試では、原則として一つの高校しか受験できません。そのため、多くの受験生が万が一の場合に備えて私立高校を併願します。松江東高等学校を第一志望とする受験生は、併願校として開星高等学校や松徳学院高等学校などを検討するケースが多いようです。
松江東高等学校に設置されている学科・コース
松江東高等学校は、基本的には「普通科」のみの高校です。しかし、その普通科の中に、生徒の学力や進路希望に応じた特徴的なクラス編成があります。
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普通科
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どんなことを学ぶ場所なのか:大学進学を目指し、国語・数学・英語・理科・社会といった主要教科を中心に、幅広い知識と教養を身につけます。
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どんな生徒におすすめか:特定の分野に絞らず、高校で学びながら自分の興味や将来の夢を見つけたい人、大学進学を考えている人におすすめです。
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普通科 早進度クラス
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どんなことを学ぶ場所なのか:普通科の中に各学年2クラス設置される、より高いレベルの大学進学を目指すためのクラスです。授業の進度が速く、発展的な内容にも挑戦します。1年次の数学では、基礎・標準・発展の3コースから自分のレベルに合った授業を選べる「モザイク授業」が取り入れられています。
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どんな生徒におすすめか:難関国公立大学や有名私立大学への進学を強く希望している人、学習意欲が高く、主体的に勉強に取り組める人におすすめです。
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この「早進度クラス」の存在は、松江東高等学校の大きな特徴です。入学後の学習環境や友人関係にも影響を与える可能性があるため、自分がどちらの環境で学びたいかを考えておくと良いでしょう。
松江東高等学校の特色・校風
学校生活を送る上で、校風や雰囲気はとても大切です。キーワードは「文武両道」「自由闊達」「師弟同行」「地域共創」です。先生と生徒の距離が近く、お互いを尊重し合う文化が根付いています。
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宿題の量は多い?少ない?
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口コミを見ると、「課題がかなり多い」「授業の予習は必須」という声がある一方で、「他の進学校に比べれば、自分の時間も確保できる」という声もあります。特に早進度クラスは課題が多い傾向にあるようです。全体的には、毎日の学習習慣を身につけるための宿題がコンスタントに出される、と考えるのが良さそうです。
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校則は厳しい?緩やか?
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「校則は厳しくない」「自由な雰囲気」という評判が多く聞かれます。生徒の自主性を重んじる校風で、服装などを細かく注意されることは少ないようです。
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スマホの校内での使用は原則禁止されています。
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服装については、男子は学ラン、女子はブレザーの制服です。髪の染色や過度な加工は禁止されていますが、生徒の多くはルールを守り、清潔感のある着こなしをしています。
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生徒たちの雰囲気は?
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「生徒同士の仲が良い」「いじめはほとんど聞いたことがない」という声が多く、安心して学校生活を送れる環境のようです。行事などではクラス一丸となって盛り上がる、明るく活発な生徒が多い印象です。
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アルバイトは可能?
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学業に専念するため、原則として禁止されています。ただし、夏休みなどの長期休業中に限り、学校の許可を得て行うことが可能です。
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制服の評判は?
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制服のデザイン自体に関する口コミは多くありませんが、一般的な学ランとブレザーのスタイルで、生徒たちは着崩すことなくきちんと着用しているようです。
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土曜授業はある?
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週5日制が基本ですが、模試や補習などで土曜日に登校する日は少なくありません。これを「強制的に勉強できるので助かる」と捉えるか、「休みが減って大変」と捉えるかで、評価が分かれるポイントです。
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松江東高等学校の部活動・イベント
部活動
「文武両道」を掲げる松江東高等学校は、部活動が非常に盛んです。多くの生徒が部活動に加入し、勉強と両立しながら青春を謳歌しています。体育系14、文化系10の多彩な部があり、初心者から全国を目指す人まで、誰もが打ち込める環境が整っています。
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ボート部
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学校を代表する強豪部です。インターハイ(全国高校総体)の常連で、過去には男子舵手つきクォドルプルで全国4位、女子ダブルスカルで全国5位など、輝かしい実績を誇ります。水の都・松江ならではの部活動で、高いレベルでの活躍が期待できます。
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アーチェリー部
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ボート部と並び、インターハイに何度も出場している強豪部です。集中力と精神力が鍛えられる競技で、実績を残したい人におすすめです。
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書道部
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文化部の花形とも言えるのが書道部です。特に、音楽に合わせて巨大な紙に書を書き上げる「書道パフォーマンス」が有名で、全国大会である「書道パフォーマンス甲子園」に出場し、審査員特別賞を受賞した実績もあります。
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男女バスケットボール部
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県内屈指の強豪として知られ、常に上位の成績を収めています。活気あふれる練習で、チーム一丸となって勝利を目指しています。
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この他にも、珍しい弦楽部や、放送・演劇・文芸・写真の4部門からなる文化創造部など、個性的な部活動が充実しています。
イベント
勉強や部活だけでなく、学校行事が最高に楽しいのも松江東高等学校の魅力です。
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東雲祭(しののめさい)
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学校最大のイベントである学園祭です。文化の部と体育の部が3日間にわたって盛大に開催されます。生徒会が中心となって企画・運営を行い、クラスTシャツを作ったり、ステージ発表や模擬店に熱中したりと、学校全体が一つになる最高の思い出が作れます。他の進学校と比べて規制が緩やかで、生徒が主体となって思いっきり楽しめるのが特徴です。
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その他のイベント
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遠足や球技大会など、クラスの団結力を高める楽しい行事が年間を通してたくさん企画されています。勉強で集中する「オン」の時間と、行事で思いっきり楽しむ「オフ」のメリハリが、充実した学校生活につながっています。
