神戸市立葺合高等学校は、国際都市・神戸の中心で、世界へとつながる扉を開けてくれる特別な場所です。単に大学進学を目指すだけでなく、グローバルな視点を持ち、社会で活躍するための力を3年間でじっくりと育むことができます。この学校での学びは、きっとあなたの未来の可能性を大きく広げてくれるでしょう。
国際的な学びを追求する「国際科」と、一人ひとりの進路希望に合わせた学びを実現する「普通科」。神戸市立葺合高等学校には、あなたの「好き」や「得意」を伸ばせる環境が整っています。勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で打ち込む仲間たちと共に、かけがえのない高校生活を送ることができます。
あなたは高校3年間でどんな自分に成長したいですか?この記事では、神戸市立葺合高等学校が持つたくさんの魅力や、学校生活のリアルな姿を、進学アドバイザーの視点から詳しくお伝えしていきます。あなたの夢を叶えるためのヒントが、きっとここに見つかるはずです。
神戸市立葺合高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
正式名称 | 神戸市立葺合高等学校 |
公立/私立の別 | 公立 |
共学/別学の別 | 共学 |
所在地 | 〒651-0054 兵庫県神戸市中央区野崎通1-1-1 |
代表電話番号 | 078-291-0771 |
公式サイトURL | https://www.kobe-c.ed.jp/fki-hs |
神戸市立葺合高等学校の偏差値・難易度・併願校
神戸市立葺合高等学校への合格を目指す上で、学力的な難易度を具体的に把握しておくことはとても大切です。
学科・コースごとの偏差値
葺合高校は学科によって偏差値が異なります。
-
国際科: 64~65
-
普通科: 60~62
特に国際科は県内でもトップクラスの人気と難易度を誇り、高い英語力と学力が求められます。普通科も偏差値60を超えており、兵庫県内の公立高校の中では上位に位置づけられる進学校です。合格するためには、中学校での日々の学習を積み重ね、基礎をしっかりと固める必要があります。
難易度のイメージと内申点の目安
偏差値だけではイメージしにくいかもしれませんので、もう少し具体的に見ていきましょう。偏差値60~65というのは、学年全体の上位15%~20%程度に入る学力が必要となるレベルです。同じくらいの偏差値の高校としては、北須磨高校、夢野台高校、須磨東高校などがあり、これらの高校と並んで多くの受験生が目標とする学校です。
合格には、入試当日の学力試験の点数だけでなく、中学校の成績である「内申点」も非常に重要になります。神戸市立葺合高等学校に合格する生徒の平均的な内申点は、250点満点中で200点前後が一つの目安となるようです。特に普通科では197点以上、国際科の推薦選抜を考えるなら45点満点で38点以上を目指したいところです。内申点に自信がある場合は入試を有利に進められますが、もし少し足りない場合でも、当日の試験で400点近い高得点を取ることで逆転合格の可能性は十分にあります。
主な併願校
兵庫県の公立高校入試では、基本的に1校しか受験できません。そのため、葺合高校を第一志望とする受験生の多くは、万が一の場合に備えて私立高校を併願します。併願校としては、同じくらいの学力レベルか、少し安心して受験できるレベルの私立高校が選ばれる傾向があります。具体的な学校としては、仁川学院高校、神戸龍谷高校、須磨学園高校、育英高校などが挙げられることが多いようです。
神戸市立葺合高等学校に設置されている学科・コース
神戸市立葺合高等学校には、それぞれに特色のある2つの学科が設置されています。自分の興味や将来の夢に合わせて選ぶことができます。
-
国際科
-
どんなことを学ぶ?:実践的な英語力はもちろん、世界の時事問題や異文化について深く探究します。第二外国語としてスペイン語や中国語も選択可能で、国際社会で活躍するための素養を総合的に身につけます。
-
どんな生徒におすすめ?:英語が大好きで、将来は海外で働きたい、国際問題の解決に貢献したいと考えている探究心旺盛な人におすすめです。
-
-
普通科
-
どんなことを学ぶ?:1年生では文系・理系の科目をバランス良く学び、基礎学力を徹底的に固めます。2年生からは、それぞれの進路希望に合わせて「文系」「理系」「英語系」の3つの系統に分かれ、より専門的な学習を進めます。
-
どんな生徒におすすめ?:国公立大学や難関私立大学への進学を考えている人、まだ将来の夢がはっきりと決まっていないけれど、高校で様々な可能性を探りたい人におすすめです。特に普通科内の「英語系」は、国際科ほど専門的ではないものの、高い英語力を身につけたいという生徒にぴったりのコースです。
-
神戸市立葺合高等学校の特色・校風
葺合高校での3年間は、どのような雰囲気の中で過ごすのでしょうか。学校の文化や生徒たちのリアルな様子を紹介します。
学校全体の雰囲気
キーワードで表すと、「自主自立」「グローバル」「文武両道」「活気がある」といった言葉がぴったりです。生徒の自主性を重んじる校風があり、勉強だけでなく学校行事や部活動にも全力で取り組む生徒が多いのが特徴です。
中学生が知りたいリアルな学校生活
-
宿題の量は多い?少ない?
