兵庫県立淡路三原高等学校は、淡路島の豊かな自然と文化に抱かれながら、一人ひとりの未来を温かく育む場所です。歴史と伝統を大切にしながらも、変化する社会に対応できる新しい学びを積極的に取り入れています。ここでは、生徒一人ひとりが主役となり、勉強や部活動、学校行事を通じて、かけがえのない仲間と共に成長していくことができます。
この学校の大きな魅力は、多様な進路希望にきめ細かく応えることができる点にあります。難関国公立大学を目指すための専門的なコースから、地域社会に貢献する就職や専門学校への進学まで、淡路三原高等学校はそれぞれの夢に合わせた確かな道筋を用意しています。あなたの「なりたい自分」を見つけ、実現するためのサポート体制がここにはあります。
この記事では、そんな淡路三原高校の学習環境から、先輩たちのリアルな声、そして学校生活を彩る楽しいイベントまで、あなたの知りたい情報をたっぷりと詰め込みました。偏差値や進学実績といったデータだけでなく、学校の雰囲気や日々の暮らしが目に浮かぶような情報をお届けします。一緒に、未来への扉を開く高校生活を覗いてみましょう。
淡路三原高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。学校選びの第一歩として、所在地や連絡先はしっかり押さえておきたいポイントです。
項目 | 内容 |
正式名称 | 兵庫県立淡路三原高等学校 |
公立/私立の別 | 公立 |
共学/別学の別 | 男女共学 |
所在地 | 〒656-0461 兵庫県南あわじ市市円行寺345-1 |
代表電話番号 | 0799-42-0048 |
公式サイトURL | https://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/awajimihara-hs |
淡路三原高等学校の偏差値・難易度・併願校
高校選びで気になるのが、やはり偏差値や難易度ですよね。淡路三原高等学校は、コースによって目指すレベルが大きく異なるのが特徴です。自分の学力や目標と照らし合わせて、どのコースが合っているか考えてみましょう。
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普通科:偏差値 46
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普通科 サイエンスコース:偏差値 56
この二つのコースの間には、偏差値で10ポイントもの差があります。これは、淡路三原高等学校が、幅広い学力層の生徒を受け入れ、それぞれの目標に応じた教育を提供していることを示しています。普通科は、高校での基礎学力をしっかりと身につけ、多様な進路を目指したい生徒に適しています。偏差値46は、兵庫県内でおおよそ上位70%程度の学力に相当すると言われています。
一方、サイエンスコースは、国公立大学や難関私立大学への進学を強く希望する生徒向けの特進コースと位置づけられています。偏差値56は、より高いレベルの学力が求められることを意味しており、入学後も質の高い授業が展開されます。
合格に必要な内申点の目安としては、当日の学力検査の点数と合わせて、合計で250点から280点あたりが一つの目標となりそうです。兵庫県の公立高校入試では、内申点が合否に大きく影響します。計算式は「(主要5教科の通知表の合計×4)+(副教科4教科の通知表の合計×7.5)」で250点満点となります。音楽や美術、体育などの副教科の比重が高いのが特徴なので、中学時代から全ての科目に真面目に取り組むことが合格への近道です。
同じくらいの偏差値の高校としては、普通科の場合、津名高等学校や東灘高等学校などが挙げられます。これらの高校と比較検討してみるのも良いでしょう。
兵庫県の公立高校入試は複数志願選抜制度があり、第2志望まで選ぶことができますが、学区などのルールが複雑です。そのため、併願校としては私立高校を考えるのが一般的です。淡路三原高校を志望する生徒の主な併願校としては、同じ淡路島内にある蒼開高等学校がよく選ばれる傾向にあります。
淡路三原高等学校に設置されている学科・コース
淡路三原高等学校には、普通科の中に2つの流れがあります。1年生の段階では共通の学びからスタートし、自分の適性を見極めながら2年生以降の道を選択していくことになります。
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普通科
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どんなことを学ぶ場所なのか:1年生では、高校での学習の基礎を固めるため、全員が共通のカリキュラムで学びます。この期間を通じて、自分の興味や関心、得意分野を見つめ直します。2年生からは、大学進学(文系・理系)、専門学校、就職など、一人ひとりの進路希望に応じた「類型」と呼ばれるクラスに分かれ、より専門的な学習を進めていきます。
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どんな生徒におすすめか:まだ将来の夢がはっきりと決まっていない人や、幅広い選択肢の中からじっくり自分の道を選びたい人にぴったりのコースです。
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普通科 サイエンスコース
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どんなことを学ぶ場所なのか:理科や数学の深い学びに特化したコースです。難関大学の理系学部への進学を主な目標とし、大学や研究機関と連携した最先端の授業や、実験・実習、フィールドワークなどを数多く経験できます。3年間クラス替えがなく、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨できる環境が整っています。
