滋賀県立守山高等学校に興味を持ってくれてありがとう。県内でもトップクラスの進学校として知られ、毎年多くの受験生が憧れを抱く、活気と伝統のある学校です。高校三年間という、人生で一度きりの貴重な時間をどこで過ごすか、真剣に考えている君や保護者の方にとって、この情報が少しでも役立つことを願っています。
この学校の最大の魅力は、なんといっても「文武両道」を本気で追求できる環境にあります。高いレベルでの学習はもちろんのこと、部活動や学校行事にも全力で打ち込む生徒たちのエネルギーが、守山高等学校の素晴らしい雰囲気を作り出しています。勉強も、青春も、どちらも妥協したくない。そんな熱い想いを持つ君にぴったりの場所かもしれません。
ここでは、偏差値や進学実績といったデータだけでなく、校則の厳しさや学校行事の盛り上がり、先輩たちのリアルな声まで、守山高等学校の「本当の姿」を詳しくお伝えします。このガイドを最後まで読んで、君にとって最高の高校選びの参考にしてください。
滋賀県立守山高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
正式名称 | 滋賀県立守山高等学校 |
公立/私立の別 | 公立 |
共学/男子校/女子校の別 | 男女共学 |
所在地 | 〒524-0022 滋賀県守山市守山三丁目12-34 |
代表電話番号 | 077-582-2289 |
公式サイトのURL | http://www.moriyama-h.shiga-ec.ed.jp/ |
滋賀県立守山高等学校の偏差値・難易度・併願校
滋賀県立守山高等学校は、県内でも屈指の難関校として知られています。具体的な偏差値や、合格のために必要な学力の目安を見ていきましょう。
偏差値・難易度
守山高等学校の偏差値は、各種の模試や塾のデータによって多少の差はありますが、おおむね以下の通りです。
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普通科:
この数値は、滋賀県の公立高校の中では膳所高校に次ぐトップレベルに位置しており、合格には非常に高い学力が求められます。同じくらいの偏差値の高校としては、石山高校(普通科 71)や彦根東高校(普通科 69)が挙げられ、これらの高校としのぎを削る存在です。
合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で45点満点中、点程度が一つの基準とされています。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査での得点が最も重要です。中学校の定期テストで高得点を維持するだけでなく、入試本番で実力を発揮できる応用力も必要不可欠と言えるでしょう。
主な併願校
滋賀県の公立高校入試では、原則として一つの高校しか受験できません。そのため、守山高等学校を第一志望とする受験生の多くは、万が一に備えて私立高校を併願します。
主な併願先としては、同じように学力レベルが高い以下の私立高校が選ばれることが多いようです。
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立命館守山高等学校(フロンティアコース、アカデメイアコース)
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光泉カトリック高等学校(Sコース、Lコース)
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比叡山高等学校(Crestコース)
これらの高校・コースも非常に人気が高く、合格するためにはしっかりとした対策が必要です。第一志望の守山高等学校の勉強と並行して、併願校の入試問題にも触れておくことが大切です。
滋賀県立守山高等学校に設置されている学科・コース
滋賀県立守山高等学校には、高校からの入学生向けには以下の学科が設置されています。
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普通科
1年生では全員が共通のカリキュラムで学び、幅広い知識の土台を築きます。そして2年生に進級する際に、それぞれの進路希望に合わせて「文系」と「理系」のコースに分かれます。国公立大学や難関私立大学への進学を目指す、ハイレベルでアカデミックな学習が中心となります。
この普通科の学びを特徴づけているのが、他校にはないユニークな授業です。
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ディベート(国語・英語)
論理的に物事を考え、自分の意見を的確に表現する力を養います。将来、大学での研究や社会で活躍するために不可欠なコミュニケーション能力を磨きたい人におすすめです。
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サイエンス(数学・理科)
公式の丸暗記ではなく、「なぜそうなるのか」という原理や考え方を重視します。科学的な探究心や思考力を深めたい、知的好奇心が旺盛な生徒にぴったりの授業です。
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人間探求学(総合的な学習の時間)
生徒が自ら課題を見つけ、調査・研究し、発表する探究型の学習です。自分の興味や関心を深掘りし、将来の夢や目標を見つけるきっかけにしたい生徒におすすめです。
これらの特色ある授業は、学校の教育理念である「協和・進取・叡智」を体現するものであり、単なる受験勉強にとどまらない、真の「知力」を育むことを目指しています。
滋賀県立守山高等学校の特色・校風
守山高等学校の雰囲気は、一言で言えば「文武両道」と「質実剛健」です。勉強にも行事にも真剣に取り組む活気がありながら、全体的には落ち着いた雰囲気が漂っています。ここでは、中学生が特に気になる学校生活のリアルな部分を、口コミを基に詳しく見ていきましょう。
