栃木県立真岡高等学校は、120年以上の歴史を誇る、地域を代表する伝統的な男子校です。「至誠」「質実剛健」「文武両道」を校訓やモットーに掲げ、学業と部活動の両立を奨励する活気ある校風が魅力です。これまで多くの卒業生を社会に送り出してきました。

真岡高等学校は、県内でも数少ないスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校の一つであり、理数教育や探究活動に力を入れています。将来、理系の分野で活躍したいと考えている中学生にとっては、非常に魅力的な環境が整っています。伝統を重んじながらも、未来を見据えた先進的な教育を実践しているのが、真岡高等学校の大きな特長です。

この記事では、そんな真岡高等学校について、偏差値や進学実績、学校生活の様子などを詳しく解説していきます。歴史と革新が共存するこの学校で、充実した3年間を送りたいと考えている受験生とその保護者の皆さんは、ぜひ最後まで読んでみてください。

真岡高等学校の基本情報

栃木県真岡市に位置する、歴史ある公立の男子校です。

項目 内容
正式名称 栃木県立真岡高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 全日制:男子校
所在地 〒321-4331 栃木県真岡市白布ヶ丘24番地1
代表電話番号 0285-82-3413
公式サイト https://www.tochigi-edu.ed.jp/moka/nc3/

真岡高等学校の偏差値・難易度・併願校

真岡高等学校の偏差値は、栃木県内でも上位に位置し、しっかりとした学力が求められます。伝統校であり、進学実績も高いため、目標とする場合は早期からの受験対策が必要です。

  • 普通科:61

同じくらいの偏差値の高校としては、宇都宮北高校や大田原女子高校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、一般的に5段階評価で平均4以上が望ましいとされていますが、あくまで目安であり、当日の試験の得点も重要になります。

栃木県の公立高校入試制度上、公立高校同士の併願はできないため、真岡高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として選択します。主な併願校としては、作新学院高等学校や文星芸術大学附属高等学校などが選ばれることが多いようです。

真岡高等学校に設置されている学科・コース

真岡高等学校の全日制課程に設置されているのは普通科のみです。入学後、生徒一人ひとりの進路希望に対応できるように、2年生から文系と理系のコースに分かれます。

  • 普通科: 1年生では全員が共通の科目を学び、基礎学力を徹底的に固めます。2年生からは、それぞれの興味や目標とする大学に合わせて文系・理系に分かれ、より専門性の高い学習を進めていきます。国公立大学から私立大学まで、幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが組まれているのが、真岡高等学校の普通科の特長です。

真岡高等学校の特色・校風

真岡高等学校は、「質実剛健」「文武両道」という言葉がぴったりの、真面目で活気のある校風です。

  • 校風: 「至誠」の精神を教育の基本とし、誠実な人間性を育むことを大切にしています。男子校ならではのエネルギーに満ち溢れ、生徒たちは行事や部活動に全力で取り組みます。

  • 宿題の量: 週末課題などが出されることがあり、予習も推奨されているため、学習量は決して少なくないようです。日々の学習習慣を身につけることが求められます。

  • 校則: 校則は、他の高校と比較して標準的か、やや厳しいと感じる生徒もいるようです。頭髪や服装に関する指導は行われる傾向にあります。スマートフォンの校内での使用は、放課後など限られた時間で許可されているとの声があります。

  • 生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事や部活動では男子校らしい活気と団結力を見せるようです。互いに切磋琢磨し合える環境があると言えるでしょう。

  • アルバイト: 原則として禁止されているようです。

  • 制服の評判: 伝統的な黒の詰襟学生服(学ラン)です。昔ながらのデザインに、歴史と品格を感じるという声があります。

  • 土曜授業: 月に1回程度、「サタデーセミナー」という補習授業が行われることがあります。

真岡高等学校の部活動・イベント

部活動

真岡高等学校は「文武両道」を掲げており、部活動への加入率も85%を超え、非常に盛んです。全国レベルで活躍する部も多く、生徒たちは日々練習に励んでいます。

  • サッカー部: 全国高等学校サッカー選手権大会に過去11回出場するなど、県内屈指の強豪として知られています。人工芝の専用グラウンドという恵まれた環境で、高いレベルを目指せます。

  • 野球部: 甲子園出場経験もあり、県大会では常に上位に進出する実力を持っています。サッカー部同様、専用のグラウンドで練習に打ち込めます。

  • 弁論部: 全国大会の常連であり、数々の優秀な成績を収めています。論理的思考力や表現力を磨きたい生徒におすすめです。

  • 應援團(応援団): 県内の高校では珍しい応援団が存在します。各部活動の大会応援などで、勇壮なエールを送り、学校全体を盛り上げる重要な役割を担っています。

  • ジャグリング部: 保育園や地域のイベントでパフォーマンスを披露するなど、地域に密着したユニークな活動を行っています。

イベント

真岡高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、非常に盛り上がります。

  • 白布祭(しらふさい): 毎年秋に開催される文化祭です。クラスごとの展示やステージ発表、部活動の発表など、生徒たちの創造性とエネルギーが爆発する一大イベントです。

