大阪府立茨木工科高等学校は、ものづくりや科学技術に興味を持つ生徒にとって、夢を実現するための最適な環境が整った専門高校です。充実した設備と、経験豊富な先生方の熱心な指導のもと、専門的な知識と技術を深く学ぶことができます。茨木工科高等学校では、社会で即戦力となる人材の育成はもちろん、大学進学を目指す生徒へのサポートも手厚いのが大きな魅力です。

「茨工(いばこう)」の愛称で親しまれ、生徒たちは日々の学習や部活動、学校行事に活気よく取り組んでいます。特に、資格取得に力を入れている点は、茨木工科高等学校の大きな特長と言えるでしょう。在学中に多くの国家資格や検定に挑戦できるため、自信を持って次のステップに進むことができます。

この記事では、そんな茨木工科高等学校の具体的な魅力や特色を、さまざまな角度から詳しく紹介していきます。専門的な学びだけでなく、充実した高校生活を送りたいと考えている中学生とその保護者の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

茨木工科高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 大阪府立茨木工科高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒567-0031 大阪府茨木市春日5丁目6-41
代表電話番号 072-623-1331
公式サイトURL https://www.osaka-c.ed.jp/ibarakikoka/

茨木工科高等学校の偏差値・難易度・併願校

茨木工科高等学校の偏差値は学科によって異なり、例年41〜42程度となっています。自分の興味や将来の進路に合った学科を選ぶことが大切です。

  • 工学系(大学進学専科):42

  • 機械系:41

  • 電気系:41

  • 環境化学システム系:41

同じくらいの偏差値の高校としては、大阪府内の他の工業高校や、一部の普通科高校が挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、中学校の成績や活動内容によって一概には言えませんが、日々の授業に真面目に取り組み、提出物をきちんと出すなどの基本的な学習習慣が重要になるでしょう。

大阪府の公立高校入試制度では、原則として公立高校の併願はできません。そのため、茨木工科高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として選択します。主な併願校としては、近隣の大阪高等学校や追手門学院高等学校、金光大阪高等学校などが挙げられることが多いようです。

茨木工科高等学校に設置されている学科・コース

茨木工科高等学校では、社会のニーズに応える4つの専門的な系が設置されています。1年生ではすべての系の実習を体験し、2年生から自分の興味や進路希望に合わせて系を選択するユニークな仕組みになっています。

  • 機械系

    ものづくりの基礎となる機械の設計、製作、制御について学びます。「自分の手で何かを創り出したい」「ロボットや機械いじりが好き」という生徒におすすめです。

  • 電気系

    電気エネルギーや電子回路、情報通信技術など、現代社会に不可欠な電気の知識と技術を学びます。「電気工事士などの資格を取りたい」「コンピュータや通信に興味がある」生徒にぴったりです。

  • 環境化学システム系

    環境問題や化学技術について学び、持続可能な社会の実現に貢献できる人材を目指します。「環境問題に関心がある」「実験や分析が好き」という生徒におすすめです。

  • 工学系(大学進学専科)

    4年制大学の理工系学部への進学を目指すための専門コースです。数学や理科、英語などの普通科目に重点を置きつつ、大学と連携した専門科目も学び、技術と理論を兼ね備えたエンジニアを育成します。

茨木工科高等学校の特色・校風

茨木工科高等学校は、「ものづくり」を通して社会に貢献できる人材を育成することを目指しており、真面目で落ち着いた雰囲気の中で学習に集中できる環境です。校風を表すキーワードとしては、「自主創造」「勤労と責任」「技術と理論の融合」などが挙げられます。

口コミなどを見ると、校則は他の高校と比較して標準的か、やや厳しいと感じる生徒もいるようです。特に、専門的な実習を行う上での安全確保の観点から、頭髪や服装に関する指導はしっかり行われる傾向にあります。 スマートフォンの使用については、授業中の使用は禁止されていますが、休み時間などの使用は許可されているようです。アルバイトは原則として許可制となっている場合が多いですが、学校生活に支障のない範囲で認められることもあるようです。

生徒たちは、ものづくりが好きな真面目な生徒が多いと言われています。男子生徒の比率が高いですが、女子生徒も各学科で専門知識を学んでいます。制服は、男子が詰襟、女子がブレザーで、落ち着いたデザインが特徴です。土曜授業は基本的に実施されていません。

茨木工科高等学校の部活動・イベント

部活動

茨木工科高等学校では、運動部・文化部ともに多くのクラブが活発に活動しています。特に工業高校ならではの、ものづくり系の部活動が充実しているのが大きな特徴です。

  • 自転車競技部:全国大会や近畿大会に多数の出場実績を誇る強豪部です。 インターハイ出場選手も輩出しており、高いレベルで競技に打ち込みたい生徒におすすめです。

  • 機械研究部:ロボット相撲大会やエコデンレース(バッテリーカー)など、さまざまな大会に挑戦しています。「自分の作りたいものを作る」をモッ トーに、楽しく活動しています。