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どんな生徒におすすめか:科学の世界に強い興味があり、将来は研究者や技術者、医療関係の仕事に就きたいと考えている人、そして国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指す人に強くおすすめします。
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淡路三原高等学校の特色・校風
淡路三原高校の校風をキーワードで表すなら、「文武両道」「生徒主体」「地域との連携」といった言葉がぴったりです。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組む、活気あふれる雰囲気が特徴です。
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宿題の量
宿題の量は、所属するコースや選択する類型によって差があるようです。特にサイエンスコースでは、大学受験を意識した質の高い課題や、探究活動に関するレポートなどが多く出される傾向にあります。一方で、普通科の他の類型では、部活動などと両立しやすいように配慮されているという声が聞かれます。
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校則(スマホ、服装など)
校則は「厳しすぎず、緩すぎず」という意見が多いようです。スマートフォンについては、校内での使用は原則禁止されており、電源を切ってカバンにしまっておくのがルールです。授業への集中を大切にするための決まりと言えるでしょう。服装に関する規定は標準的で、頭髪検査なども常識の範囲内で行われるようです。
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生徒たちの雰囲気
生徒たちは、何事にも一生懸命取り組む真面目さと、楽しむときには思いっきり楽しむ活発さを兼ね備えています。特に学校行事にかける情熱は非常に高く、クラス一丸となって準備を進める姿は、この学校の大きな特色です。勉強するときは集中し、遊ぶときは全力で遊ぶ、そんなメリハリのある生徒が多いようです。
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アルバイト
アルバイトは原則として禁止されています。ただし、家庭の事情など、やむを得ない理由がある場合には、学校の許可を得て行うことが可能です。基本的には学業や部活動に専念することが推奨されています。
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制服の評判
制服は、生徒からの人気が非常に高いです。特に、チェック柄のスカートにリボンとベストを合わせる合服は「本当に可愛い」と評判です。夏服もセーラー風の襟が特徴的で、他校にはないデザインが好評を得ています。近年、夏服の素材が透けにくいものに改良されるなど、生徒の意見も取り入れられているようです。
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土曜授業
土曜授業は基本的にありません。週5日制で、土日は部活動や自分の時間、家族との時間に使うことができます。
淡路三原高等学校の部活動・イベント
部活動
淡路三原高校は、文化部・運動部ともに活動が盛んで、多くの部が素晴らしい実績を上げています。特に、地域に根ざしたユニークな部活動は、この学校ならではの大きな魅力です。
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郷土部(淡路人形浄瑠璃)
淡路三原高校を象徴する部活動が、この郷土部です。1952年の創部以来、500年以上の歴史を持つ淡路島の伝統芸能「淡路人形浄瑠璃」の保存と継承に努めてきました。3人で一体の人形を操る高度な技術を習得し、地域のイベントはもちろん、全国高等学校総合文化祭にも出場し、優秀賞を受賞して東京の国立劇場で公演した実績もあります。部員の中には、プロの人形座の海外公演に同行する生徒もいるなど、高校生の部活動の枠を超えた貴重な経験ができます。
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放送部
全国レベルの実力を持つ文化部として、放送部も有名です。NHK杯全国高校放送コンテストでは、ドキュメント部門で全国3位にあたる優秀賞を受賞するなど、輝かしい成績を収めています。生徒の自主性を重んじる部風で、番組制作を通じて企画力や表現力を磨くことができます。
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ギター・マンドリン部
美しい音色で聴衆を魅了するギター・マンドリン部も、全国高校ギター・マンドリンフェスティバルで「朝日新聞社賞」を受賞するなど、全国的に高い評価を受けている強豪です。
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運動部
運動部では、水泳部が特に活躍しており、全国大会(インターハイ)や近畿大会へ出場する選手を輩出しています。サッカー部や野球部も県大会で上位に進出するなど、活気のある練習で日々汗を流しています。
イベント
淡路三原高校の学校生活を語る上で欠かせないのが、生徒たちが主役となって創り上げる熱気あふれる学校行事です。どの行事も準備段階から非常に盛り上がり、クラスの団結力を深める絶好の機会となっています。
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文化祭