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松江東高等学校の進学実績
多くの生徒が大学進学を目指す松江東高等学校。その卒業後の進路を見てみましょう。例年、卒業生の約7割が4年制大学へ、専門学校などを含めると8割以上の生徒が進学しています。特に、地元の国公立大学への進学に強いのが特徴です。
2023年度の主な大学合格実績は以下の通りです。
大学区分 | 主な大学名 | 合格者数 |
国公立大学 (合計 87名) | ||
島根大学 | 28 | |
島根県立大学 | 17 | |
鳥取大学 | 5 | |
広島大学 | 2 | |
岡山大学 | 1 | |
神戸大学 | 1 | |
難関私立大学 | (関関同立・MARCH 合計 11名) | |
同志社大学 | 2 | |
関西学院大学 | 3 | |
立命館大学 | 2 | |
関西大学 | 2 | |
明治大学 | 1 | |
中央大学 | 1 | |
その他私立大学 | 近畿大学 | 9 |
龍谷大学 | 9 | |
広島修道大学 | 13 |
これらの実績を支えているのが、手厚い進路指導体制です。「一人一人に応じた丁寧な指導」をモットーに、生徒の希望進路実現をサポートしています。定期的に行われる模試や土曜日の補習なども、学力向上と目標達成に向けた取り組みの一環です。
松江東高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、松江東高等学校ならではの魅力をまとめました。
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独自の探究学習「地域共創人」プログラム
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島根大学や地域の企業と連携し、社会が抱えるリアルな課題に取り組む探究活動です。プレゼンテーション能力や問題解決能力など、これからの社会で本当に必要とされる力を養うことができます。
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全国レベルで活躍する多様な部活動
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ボート部やアーチェリー部、書道部といった全国レベルの部活動から、文化系の珍しい部まで、自分の「好き」を高いレベルで追求できる環境が整っています。
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生徒主体で最高に盛り上がる「東雲祭」
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3日間にわたる学園祭は、生徒たちのエネルギーが爆発する一大イベントです。企画から運営まで生徒が中心となり、一生の思い出を作ることができます。
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「師弟同行」が育む自由で信頼感のある校風
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先生と生徒が共に歩むという考え方のもと、厳しい規則で縛るのではなく、生徒の自主性を尊重する自由な雰囲気が魅力です。この信頼関係が、のびのびとした学校生活につながっています。
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習熟度別クラスと丁寧な進路指導
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高い目標を持つ生徒のための「早進度クラス」と、一人ひとりの希望に寄り添う丁寧な進路サポートで、生徒全員の自己実現を応援する体制が整っています。
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メニューが豊富で美味しいと評判の学食
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毎日の学校生活の楽しみの一つが、お昼ご飯です。松江東高等学校の学食はメニューが豊富で美味しいと生徒から人気があります。
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松江東高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生からのリアルな声を集めてみました。良い点と、少し気になる点の両方を知っておくことが、後悔しない高校選びにつながります。
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良い点
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「学校行事が本当に楽しくて、クラスの団結力が強い」
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「勉強と部活の両方に本気で打ち込める環境がある」
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「先生方が親身で話しやすく、進路相談にも熱心に乗ってくれる」
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「校則が厳しすぎず、自由な雰囲気の中で高校生活を送れる」
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「大きないじめの話は聞かず、安心して通える学校だと思う」
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気になる点
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「交通の便が悪い。特に部活で遅くなると帰りのバスがなくなり不便」という声が最も多く聞かれます。
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「早進度クラスと普通クラスで、勉強に対する意識や雰囲気にかなり差があると感じる」という意見があります。
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「課題やテストが多く、勉強についていくのが大変だと感じる時がある」
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「文武両道を目指すと、どちらも中途半端になってしまうと感じる人もいる」
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「校舎や施設が少し古い」という点は、一部で指摘されています。
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アクセス・通学
松江東高等学校は、松江市西川津町にあります。
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最寄り駅からのアクセス
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JR松江駅が主要な交通拠点となります。駅から松江市営バスの「東高校」行きに乗車し、約15分で学校の敷地内にあるバス停に到着します。
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通学の注意点
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バスは非常に便利ですが、口コミでは「朝の時間帯の便が限られている」「帰りの最終バスが早い」という点が繰り返し指摘されています。特に朝練や、帰りが遅くなる部活動に参加する場合は注意が必要です。そのため、多くの生徒は自転車を利用しており、バスと自転車を併用する生徒も多いようです。
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通学エリア
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生徒の多くは松江市内から通学していますが、市内の様々な中学校区から生徒が集まっています。
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松江東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれて、松江東高等学校への興味がさらに深まったのではないでしょうか。最後に、アドバイザーとして応援メッセージを送ります。
この学校は、「ただ勉強するだけじゃ物足りない!部活や行事で最高の仲間と熱い3年間を過ごしたい!」と考える君に、特におすすめです。また、自ら目標を立てて努力できる人、チームで何かを成し遂げるのが好きな人なら、きっと充実した毎日が送れるでしょう。「地域共創人」のようなユニークな学びは、君の視野を大きく広げてくれるはずです。
松江東高等学校の合格を勝ち取るために、今からできることは二つ。一つは、中学の授業を大切にし、全教科で良い成績を収めて、しっかりとした内申点を確保すること。もう一つは、入学試験に向けて5教科の基礎を固め、苦手分野を作らないことです。松江東高等学校は、バランスの取れた人材を求めています。君の努力は、必ず未来につながります。応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。