正則学園高等学校は、125年以上の歴史と伝統を誇る、東京都千代田区に位置する私立の男子校です。都心という利便性の高い環境にありながら、落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送ることができます。長い歴史の中で培われてきた「正義人道」「質実剛健」という建学の精神を礎に、生徒一人ひとりの個性を尊重し、その能力を最大限に伸ばす教育を実践しています。
進路指導にも力を入れており、多くの生徒が大学進学の夢を叶えています。部活動や学校行事も盛んで、仲間と共に切磋琢磨しながら充実した3年間を過ごせるのが、この正則学園高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。
この記事では、そんな正則学園高等学校について、偏差値や口コミ、学校生活の様子などを詳しく解説していきます。学校選びに悩んでいる中学生や保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
正則学園高等学校の基本情報
正則学園高等学校の偏差値・難易度・併願校
正則学園高等学校の普通科の偏差値は46程度とされています。 同じくらいの偏差値の高校としては、都立高校では葛飾野高校(普通科)や足立高校(普通科)、私立高校では錦城学園高校や保善高校などが挙げられます。
合格に必要な内申点の目安については、具体的な基準は公表されていませんが、推薦入試を考えている場合は、中学校の先生や塾の先生とよく相談することが大切です。正則学園高等学校の入試では、学力試験だけでなく面接も重視される傾向があるため、自分の考えをしっかりと伝えられるように準備しておくことも重要です。
主な併願校としては、同じ私立男子校の保善高校や自由ヶ丘学園高校、共学校では修徳高校や中央学院大学中央高校などがよく選ばれているようです。
正則学園高等学校に設置されている学科・コース
正則学園高等学校では、生徒一人ひとりの進路希望や目標に合わせて、きめ細やかな指導を行うためにコース制を導入しています。
-
特別選抜クラス
難関大学への現役合格を目標とするクラスです。 選抜された少人数の生徒で構成され、ハイレベルな授業が展開されます。高い目標を持って、仲間と切磋琢磨したい生徒におすすめです。
-
進学クラス
大学進学を目標に、勉強と部活動を両立させながら着実に学力を伸ばしていくクラスです。 基礎から応用まで丁寧に指導し、一人ひとりの進路希望に合わせたサポートを行います。幅広い進路に対応できる力を身につけたい生徒に適しています。
-
スポーツクラス
特定の強化クラブに所属し、全国レベルでの活躍を目指す生徒のためのクラスです。 競技力の向上はもちろん、文武両道を目指して学習面でもきめ細やかな指導が行われます。スポーツに打ち込みながら、高校生活を送りたい生徒に最適です。
正則学園高等学校の特色・校風
120年以上の歴史を持つ正則学園高等学校は、「質実剛健」「正義人道」をモットーとしており、落ち着いた雰囲気の中で学校生活を送りたい生徒におすすめの男子校です。
口コミを見ると、校則については「厳しい」という意見が見られます。 特にスマートフォンの使用に関しては厳しく、校内での使用は原則禁止で、違反すると厳しい指導があるようです。 服装や頭髪に関する指導も定期的に行われるという声があります。一方で、真面目に学校生活を送っていれば、特に窮屈に感じることはないという意見もあります。
生徒たちの雰囲気は、落ち着いていて真面目な生徒が多いようです。男子校ならではのノリの良さや、気兼ねなく話せる仲間との時間を楽しんでいる様子がうかがえます。 アルバイトは原則として禁止されています。制服は伝統的な黒の詰襟(学ラン)で、昔ながらの男子校のイメージ通りです。 土曜授業は基本的に実施されています。
正則学園高等学校の部活動・イベント
部活動
正則学園高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの部が関東大会や全国大会に出場するなど輝かしい実績を上げています。
-
運動部
特に剣道部や柔道部、サッカー部、野球部などが強化クラブに指定されており、日々厳しい練習に励んでいます。 施設も充実しており、本気でスポーツに取り組みたい生徒にとっては非常に恵まれた環境と言えるでしょう。
-
文化部
ビッグバンド部や書道部、科学部などが活発に活動しています。 ユニークな部活動として、養蜂部や鉄道模型部、eスポーツ部などもあり、生徒の多様な興味関心に応えています。
イベント
正則学園高等学校では、生徒たちが主体となって作り上げる多彩な学校行事が一年を通して行われます。
中でも体育祭は「正則の雄叫び」と呼ばれる応援合戦「エッサッサ」で非常に盛り上がります。 文化祭である「紫紺祭」も、各クラスや部活動が趣向を凝らした展示や発表を行い、多くの来場者で賑わいます。
2年生の修学旅行では台湾を訪れ、現地の高校生と交流を深めるなど、国際交流の機会も設けられています。 夏休みには希望者制でニュージーランドへの語学研修も実施されます。