  • 軽音楽部:「謙虚な姿勢と感謝の気持ち」をモットーに活動しており、文化祭や地域のイベントなどで練習の成果を披露しています。

運動部は約15、文化部は約10のクラブがあり、多くの生徒が部活動に参加して充実した高校生活を送っています。

イベント

茨木工科高等学校では、生徒たちの交流を深め、学校生活を彩るさまざまなイベントが年間を通じて開催されています。

  • 体育祭(6月):クラス対抗でさまざまな競技に熱戦を繰り広げ、学校全体が一体となって盛り上がります。

  • 文化祭(11月):各クラスや文化部が日頃の活動の成果を発表する一大イベントです。ものづくり系の学科ならではの展示や体験企画は、毎年多くの来場者で賑わいます。

  • 遠足(5月):学年やクラスごとに目的地を決め、校外での活動を通して親睦を深めます。

  • 卒業生を囲む座談会:社会で活躍する卒業生から、高校生活でやるべきことや将来についてのアドバイスを聞くことができる貴重な機会です。

茨木工科高等学校の進学実績

茨木工科高等学校は、就職に非常に強いことで知られていますが、大学や専門学校への進学実績も豊富です。 特に、工学系の専門知識を活かして、理工系の大学に進学する生徒が多いのが特徴です。

  • 国公立大学:少数ながら、大阪公立大学などの国公立大学への進学者もいます。

  • 難関私立大学:関西大学、立命館大学といった難関私立大学への合格実績があります。

  • その他、進学者が多い大学:大阪工業大学、大阪電気通信大学、大阪産業大学など、工業高校での学びと親和性の高い大学への進学者が特に多い傾向にあります。

  • 就職:就職希望者の内定率は伝統的に高く、毎年多くの企業から求人が寄せられます。 大手メーカーや優良企業への就職実績も多数あります。

進学希望者に対しては、大学進学専科を中心に、大学の講座や研究活動を体験できる高大連携プログラムなどを通して、手厚いサポートが行われています。

茨木工科高等学校の特長・アピールポイント

茨木工科高等学校には、他校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • 1年生で全系統を体験できるローテーション実習:入学後に機械、電気、環境化学システムのすべての分野の実習を体験し、自分の適性や興味を見極めた上で2年生から専門の系を選択できます。

  • 豊富な資格取得サポート:第二種電気工事士、危険物取扱者、計算技術検定など、在学中に多くの国家資格や検定に挑戦でき、手厚い指導が受けられます。

  • 高い就職内定率と優良企業への就職実績:伝統的に就職に強く、大手企業を含む多くの企業から高い評価を得ています。

  • 大学進学にも対応した「工学系大学進学専科」:専門知識を深めながら、4年制大学の理工系学部への進学を目指せる専門コースが設置されています。

  • 地域や企業と連携した実践的な学び:キッズプラザ大阪でのものづくりイベントの開催や、大阪・関西万博への参画など、学校外での実践的な学びの機会が豊富です。

  • 充実した施設・設備:各専門分野の学習に対応した最新の実習設備が整っており、思う存分ものづくりに打ち込めます。

  • 活気ある部活動:全国レベルで活躍する自転車競技部をはじめ、工業高校ならではのものづくり系クラブが充実しています。

茨木工科高等学校の口コミ・評判のまとめ

茨木工科高等学校についての在校生や卒業生からの声を集めてみました。

  • 良い点:

    • 「就職にとても強く、先生方のサポートも手厚い」

    • 「専門的な資格がたくさん取れるので、将来に役立つ」

    • 「ものづくりが好きな仲間が集まっているので、話が合って楽しい」

    • 「先生が親身になって相談に乗ってくれる」

    • 「施設や設備が整っていて、本格的な実習ができる」

  • 気になる点:

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」

    • 「駅から少し歩くので、雨の日は少し大変」

    • 「男子生徒の割合が多いので、最初は少し戸惑うかもしれない」

    • 「専門科目の勉強は、予習復習が欠かせない」

アクセス・通学

茨木工科高等学校へのアクセスは、複数の駅が利用可能で便利です。

  • 最寄り駅からのアクセス:

    • JR京都線「茨木駅」より徒歩約15分

    • JR京都線「総持寺駅」より徒歩約15分

    • 阪急京都線「茨木市駅」より徒歩約25分

    • 阪急バス「春日」または「上穂積」バス停下車すぐ

JRと阪急の両路線が使えるため、茨木市、高槻市、吹田市、摂津市など、北摂地域を中心に幅広いエリアから生徒が通学しています。

茨木工科高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

茨木工科高等学校は、「ものづくりが好き」「将来は技術者として社会で活躍したい」という強い意志を持つ君に、まさにぴったりの学校です。充実した設備と熱心な先生方の下で、専門的なスキルを存分に伸ばすことができます。就職はもちろん、大学進学という選択肢もしっかりとサポートしてくれる、将来の可能性を広げてくれる学校です。

受験勉強では、まず中学校の基礎を固めることが何よりも大切です。特に、数学と理科は専門科目を学ぶ上での土台となりますので、重点的に復習しておきましょう。また、面接では「なぜ茨木工科高校で学びたいのか」「将来どんな技術者になりたいのか」を自分の言葉でしっかり伝えられるように準備しておくことが合格への鍵となります。

あなたの「好き」を「強み」に変えられる場所が、ここにあります。夢に向かって頑張る君を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。