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宿題の量
週末課題などを中心に、「宿題は多い」という声が多数聞かれます。特に、コツコツ勉強するのが苦手な生徒にとっては大変に感じるかもしれませんが、「おかげで学習習慣が身についた」というポジティブな意見もあります。高いレベルの授業についていくためには、日々の努力が欠かせない環境です。
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校則
校則は「厳しい」と感じる生徒が多いようです。特に以下の点は、入学前に知っておくと良いでしょう。
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スマホの扱い:朝のホームルームで回収され、帰りのホームルームで返却されるというルールが基本のようです。休み時間中の使用も禁止されており、自由にスマホを使いたいと考えている人にとっては大きなギャップを感じるかもしれません。
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服装:制服の着こなしについては、厳しく指導される傾向があります。特に1年生の間は、スカート丈(膝下)やリボン・ネクタイの締め方などを細かくチェックされることがあるようです。
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生徒たちの雰囲気
「真面目で勉強熱心な生徒が多い」というのが共通した評判です。併設されている中学校からの内部進学生は特に学習意欲が高く、その存在が良い刺激となって、学年全体で切磋琢磨する雰囲気が生まれています。いじめはほとんど聞いたことがなく、互いを尊重し合える人間関係が築かれているようです。一方で、厳しい校則や勉強中心の生活に、窮屈さを感じる生徒もいるようです。
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アルバイト
原則として禁止されています。家庭の事情など、やむを得ない理由がある場合に限り、学校の許可を得て行うことができます。
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制服の評判
制服のデザインそのものについて、特に目立った評判はありませんが、着こなしのルールが厳しいという点がよく話題に上がります。注目すべき点として、2024年度から、卒業生の制服を回収して再利用・再資源化する「SDGs制服」の取り組みが始まりました。これは、環境問題にも配慮する学校の先進的な姿勢を示しています。
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土曜授業
毎週土曜日に授業があるわけではありませんが、受験対策の補習や特別な講座が土曜日に開かれることがあります。
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施設
「校舎が古い」という点は、多くの在校生や卒業生が指摘するポイントです。冬は隙間風が寒いといった声もあり、最新の設備を期待していると少しがっかりするかもしれません。
滋賀県立守山高等学校の部活動・イベント
部活動
守山高等学校では「文武両道」がスローガンとなっており、部活動への加入率も高く、非常に活発です。勉強と両立させながら、多くの生徒が部活動に青春を燃やしています。
運動部、文化部ともに充実していますが、特に実績が豊富な部活動をいくつか紹介します。
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野球部
かつて甲子園に出場した歴史を持つ伝統ある部です。「甲子園に近道なし」を合言葉に、学習との両立を図りながら、再びの夢舞台を目指して日々練習に励んでいます。
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陸上競技部
「全国で活躍する選手になる」という高い目標を掲げ、仲間と切磋琢磨しています。アスリートとしての技術向上はもちろん、人間的な成長も目指す、意識の高いクラブです。
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サッカー部
部員数が多く人気のあるクラブの一つです。「文武両道」をモットーに、県大会上位進出を目指してチーム一丸となって活動しています。
この他にも、テニス部、水泳部、バスケットボール部、バレーボール部などの運動部や、吹奏楽部、書道部、美術部といった文化部も活発に活動しており、自分の興味や目標に合わせて打ち込める環境が整っています。
イベント
守山高等学校の学校生活を語る上で欠かせないのが、大いに盛り上がる学校行事です。厳しい勉強や校則があるからこそ、行事の楽しさは格別だという声が多く聞かれます。
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螢夏祭(けいかさい)
7月に行われる文化祭と体育祭を合わせた、守高最大のイベントです。「県で一番楽しい」と評判になるほどで、クラスTシャツを揃え、展示やステージ発表、模擬店などにクラス一丸となって取り組みます。特にステージでのパフォーマンスはレベルが高く、全校生徒が一体となって盛り上がります。
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体育祭
螢夏祭の一部として開催されます。学年を超えて色別のチームに分かれ、優勝を目指して競い合います。応援合戦などを通じて、クラスやチームの団結力が一気に高まる、熱い一日です。
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修学旅行
高校での修学旅行先は北海道が定番のようです。大自然の中での体験学習などを通じて、仲間との絆を深める、忘れられない思い出となるイベントです。
