潤徳女子高等学校は、1924年(大正13年)に「女子に高等教育を」という地域の人々の熱い想いを受けて誕生した、100年以上の歴史を持つ私立女子高校です。 長い伝統の中で一貫して「一人ひとりを大切に」という教育理念を掲げ、生徒それぞれの個性や夢に寄り添い、きめ細やかな指導を行っているのが大きな魅力です。 アットホームな雰囲気の中で、生徒たちはのびのびと自分らしさを発揮しながら学校生活を送っています。

潤徳女子高等学校では、多様な進路希望に応えるための3つのコースが設置されています。 国公立大学や難関私立大学を目指す「特進コース」、幅広い進路に対応する「進学コース」、そして専門的に美術を学び、美術大学への進学を目指す「美術コース」です。 どのコースでも、生徒一人ひとりが自分の「なりたい自分」を見つけ、その夢を実現するための万全のサポート体制が整っています。

この記事では、そんな潤徳女子高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績など、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しくご紹介します。温かい校風の中で充実した3年間を送り、自分の未来を切り拓きたいと考えている皆さんにとって、きっと参考になるはずです。

潤徳女子高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 潤徳女子高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 女子校
所在地 〒120-0034 東京都足立区千住2-11
代表電話番号 03-3881-7161
公式サイト https://www.juntoku.ac.jp/

潤徳女子高等学校の偏差値・難易度・併願校

潤徳女子高等学校の各コースの偏差値は、自分の学力レベルと照らし合わせて志望校を考える上で大切な指標になります。コースごとに目標が異なるため、偏差値にも違いがあります。

学科・コースごとの最新の偏差値目安は以下の通りです。

  • 特進コース:51

  • 進学コース:45

  • 美術コース:44

特進コースは国公立大学や難関私立大学を目指すため、より高い学力が求められる傾向にあります。合格に必要な内申点の目安としては、コースや推薦・一般などの入試形態によって異なりますが、5教科で18〜20程度が一つの基準となるようです。学校説明会や個別相談で詳細を確認することをおすすめします。潤徳女子高等学校では、内申点に加点ができる制度も設けられているため、生徒会活動や部活動、資格取得などを頑張ってきた受験生は有利になる場合があります。

主な併願校としては、同じくらいの偏差値の私立高校が選ばれることが多いようです。例えば、北豊島高等学校、駒場学園高等学校、中央学院大学中央高等学校、関東第一高等学校、貞静学園高等学校などが挙げられます。

潤徳女子高等学校に設置されている学科・コース

潤徳女子高等学校には、生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせて選べる3つの魅力的なコースが設置されています。

  • 特進コース

    国公立大学や早慶上理、GMARCHといった難関私立大学への現役合格を目指すコースです。 少人数制のクラス編成で、きめ細やかな学習指導と充実したサポート体制が整っています。高い目標に向かって仲間と切磋琢磨したい人におすすめです。

  • 進学コース

    四年制大学を中心に、多様な進路希望に対応するコースです。 基礎学力をしっかりと固めながら、豊富な選択科目の中から自分の興味や目標に合った授業を選び、実力を養うことができます。部活動と勉強を両立させながら、自分の可能性を広げたい人におすすめです。

  • 美術コース

    美術大学への進学を視野に入れ、デッサンなどの基礎から専門的な美術作品の制作まで、幅広く学ぶことができるコースです。 東京藝術大学出身の先生方から直接指導を受けられるのが大きな特長で、個性や感性に磨きをかけ、表現力を身につけたい人におすすめです。

潤徳女子高等学校の特色・校風

潤徳女子高等学校は、「一人ひとりを大切に」という校是のもと、アットホームで面倒見が良い校風で知られています。 先生と生徒の距離が近く、相談しやすい環境が整っているという声が多く聞かれます。

  • 校風のキーワード:アットホーム、面倒見が良い、落ち着いた雰囲気

  • 宿題の量:コースによって差はありますが、日々の学習習慣を身につけるための適度な量が出されることが多いようです。特に特進コースでは、講習なども含め学習量は多くなる傾向があります。

  • 校則:他の私立高校と比較して、校則はやや厳しいという意見が見られます。 特に頭髪(染髪・パーマの禁止)や制服の着こなし(スカート丈は膝の高さ)など、身だしなみに関する指導はしっかりしているようです。

  • スマホの持ち込み:登下校時の緊急連絡用として持ち込みは可能ですが、校内での使用は禁止されており、登校後は貴重品ロッカーに預ける決まりになっています。

  • 生徒たちの雰囲気:全体的に真面目で落ち着いた生徒が多いようです。女子校ならではの和気あいあいとした雰囲気の中で、友人関係を築きやすいという口コミもあります。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服の評判:制服は可愛いと評判です。 ブレザーにスカート、リボンまたはネクタイというスタイルで、季節や好みに合わせて様々なアイテムを組み合わせたコーディネートが楽しめます。

  • 土曜授業:全コースで土曜日も午前中に4時間の授業があります。

潤徳女子高等学校の部活動・イベント

部活動

潤徳女子高等学校では、文化部・運動部ともに多彩なクラブがあり、多くの生徒が熱心に活動しています。 特に文化部の種類が豊富で、部員数も多いのが特徴です。

  • 特に有名な部活動

    • ダンス部:文化祭での発表は非常に盛り上がり、多くの生徒の憧れの的となっています。未経験者も多く入部し、先輩や仲間と教え合いながら高いレベルを目指しています。

    • 美術部・漫画研究部・工芸部:美術コースがある学校ならではの充実度で、非常に多くの部員が所属しています。 軽音楽部も100名を超える部員が活動しており、活気があります。