-
これは意見が分かれる点のようですが、「課題は多い」という声が多数派です。「毎日のように課題が出る」「週末課題も多くて大変」と感じる生徒がいる一方で、「授業をしっかり聞いていればこなせる量」「慣れれば大丈夫」という声もあります。高いレベルの学習環境であるため、ある程度の課題量は覚悟しておいた方が良さそうです。
-
-
校則は厳しい?緩やか?
-
「校則は厳しい方だ」という意見が多く見られます。特に、スマートフォンの校内での使用禁止、スカートの長さ、指定のセーター着用など、服装に関する指導はしっかりしているようです。自由な校風をイメージしていると、少しギャップを感じるかもしれません。
-
-
生徒たちの雰囲気は?
-
「真面目で一生懸命な生徒が多い」「お互いを高め合える良い仲間に出会える」といったポジティブな声が非常に多いです。国際科がある影響か、様々なバックグラウンドを持つ生徒がおり、多様性を受け入れる雰囲気が根付いています。活発で明るい生徒が多く、学校全体に活気があります。
-
-
アルバイトは可能?
-
公立高校の多くがそうであるように、原則としてアルバイトは禁止されている可能性が高いですが、家庭の事情など特別な理由がある場合は許可されることもあります。希望する場合は、必ず学校に確認しましょう。
-
-
制服の評判は?
-
制服は男女ともにブレザースタイルです。デザインについては特に賛否両論というよりは、着こなしに関する校則が厳しいという点に関心が集まることが多いようです。清潔感のある、落ち着いたデザインと言えるでしょう。
-
-
土曜授業はある?
-
土曜授業の有無については、年度によって変更される可能性があるため、学校説明会などで最新の情報を確認することをおすすめします。進学校であるため、補習や模試などが土曜日に行われることは多いようです。
-
神戸市立葺合高等学校の部活動・イベント
勉強だけでなく、仲間との絆を深める部活動やイベントも高校生活の大きな魅力です。葺合高校の活動の様子を見てみましょう。
部活動
葺合高校は部活動が非常に盛んで、運動部・文化部ともに充実しています。多くの生徒が部活動に加入し、文武両道を実践しています。
-
特に有名な部活動
-
ダンス部:全国大会の常連で、数々の賞を受賞している強豪です。表現力豊かなパフォーマンスは、文化祭などでも注目の的です。
-
少林寺拳法部:こちらも全国大会に出場するほどの実力を持っています。心身ともに鍛えられる武道系の部活動として人気があります。
-
なぎなた部:近畿大会出場を目指して日々練習に励んでおり、珍しいながらも本格的に取り組める部活動です。
-
女子硬式テニス部:県大会で優勝経験もあるなど、高い実績を誇ります。
-
-
珍しい部活動
-
すぎな会:ボランティア活動を行う部です。地域のイベントに参加したり、様々な社会貢献活動を企画・実践したりと、ユニークな経験ができます。
-
運動部、文化部ともにたくさんの選択肢があり、初心者から経験者まで、誰もが自分に合った活動を見つけられる環境です。
イベント
葺合高校の学校行事は、生徒が主体となって作り上げるものが多く、非常に盛り上がります。
-
葺高祭(文化祭)
-
毎年6月に行われる最大のイベントです。クラスごとの展示や演劇、有志によるステージパフォーマンス、文化部の発表など、校内が熱気に包まれます。準備期間からクラスの団結力が高まり、最高の思い出になること間違いなしです。
-
-
体育大会
-
9月に王子スタジアムという本格的な競技場を借りて行われます。クラス対抗のリレーや様々な競技で競い合い、学年を超えて応援に力が入ります。
-
-
修学旅行
-
2年生の冬に台湾を訪れます。現地の高校生との学校交流がプログラムに組み込まれており、異文化に直接触れる貴重な体験ができます。これは、国際教育に力を入れる葺合高校ならではの魅力的な行事です。
-
この他にも、球技大会やマラソン大会、インターナショナルデーなど、年間を通じて多彩なイベントが企画されており、充実した学校生活を送ることができます。
神戸市立葺合高等学校の進学実績