これらの大きなイベント以外にも、球技大会や芸術鑑賞会などがあり、一年を通して充実した学校生活を送ることができます。
滋賀県立守山高等学校の進学実績
滋賀県トップクラスの進学校である守山高等学校は、その名に恥じない優れた大学進学実績を誇ります。多くの生徒が、3年間の努力を実らせて難関大学への切符を手にしています。
以下は近年の主な大学への合格実績です。(※合格者数は過年度生を含む延べ人数)
国公立大学
毎年、卒業生の4割から5割以上が国公立大学へ進学しており、非常に高い現役合格率を維持しています。
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主な合格大学と人数(2024年入試など近年の実績参考)
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京都大学:7名
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大阪大学:11名
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神戸大学:6名
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東京大学:3名
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滋賀大学:合計9名
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滋賀医科大学:合計8名(医学科1名、看護学科7名)
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その他、北海道大学、名古屋大学、九州大学など、全国の難関国公立大学に合格者を輩出しています。
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難関私立大学
関西の難関私立大学グループ「関関同立」への合格者数は圧倒的で、多くの生徒が進学しています。
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主な合格大学と合計人数(2024年入試など近年の実績参考)
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関関同立 合計:425名
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立命館大学:255名
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同志社大学:101名
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関西大学:59名
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関西学院大学:10名
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その他進学者が多い大学
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龍谷大学、京都産業大学、京都女子大学などにも多数の合格者を出しています。
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進学実績を支える取り組み
こうした高い進学実績は、生徒自身の努力はもちろん、学校の手厚い進路指導に支えられています。1年生の段階からきめ細かな進路学習が始まり、「入れる大学ではなく、入りたい大学へ」を合言葉に、生徒一人ひとりの夢を育む指導が行われます。夏休みなどの長期休暇中には受験対策の補習が実施され、生徒が自分の潜在能力を信じて挑戦できるよう、教員が全力でサポートする体制が整っています。
滋賀県立守山高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、守山高等学校ならではの強みや魅力をまとめました。
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県内屈指の進学校としての圧倒的な進学実績
東京大学、京都大学をはじめとする最難関国公立大学や、関関同立などの難関私立大学へ、毎年安定して多数の合格者を輩出している実績は、最大の魅力です。
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思考力を本質から鍛える特色ある授業
「ディベート」や「サイエンス」といった独自の授業を通じて、単なる暗記ではない、論理的思考力や表現力といった、大学以降も役立つ本物の学力を養成します。
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生徒の自主性を育む探究学習「人間探求学」
自らテーマを設定し、研究・発表を行う「人間探求学」は、知的好奇心を満たし、プレゼンテーション能力を高める絶好の機会です。自分の将来を考えるきっかけにもなります。
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中高一貫校ならではの刺激的な学習環境
学習意欲の高い併設中学校からの内部進学生の存在が、学年全体のレベルを引き上げ、良い意味での緊張感と競争心を生み出しています。
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勉強の疲れを吹き飛ばす、最高の学校行事
「県内一」とも言われるほど盛り上がる「螢夏祭」をはじめ、生徒が全力で楽しむ行事が目白押しです。厳しい学習とのメリハリが、充実した高校生活を実現します。
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先輩・後輩の絆を育む「絆プロジェクト」