正則学園高等学校の進学実績
正則学園高等学校は、生徒一人ひとりの個性に合わせたきめ細やかな進路指導により、高い現役大学合格率を誇っています。
国公立大学では、福島大学などへの合格実績があります。
難関私立大学では、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)や、成蹊大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった大学に多数の合格者を輩出しています。 特に、千葉工業大学や帝京大学、国士舘大学、亜細亜大学などへの進学者が多い傾向があります。
指定校推薦の枠も多く、東京理科大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、獨協大学、東京電機大学、東京農業大学など、多くの大学への推薦枠があります。
進学実績を支える取り組みとして、夏季および冬季の講習会や、パソコンを使ったネット学習プログラム、自学自習のための学習支援など、サポート体制が充実しています。
正則学園高等学校の特長・アピールポイント
正則学園高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。
-
125年以上の歴史と伝統: 「正義人道」「質実剛健」という建学の精神が今も受け継がれています。
-
都心に位置する落ち着いた環境: 多くの路線が利用できる交通の便の良さと、皇居に近い静かな学習環境を両立しています。
-
多彩なコース設定: 「特別選抜」「進学」「スポーツ」の3つのコースで、一人ひとりの目標達成を力強くサポートします。
-
活発な部活動: 剣道部や柔道部などの強化クラブをはじめ、多くの部活動が全国レベルで活躍しています。
-
ユニークな部活動の存在: 都会の中心でミツバチを育てる「養蜂部」やeスポーツ部など、個性的な活動の場があります。
-
充実した国際交流プログラム: 台湾への修学旅行やニュージーランド語学研修など、異文化に触れる機会が豊富です。
-
高い現役大学合格率: きめ細やかな進路指導と豊富な指定校推薦枠で、生徒の進路実現を支えています。
正則学園高等学校の口コミ・評判のまとめ
正則学園高等学校の口コミをまとめると、以下のような声が聞かれます。
-
良い点:
-
「指定校推薦の枠が多く、先生方の進路サポートが手厚い」という声が多数見られます。
-
「男子校なので気を使わずに過ごせる」「一生付き合える仲間ができた」といった、友人関係の満足度の高さがうかがえます。
-
「部活動に本気で打ち込める環境がある」という点も高く評価されています。
-
「先生方が親身に相談に乗ってくれる」「アットホームな雰囲気」という意見もありました。
-
気になる点:
-
「校則が厳しい」という声、特にスマートフォン使用のルールについては厳しいと感じる生徒が多いようです。
-
「施設が少し古い」という意見も一部で見られます。
-
男子校であるため、「学校生活に華やかさはない」と感じる生徒もいるようです。
アクセス・通学
正則学園高等学校は、都心の中心に位置し、非常に交通の便が良い場所にあります。
-
最寄り駅からのアクセス
-
東京メトロ東西線「竹橋駅」3b出口より徒歩5分
-
都営三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線「神保町駅」A9出口より徒歩5分
-
都営新宿線・東京メトロ丸ノ内線「小川町駅」B7出口より徒歩7分
-
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B7出口より徒歩7分
-
JR「御茶ノ水駅」御茶ノ水橋口より徒歩12分
-
JR「神田駅」北口より徒歩12分
多くの路線が利用できるため、東京23区内はもちろん、千葉県や埼玉県など、幅広いエリアから生徒が通学しています。
正則学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
正則学園高等学校は、落ち着いた環境で勉強や部活動に集中したい、そして男子校ならではの固い絆で結ばれた仲間との高校生活を送りたい、と考えている君にぴったりの学校です。特に、将来の目標がまだ漠然としていても、先生方が親身になって相談に乗り、君の可能性を一緒に見つけ出してくれるでしょう。
受験勉強においては、まず基礎学力をしっかりと固めることが大切です。正則学園高等学校の一般入試は、英語が必須で、国語・数学・理科・社会から2教科を選択する形式です。 どの科目も、中学校の教科書レベルの問題が中心となるため、苦手分野を作らないようにバランス良く学習を進めてください。また、面接も重視されるので、なぜこの学校に入りたいのか、高校でどんなことを頑張りたいのかを自分の言葉で話せるように練習しておきましょう。君の挑戦を心から応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。