高校選びにおいて、卒業後の進路は非常に重要なポイントです。葺合高校は、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出している、優れた進学実績を誇る学校です。
最新の大学進学実績(2024年判明分)
-
国公立大学:合計58名
-
主な合格大学:神戸大学 (7名)、大阪大学 (4名)、大阪公立大学 (8名)、神戸市外国語大学 (8名)、兵庫県立大学 (8名)、名古屋大学 (1名) など、地元の難関大学を中心に多数の合格者を出しています。
-
-
難関私立大学
-
関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学):合計471名
-
特に関西学院大学(193名)と関西大学(142名)への合格者数は圧倒的で、葺合高校の生徒にとって人気の進学先であることがうかがえます。
-
-
早慶上智(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学):合計8名
-
産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学):合計328名
-
進路サポート体制
この高い進学実績は、学校の手厚いサポート体制によって支えられています。3年生になると大学入試を意識した演習中心の授業が増え、実践力を高めます。また、日常的な小テストや課題を通じて基礎学力の定着を図るだけでなく、先生方が親身に進路相談に乗ってくれる体制も整っています。
さらに、後述するWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業などの探究活動は、学力だけでは測れない思考力や表現力を養います。これは、近年増加している総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜といった、新しい形の大学入試においても大きな強みとなっています。
神戸市立葺合高等学校の特長・アピールポイント
数ある高校の中で、神戸市立葺合高等学校が持つ独自の強みや魅力的な取り組みを7つのポイントにまとめました。
-
WWL拠点校としての先進的な探究学習
-
文部科学省から全国で10校しか指定されていない「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」の拠点校です。これにより、社会が抱えるリアルな問題について深く探究し、解決策を考える高度な学びが実践されています。
-
-
圧倒的な英語教育環境
-
7名ものネイティブスピーカーの先生(ALT)が常勤しており、英語の授業の6割以上が日本人教員とのチームティーチングで行われます。生きた英語に触れる機会が日常的にあり、スピーキングやリスニングの力が飛躍的に向上します。
-
-
多様な国際交流プログラム
-
台湾への修学旅行だけでなく、アメリカやスウェーデン、オーストラリアなどの海外姉妹校とオンラインで協働学習を行うなど、世界中の高校生と交流する機会が豊富に用意されています。
-
-
生徒主体で創る「高校生国際会議」
-
学校が主催する「高校生国際会議」では、国内外の高校生と社会問題について議論します。生徒自身が企画・運営にも関わることで、リーダーシップや協調性を育むことができます。
-
-
地域や社会と繋がる実践的な学び
-
大学やNPO、JICA(国際協力機構)などの外部機関と連携した授業が多く、専門家から直接学ぶ機会があります。生徒が制作した「ヤングケアラー啓発動画」が神戸市の公式サイトに掲載されるなど、学びを社会貢献に繋げる活動も行われています。
-
-
新しく美しい学習環境
-
数年前に校舎が新しくなり、非常に綺麗で快適な環境で学ぶことができます。全教室に冷暖房が完備され、トイレなどの設備も充実。美味しいと評判の食堂もあり、日々の学校生活を気持ちよく過ごせます。
-
-
個性を伸ばす多彩なコース設定
-
専門性の高い「国際科」に加え、普通科にも「英語系」が設置されているなど、生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせた柔軟なカリキュラムが組まれています。