高校生が中学生の学習をサポートするなど、異学年交流の機会が設けられています。教えることを通じて自らの学びを深め、学校全体の一体感を育むユニークな取り組みです。
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時代を先取りする先進的なSDGsへの取り組み
制服のリユース・リサイクル制度を導入するなど、伝統を重んじるだけでなく、持続可能な社会の実現に向けた先進的な活動にも積極的に取り組んでいます。
滋賀県立守山高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生の声をまとめると、守山高等学校のリアルな姿が浮かび上がってきます。良い点と気になる点の両方を知って、自分に合う学校かどうかを判断する材料にしてください。
良い点
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「勉強に集中できる環境が整っている」
周りの生徒の学習意欲が高く、自然と自分も頑張れるという声が非常に多いです。静かで落ち着いた雰囲気の中、切磋琢磨できる環境は大きな魅力です。
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「先生のサポートが手厚い」
質問に行けば、わかるまで丁寧に教えてくれる熱心な先生が多いと評判です。生徒の「入りたい大学」への挑戦を全力で応援してくれる姿勢が、高い進学実績につながっています。
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「行事が本当に楽しくて、最高の思い出になる」
特に「螢夏祭」は、多くの生徒が「一番の楽しみ」と口を揃えます。クラスの団結力が高まり、勉強のストレスも吹き飛ぶほど盛り上がるようです。
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「文武両道が本当にできる」
部活動に本気で打ち込みながら、勉強でも高いレベルを目指す生徒が多く、お互いに刺激し合える環境です。
気になる点
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「校則が厳しく、自由が少ない」
スマホの使用制限や服装に関する厳しい指導は、最も多く聞かれる不満点です。「自由な高校生活」をイメージしていると、大きなギャップを感じる可能性があります。
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「とにかく課題が多くて大変」
日々の授業に加えて、週末課題などの量が多いため、計画的に学習を進めないと大変に感じる生徒が多いようです。部活動との両立には相当な努力が求められます。
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「校舎などの施設が古い」
歴史と伝統がある一方で、校舎の老朽化は否めないようです。最新のきれいな校舎で学びたい人にとっては、少し気になるポイントかもしれません。
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「通学に時間がかかるのが大変」
駅から少し距離があるため、特に遠方から通学する生徒にとっては、毎日の通学が負担になることがあるようです。
アクセス・通学
守山高等学校への通学方法です。県内屈指の進学校ということもあり、守山市や草津市だけでなく、湖西や湖北といった県内広域から生徒が通学しています。
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最寄り駅
JR琵琶湖線(東海道本線)「守山駅」
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駅からのアクセス
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徒歩の場合:JR守山駅の西口から、約15分~20分です。
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バスの場合:JR守山駅西口から近江鉄道バスに乗車し、「守山高校北口」バス停で下車するのが最も近いです。または、「泉町」バス停で下車し、徒歩約3分です。
(注意:「立命館守山中学高校」行きのバスは停車しないので、乗り間違えないようにしましょう)
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滋賀県立守山高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれて、滋賀県立守山高等学校の魅力や特色がかなり具体的にイメージできたのではないでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、この学校を目指す君にエールを送ります。
滋賀県立守山高等学校は、「高い目標に向かって本気で勉強したい。でも、学校行事や部活動といった高校生らしい青春も全力で楽しみたい」と考える、意欲的な君にこそ、強くおすすめしたい学校です。周りには同じ志を持つ仲間がたくさんいて、お互いに高め合いながら成長できる最高の環境が待っています。ただし、その環境は少し厳しく、高いレベルの努力が求められることも事実です。その覚悟を持って挑戦できるなら、きっと素晴らしい3年間になるでしょう。
受験勉強では、まず全教科の基礎を徹底的に固めることが何よりも大切です。難関校だからこそ、ケアレスミスが合否を分けることもあります。苦手分野をなくし、安定して得点できる力を養いましょう。君が守山高等学校の門をくぐり、充実した高校生活を送れるよう、心から応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。