文化祭は2日間にわたって開催されます。1日目は、体育館のステージで吹奏楽部や郷土部といった文化部が日頃の練習の成果を発表します。2日目は一般公開もされ、さらに賑やかになります。2・3年生は工夫を凝らした模擬店を出店し、1年生は文化部の展示発表などを行います。特に盛り上がるのが、生徒や先生も参加する有志バンドのステージで、体育館がライブハウスのような熱気に包まれます。
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体育会(体育祭)
体育会の名物は、各クラスが制作する巨大な「デコレーション(デコ)」です。これは大きな板に描かれた応援画で、そのクオリティの高さは圧巻の一言。夏休み前からデザインを考え、放課後遅くまで残って制作に取り組みます。完成したデコを背景に、応援合戦や競技が繰り広げられる様子は、まさに青春そのものです。
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その他のイベント
他にも、クラス対抗で熱戦を繰り広げる「球技大会」や、美しいハーモニーを響かせる「歌声の集い(合唱コンクール)」など、年間を通じて多彩な行事が目白押しです。生徒たちはどの行事にも真剣に取り組み、大きな達成感と感動を味わっています。
淡路三原高等学校の進学実績
淡路三原高校は、生徒の多様な夢を叶えるための、きめ細かな進路指導に定評があります。国公立大学への進学から、難関私立大学、専門学校、そして地元企業への就職まで、幅広い実績を誇っています。これは、学校全体で生徒一人ひとりの目標に寄り添い、最適なサポートを提供している証です。
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国公立大学
過去5年間で、多くの生徒が国公立大学への合格を果たしています。特に四国や中国地方の大学に強く、徳島大学(14名)、岡山大学(12名)、兵庫県立大学(11名)といった大学へ安定して進学者を送り出しています。さらに、神戸大学(5名)や大阪大学(3名)といった難関大学への合格者も輩出しており、サイエンスコースを中心に高い学力を育成していることがわかります。
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難関私立大学
関西の主要な私立大学群である「関関同立」や「産近甲龍」にも、多数の合格者を出しています。
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関関同立:関西大学(18名)、関西学院大学(15名)、立命館大学(11名)、同志社大学(5名)など、毎年安定した実績を上げています。
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産近甲龍:近畿大学(21名)、京都産業大学(22名)、龍谷大学(22名)、甲南大学(12名)と、非常に多くの生徒が進学しています。
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その他、進学者が多い大学や専門学校、就職
神戸学院大学(31名)や、看護・医療系に強い関西看護医療大学(23名)など、特定の分野で人気の大学にも多くの進学者を輩出しています。また、専門学校へ進学し、専門技術を身につける生徒も多数います。
さらに、淡路三原高校の大きな特徴として、公務員や地元優良企業への就職にも強いことが挙げられます。南あわじ市職員や兵庫県警察官などの公務員になる卒業生や、淡路信用金庫、ホテルニューアワジといった地域を代表する企業で活躍する卒業生も多く、地域社会からの厚い信頼がうかがえます。
こうした実績を支えているのが、大学と連携したキャリア教育です。例えば、四国大学とは協定を結び、大学の講義を体験したり、大学生と交流したりする機会を設けるなど、早い段階から将来の進路を具体的に考えるための取り組みが充実しています。
淡路三原高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、淡路三原高校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。
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淡路島の伝統文化を継承する「郷土部」
500年以上の歴史を持つ淡路人形浄瑠璃を、高校生が主体となって継承している全国的にも非常に珍しい部活動です。地域文化の担い手として、他では決してできない貴重な経験を積むことができます。
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目標に合わせた2つの学習コース
幅広い進路に対応する「普通科」と、難関大学進学に特化した「サイエンスコース」。この2つの明確なコース設定により、自分の学力や目標に最適な環境で学ぶことができます。
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生徒が主役の熱気あふれる学校行事
文化祭の模擬店や有志バンド、体育会の巨大なデコレーション制作など、生徒たちの自主性と創造性が爆発する学校行事は、学校生活一番の思い出になること間違いなしです。
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大学や地域と連携したキャリア教育
大学の講義体験や地域企業との連携など、高校にいながら社会や学問の最前線に触れる機会が豊富に用意されており、自分の将来像を具体的に描く手助けとなります。
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国公立大学から地元就職まで、多様な進路実現を支える手厚いサポート