-
神戸市立葺合高等学校の口コミ・評判のまとめ
実際に通っている生徒や卒業生の「生の声」は、学校選びの貴重な参考になります。ここでは、様々な口コミを公平にまとめて紹介します。
良い点
-
最高の仲間に出会える
-
「勉強や課題は大変だけど、一緒に頑張れる最高の友達ができた」「目標に向かって努力する人が多くて刺激になる」という声が非常に多いです。困難を共に乗り越えることで、強い絆が生まれるようです。
-
-
英語を学ぶには最高の環境
-
「ネイティブの先生が多く、英語を話す機会がたくさんある」「英語が得意な人、好きな人には本当におすすめ」など、特に英語教育の質の高さを評価する声が目立ちます。
-
-
校舎が綺麗で快適
-
「新しくて本当に綺麗。毎日通うのが気持ちいい」「食堂が美味しくてメニューも豊富」など、学習環境の良さは多くの生徒にとって満足度が高いポイントのようです。
-
-
行事や部活が楽しい
-
「葺高祭(文化祭)は本当に盛り上がる」「部活動に打ち込んで充実した毎日を送れる」といった、勉強以外の学校生活の楽しさを挙げる声もたくさんあります。
-
気になる点
-
課題が多すぎて自分の時間がない
-
「とにかく課題が多くて、平日はもちろん休日も勉強に追われる」「もう少し自分のペースで勉強したい」という声は、最も多く聞かれる注意点です。計画的に学習を進める自己管理能力が求められます。
-
-
校則が厳しい
-
「スマホが使えないのが不便」「服装のルールが細かい」など、校則を窮屈に感じる生徒もいるようです。自由な高校生活をイメージしている場合は、事前にルールを確認しておくことが大切です。
-
-
坂道通学が大変
-
最寄り駅から学校まで、急な坂道を上る必要があります。「夏は汗だくになる」「毎日だと結構きつい」という物理的な負担を指摘する声もあります。
-
-
先生との相性
-
「親身に相談に乗ってくれる先生も多いが、中には合わない先生もいる」といった意見も見られます。これはどの学校にも言えることですが、多くの先生がいる中で、自分から積極的にコミュニケーションを取っていく姿勢が大切かもしれません。
-
アクセス・通学
神戸市立葺合高等学校は神戸市中央区にあり、複数の鉄道路線からアクセス可能な便利な立地にあります。
-
最寄り駅からのアクセス
-
阪急神戸線「王子公園」駅:徒歩約10分
-
JR神戸線(東海道本線)「灘」駅:徒歩約15分
-
阪神本線「岩屋」駅:徒歩約20分
-
-
バスでのアクセス
-
神戸市バスを利用する場合は、「葺合高校前」バス停で下車すると目の前です。また、「上筒井1丁目」や「青谷」バス停からも徒歩約5分で到着します。
-
駅から学校までは上り坂が続くため、表示されている時間よりも少し余裕を持って通学プランを立てると良いでしょう。神戸市内全域はもちろん、芦屋市や西宮市、明石市など、広い範囲から多くの生徒が通学しています。
神戸市立葺合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、神戸市立葺合高等学校を目指すあなたにエールを送ります。
神戸市立葺合高等学校は、「世界に興味がある」「難しい課題にも仲間と協力して挑戦したい」「ただ受け身で学ぶだけでなく、自分から行動したい」そんなエネルギーあふれる生徒にぴったりの学校です。少し厳しいと感じる校則や多い課題は、社会で求められる規律や自己管理能力を育むためのトレーニングと捉えることもできます。この環境を「成長のチャンス」と前向きに考えられる人にとって、葺合高校は最高の学び舎になるでしょう。
受験勉強においては、特に国際科を目指すなら、英語で圧倒的な力をつけることが合格への鍵です。普通科を目指す場合も、苦手科目を作らず、5教科をバランス良く伸ばすことを意識してください。そして何より大切なのは、中学校3年間の学習をコツコツと積み重ねることです。葺合高校での刺激的で充実した3年間は、その努力に見合うだけの価値が間違いなくあります。ぜひ一度、オープンハイスクールに足を運んで、その活気ある雰囲気を肌で感じてみてください。あなたの挑戦を心から応援しています!