    • アロマテラピー同好会:女子校ならではの珍しい部活動で、文化祭での出展なども人気です。

運動部は、バレーボール部が新人戦で2部大会に進出するなど、各部が目標に向かって練習に励んでいます。 バドミントン部や剣道部、テニス部なども活発に活動しています。

イベント

潤徳女子高等学校の学校行事は、生徒たちの手で作り上げるものが多く、クラスの団結力を高める良い機会となっています。

  • うるおい祭(文化祭):6月と9月の2回に分けて開催されるのが大きな特徴です。 6月は部活動の発表が中心で、10月はクラスごとの企画がメインとなります。 お化け屋敷やフォトスポットなど、各クラスが趣向を凝らした出し物で盛り上がります。

  • 体育祭:クラス対抗で様々な競技に臨み、学年を超えて応援し合うことで一体感が生まれます。

  • 修学旅行:2年生の3月に関西方面へ行くことが多いようです。 その他、1年生ではTGG(TOKYO GLOBAL GATEWAY)での語学研修など、学年やコースごとの特色ある行事も用意されています。

潤徳女子高等学校の進学実績

潤徳女子高等学校は、生徒一人ひとりの希望進路の実現に向けて、担任と進路指導部が連携した手厚いサポート体制を整えています。 その結果、約9割の生徒が大学へ進学しており、国公立大学や難関私立大学への合格者も輩出しています。

  • 国公立大学:東京藝術大学、東京都立大学、長岡造形大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学(GMARCHなど):GMARCHレベルの大学にも合格者を出しています。

  • その他:女子美術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学といった美術系の大学への進学者が多いのが特徴です。また、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった総合大学へも多くの生徒が進学しています。

進学実績を支える取り組みとして、1年生の時から面接や日頃のコミュニケーションを密にし、生徒一人ひとりの希望に合わせた大学を一緒に考えていきます。 夏休みなどの長期休暇中には希望制の講習も開講され、基礎学力の定着から応用力の育成まで、着実なステップアップを図ることができます。

潤徳女子高等学校の特長・アピールポイント

潤徳女子高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 創立100年以上の歴史と伝統:地域に根ざした女子教育を長年にわたり実践してきた実績と、落ち着いた学習環境が魅力です。

  • 3つの特色あるコース設定:学力向上を目指す「特進」、幅広い進路に対応する「進学」、専門性を高める「美術」と、自分の目標に合った学びを選択できます。

  • 東京藝術大学への進学も目指せる美術コース:普通科でありながら、専門的な美術教育を受けられ、東京藝術大学をはじめとする難関美大への合格実績も豊富です。

  • 北千住駅徒歩5分の好立地:5路線が乗り入れるターミナル駅「北千住」から徒歩5分と、通学に非常に便利で安心な立地です。

  • きめ細やかな進路指導:担任と進路指導部が連携し、「一人ひとりを大切に」をモットーに、生徒の希望と適性に応じた丁寧なサポートを行っています。

  • 活気あふれる文化部:漫画研究部や軽音楽部、ダンス部など、部員数が100名近いクラブもあり、生徒が主体的に活動を楽しんでいます。

  • 充実したICT環境:入学時に一人一台のラップトップPCが配布され、普段の授業から活用しています。オンライン授業への対応も万全です。

潤徳女子高等学校の口コミ・評判のまとめ

潤徳女子高等学校に関する在校生や卒業生からの口コミをまとめました。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身で、進路相談などに熱心に乗ってくれる」という声が多数あります。

    • 「校舎が綺麗で過ごしやすい」「女子校なので気兼ねなく、のびのびと生活できる」といった意見も見られます。

    • 「文化祭などの行事が楽しく、クラスの団結力が強い」という点も高く評価されています。

    • 「北千住駅から近くて通いやすい」という立地の良さを挙げる声も多いです。

  • 気になる点:

    • 「校則が厳しい」と感じる生徒が一定数いるようです。 特に、スマートフォンの校内使用禁止や身だしなみに関するルールについては、入学前に理解しておく必要があります。

    • 「コースによって生徒の雰囲気が違う」という意見もあります。

    • 「食堂がない」点を少し残念に思う声もありますが、昼休みにはお弁当などの出張販売が利用できます。

アクセス・通学

潤徳女子高等学校は、交通の便が非常に良い場所にあります。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR常磐線、東武スカイツリーライン、東京メトロ日比谷線・千代田線、つくばエクスプレス「北千住」駅 西口から徒歩約5分

    • 京成線「千住大橋」駅から徒歩約10分

5つの路線が利用できるターミナル駅が最寄りなので、東京23区内はもちろん、千葉県(松戸、柏、流山など)や埼玉県(草加、越谷、春日部など)、茨城県(守谷、取手など)といった広範囲から生徒が通学しています。

潤徳女子高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

潤徳女子高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとしてメッセージを送ります。この学校は、「自分の好きなことや、やりたいことを見つけて、それに打ち込みたい」と考えている人に特におすすめです。アットホームな雰囲気の中で、先生方が一人ひとりの個性を尊重し、夢に向かって進む皆さんを全力でサポートしてくれます。

受験勉強においては、まず基礎学力をしっかりと固めることが大切です。特に推薦入試や併願優遇を考えている人は、中学校での内申点を一つでも高く取れるように、日々の授業や定期テストに真剣に取り組みましょう。潤徳女子高等学校は、生徒会活動や部活動、検定なども評価してくれる加点制度がありますので、勉強以外の活動にも積極的にチャレンジしてみてください。 過去問を解いて出題傾向を掴むことも重要ですが、何よりも「この学校で高校生活を送りたい」という強い気持ちが、合格への一番の近道です。皆さんの頑張りを心から応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。