  • 校内体育大会: クラス対抗でソフトボール、サッカー、騎馬戦など様々な種目で競い合います。学年を超えた真剣勝負が繰り広げられ、クラスの団結力が一層深まります。

  • 校内マラソン大会・駅伝大会: 約11kmの距離を走るマラソン大会や、クラスの代表が襷をつなぐ駅伝大会など、伝統的な長距離走の行事も健在です。

真岡高等学校の進学実績

真岡高等学校は、地域の進学校として高い大学進学実績を誇っています。生徒のほとんどが4年制大学への進学を希望しており、学校側も手厚いサポート体制を整えています。

2024年度の主な大学合格実績は以下の通りです。

  • 国公立大学: 東京大学1名、京都大学1名、東北大学をはじめとする旧帝大に6名、その他国公立大学に73名が合格しています。

  • 難関私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学などの難関私立大学群(早慶上理ICU)に20名、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)には33名が合格しています。

  • その他の進路: 地元の宇都宮大学や、医学部への進学者も輩出しています。

これらの高い進学実績を支えるため、真岡高等学校では夏季・冬季休業中の課外授業や、英語・数学の習熟度別授業、面接指導など、きめ細かな進路指導が行われています。

真岡高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、真岡高等学校ならではの強みやユニークな取り組みを紹介します。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校: 文部科学省からSSHの指定を受けており、先進的な理数教育を実践しています。地域の大学や研究機関と連携した高度な探究活動に取り組む機会が豊富にあります。

  • 「至誠」を育む人間教育: 創立以来の基本精神である「至誠」に基づき、誠実で社会に貢献できる人材の育成を目指しています。

  • 国指定重要文化財の記念館: 創立初期に建てられた旧本館は「記念館」として現存し、国の重要文化財に指定されています。歴史の重みを感じられる美しい校舎で学ぶことができます。

  • 充実したスポーツ施設: サッカー部と野球部が使用する人工芝のグラウンドや、全天候型の陸上走路など、県内でも有数の恵まれた施設が整っています。

  • 活発な学校行事: 文化祭「白布祭」や体育大会は毎年開催され、男子校ならではの熱気と一体感で非常に盛り上がります。

  • 全国レベルの部活動: サッカー部や野球部、弁論部など、多くの部活動が全国大会で活躍しており、高いレベルで文武両道を目指せる環境です。

  • 手厚い進学サポート体制: 習熟度別授業や長期休暇中の講習、個別の進路指導など、生徒一人ひとりの進路実現に向けた手厚いサポートが行われています。

真岡高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる声をまとめました。学校選びの参考にしてください。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

    • 「文武両道を掲げているだけあり、部活動に本気で打ち込める環境がある」

    • 「進学実績が良く、周りの生徒も学習意欲が高いため、良い刺激を受けられる」

    • 「男子校なので、異性の目を気にせず何事にも全力で取り組めるのが楽しい」

    • 「行事がとても盛り上がり、最高の思い出になる」

  • 気になる点:

    • 「校舎や施設の一部が古く感じられることがある」

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある(特に頭髪など)」

    • 「最寄り駅から少し歩くので、雨の日などは少し不便に感じる」

    • 「課題の量が多く、予習も求められるため、日々の勉強が大変」

アクセス・通学

真岡高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅:

    • 真岡鐵道「真岡駅」西口から徒歩約4〜5分

  • バス:

    • 関東自動車バス「高寺下」停留所から徒歩約3〜5分

真岡市内や芳賀郡内からの通学者が多いですが、宇都宮市や下野市など、比較的広範囲から生徒が通学しているようです。多くの生徒が自転車を利用して通学しています。

真岡高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

真岡高等学校は、120年以上の歴史と伝統を礎に、SSH指定校として未来を切り拓く力を育む、魅力あふれる男子校です。明確な目標を持って学業に励みたい生徒、そして部活動や学校行事にも全力で打ち込み、充実した高校生活を送りたいと願う生徒に特におすすめします。

この学校が求めるのは、「至誠」の心を持ち、何事にも主体的に、そして粘り強く取り組める生徒です。受験勉強においては、5教科すべてで苦手を作らないことが重要です。基礎を確実に固めた上で、応用問題にも対応できる思考力を養いましょう。特に、特色選抜を考えている場合は、中学校での部活動や生徒会活動などの実績も評価の対象となることがあるため、日々の活動にも真摯に取り組んでください。

真岡高等学校での3年間は、きっとあなたを大きく成長させてくれるはずです。熱い仲間たちと共に、最高の青春を謳歌してください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。