山口県立長府高等学校は、下関市の歴史ある城下町に位置し、110年以上の伝統を誇る学校です。「和顔愛語(わげんあいご)」(和やかな顔と思いやりのある言葉で人に接する)を校是とし、落ち着いた雰囲気の中で充実した高校生活を送ることができます。かつては女子校でしたが、2003年度から男女共学の総合学科となり、新たな歴史を歩み始めました。
長府高等学校の基本情報
長府高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値: 総合学科: 51
難易度:
山口県内の公立高校の中では中堅レベルに位置づけられます。同じくらいの偏差値の高校としては、下関南高等学校や宇部西高等学校などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、一概には言えませんが、中学校での成績が平均以上であることが望ましいでしょう。基礎的な学力を定着させ、苦手科目をなくしておくことが合格への鍵となります。 主な併願校:
山口県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、長府高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。 下関国際高等学校 梅光学院高等学校 早鞆高等学校 下関短期大学付属高等学校
長府高等学校に設置されている学科・コース
総合学科: どんなことを学ぶ場所なのか: 1年次には、全員が「産業社会と人間」という科目を学び、職業研究やインターンシップなどを通じて将来の生き方や進路について考えます。2年次からは、生徒それぞれの興味や進路希望に応じて、「人文科学系列」「自然科学系列」「芸術文化系列」「健康スポーツ系列」の4つの系列から科目を選択し、自分だけの時間割を作成して学びを深めていきます。どんな生徒におすすめか: 将来の夢がまだ漠然としているけれど、高校生活を通して自分のやりたいことを見つけたい人や、特定の分野に強い興味があり、その分野の専門的な知識や技術を高校から学びたい人におすすめです。
長府高等学校の特色・校風
校風のキーワード: 文武両道、落ち着いた雰囲気、地域との連携
宿題の量: 宿題の量については、多いと感じる生徒もいれば、適切だと感じる生徒もいるようです。課題研究など、自分でテーマを決めて取り組む学習も多いため、自主的に学習を進める姿勢が求められる場面があります。校則: 校則は、他の高校と比較して特別厳しいという声は少ないようです。ただし、頭髪検査などでは、基準が厳しく指導されることもあるようです。スマートフォンの使用については、校内でのルールを守って使用することが求められます。服装は制服が定められています。生徒たちの雰囲気: かつて女子校だったこともあり、現在も女子生徒の比率がやや高い傾向があるようです。全体的には真面目で落ち着いた雰囲気の生徒が多いと言われています。一方で、学校行事や部活動には積極的に参加し、活気のある一面も見られます。アルバイト: アルバイトは原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になる場合があります。制服の評判: 制服については、一般的なデザインで、特に目立った特徴はないようです。可もなく不可もなくといった意見が多い傾向にあります。土曜授業: 土曜授業は基本的に実施されていませんが、模試や特別な行事が行われることがあります。
長府高等学校の部活動・イベント
部活動
なぎなた部: 県内唯一のなぎなた部で、男女ともに活動しています。全国大会の常連であり、過去には個人試合で全国優勝を果たすなど、輝かしい実績を誇ります。体育の授業でも1・2年生全員がなぎなたを学ぶなど、学校を象徴する部活動です。弓道部・陸上部・テニス部: これらの運動部も中国大会に出場するなど、高いレベルで活動しています。吹奏楽部: コンクールでの入賞はもちろん、地域のイベントにも積極的に参加しています。マーチングにも力を入れており、その華やかなパフォーマンスは高い評価を得ています。文化教養部かるた班・演劇部: 文化部も活発で、県大会などで優秀な成績を収めています。
イベント