進学希望者への徹底した学習サポートはもちろん、就職希望者への手厚い指導にも定評があり、生徒一人ひとりの「なりたい自分」の実現を全力で応援してくれます。
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「かわいい」と評判のデザイン性の高い制服
生徒から大人気の制服は、毎日の学校生活を楽しくする大切な要素の一つです。特に合服のチェック柄スカートとリボン、ベストの組み合わせは、多くの受験生にとって憧れの的となっています。
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全国レベルで活躍する文化部
郷土部だけでなく、放送部やギター・マンドリン部など、全国の舞台で輝かしい実績を誇る文化部が複数あり、高いレベルで自分の好きなことに打ち込める環境があります。
淡路三原高等学校の口コミ・評判のまとめ
実際に通っている在校生や卒業生の声をまとめることで、学校のリアルな姿が見えてきます。良い点と、少し気になる点の両方を見ていきましょう。
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良い点
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「行事がとにかく楽しくて、クラスの団結力が深まる」という声が非常に多いです。準備期間も含めて、仲間と一つの目標に向かって努力する経験が、最高の思い出になっているようです。
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「制服が可愛くて、毎日着るのが楽しみだった」という意見も、特に女子生徒から多く聞かれます。制服が学校選びの決め手になったという人も少なくありません。
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「郷土部や放送部など、ここでしかできない特別な経験ができた」「先生方が親身に進路相談に乗ってくれて、自分の希望する進路に進めた」といった、学習や部活動、進路指導の手厚さに対する満足度の高い口コミも目立ちます。
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「サイエンスコースは3年間クラスが同じなので、勉強で辛い時も励まし合える一生の友達ができた」というように、コースの特性を活かした深い人間関係を築ける点も魅力のようです。
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気になる点
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「校内ではスマホが使えないので、写真を撮ったりできず少し不便に感じることもある」という声があります。行事の際など、思い出を写真に残したい場面では物足りなさを感じる生徒もいるようです。
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「本気でトップレベルの大学を目指すなら、周りに流されない強い意志が必要かもしれない」という意見もあります。多様な進路を目指す生徒がいる環境だからこそ、高い目標を持つ場合は自分を律する力も大切になる、ということでしょう。
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「バスの本数が少ないエリアに住んでいると、通学が少し大変かもしれない」という、交通の便に関する指摘も見られます。自転車で長距離を通学している生徒も多いようです。
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アクセス・通学
淡路三原高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。
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最寄りバス停:淡路交通「淡路三原高校前」バス停から徒歩で約2分から5分程度です。
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その他のバス停:「市(いち)」停留所からも徒歩圏内です。
通学している生徒は、南あわじ市内を中心に、洲本市など淡路島全域から集まっています。口コミにもあるように、生徒の半数以上が自転車で通学しており、中には30分以上かけて毎日通う生徒もいるようです。その他、路線バスを利用する生徒や、保護者による送迎の生徒もいます。
淡路三原高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
淡路三原高等学校への進学を考えている君へ。この学校は、君が持つ無限の可能性を、温かく、そして力強く応援してくれる場所です。もし君が、「勉強も部活も行事も、すべてに全力で打ち込みたい」「地域に根ざした活動に興味がある」「多様な仲間たちと刺激しあいながら、自分の将来をじっくり見つけたい」と考えているなら、淡路三原高校は最高の舞台になるはずです。
受験勉強では、まず中学校の基礎を完璧に固めることが何より大切です。特に兵庫県の公立高校入試では、通知表の成績である内申点が合否に大きく影響します。日々の授業を大切にし、提出物をきちんと出すことを心がけましょう。淡路三原高校を目指すなら、苦手科目をなくし、主要5教科だけでなく副教科も含めてバランスよく勉強することが合格への近道です。自分の夢に向かって、悔いのないように頑張ってください。応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。