白望祭(文化祭): 毎年大変な盛り上がりを見せる文化祭は、クラスごとの展示やステージ発表、部活動の発表など、多彩なプログラムで彩られます。生徒たちの創造性や団結力が発揮される一大イベントです。体育祭: クラス対抗で様々な競技に熱中し、学年を超えて応援に力が入ります。生徒たちのエネルギーが爆発する一日です。修学旅行: 近年では、関東方面や関西方面を訪れることが多いようです。仲間との絆を深め、見聞を広める貴重な機会となっています。高校生マルシェ: 家庭クラブが主催し、長府商店街で市内の高校と連携して開催されるイベントです。地域社会との交流を深める良い機会となっています。
長府高等学校の進学実績
国公立大学:
2024年3月の卒業生では、下関市立大学、山口県立大学、北九州市立大学、島根大学、大分大学など、地元の国公立大学を中心に24名が現役で合格しています。 難関私立大学:
有名私立大学への進学者もおり、広島修道大学や安田女子大学、福岡大学など、近県の大学への進学が目立ちます。 その他:
4年制大学への進学が最も多いですが、短期大学や看護・医療系の専門学校、公務員、民間企業への就職など、進路は多岐にわたります。総合学科の特色を活かし、専門学校で特定の技術を身につける道を選ぶ生徒も少なくありません。 進学サポート:
大学進学を希望する生徒に対しては、補習や講習などが実施されていますが、口コミでは「学校主催の模試が少ない」といった声もあり、難関大学を目指す生徒は塾や予備校を併用しているケースも見られます。
長府高等学校の特長・アピールポイント
自分だけの時間割で学べる「総合学科」: 生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせて、2年次から幅広い選択科目の中から自分だけの時間割を作成できます。将来を見据える「産業社会と人間」: 1年次に全員が履修する科目で、インターンシップ(就業体験)などを通じて、社会や職業への理解を深め、自己の進路について深く考える機会が設けられています。全国レベルで活躍する「なぎなた部」: 県内唯一のなぎなた部があり、全国大会で輝かしい実績を誇ります。体育の授業で全生徒がなぎなたを経験できるのも大きな特色です。歴史と文化に触れる恵まれた環境: 城下町長府という歴史的な街並みの中に学校があり、落ち着いた環境で学ぶことができます。地域に根差したボランティア活動: 海響マラソンや長府時代まつりなど、地域のイベントへ生徒会や部活動が積極的にボランティアとして参加し、地域貢献活動が盛んです。主体性を育む探究活動: 2年次からは地域連携・研究といった探究活動に取り組み、3年次にはゼミ単位での課題研究発表会も行われ、思考力や表現力を養います。
長府高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「総合学科なので、2年生から自分の好きな科目を選択して学べるのが良い」という声が多く聞かれます。 「インターンシップなど、将来の進路を考える機会が設けられているのが魅力」という意見があります。 「先生方は親身になって相談に乗ってくれることが多い」というポジティブな評価もあります。 「なぎなた部や吹奏楽部など、全国レベルで活躍する部活動があるのが誇り」という口コミが見られます。 「落ち着いた雰囲気で、いじめなども少なく、安心して学校生活が送れる」という声が多いようです。
気になる点: 「進学を重視する場合、塾に行かないと難関大学は厳しいかもしれない」という意見があります。 「校舎や施設が少し古いと感じる部分がある」という声も一部で見られます。 「女子生徒の割合が多いため、クラスの雰囲気などが合わないと感じる人もいるかもしれない」という口コミがあります。 「緊急時の連絡が遅いことがある」といった学校の対応に関する指摘も見られます。 近年、授業時間数が増えるなど、学校の方針変更についていけないと感じる生徒もいるようです。
アクセス・通学
最寄り駅: JR山陽本線「長府駅」から徒歩約30分
最寄りバス停: サンデン交通「城下町長府」バス停から徒歩約5分 サンデン交通「中土居」バス停から徒歩約4分
通学エリア:
下関市内全域から生徒が通学していますが、特に長府地区やその周辺に住む生徒が多い傾向があります。公共交通機関を利用して通学する生徒が中心です。
長府高等学校受験生へのワンポイントアドバイス