高松桜井高等学校は、活気あふれる学習環境と、生徒一人ひとりの可能性を伸ばすための多彩な機会に満ちた学校です。これから高校選びを始める中学生の皆さんと、その保護者の皆様にとって、高校での3年間は将来の夢へとつながる大切な時間。どの学校が自分に合っているのか、期待と不安が入り混じっていることでしょう。このページでは、そんな皆さんのために、高松桜井高等学校がどのような場所なのかを、詳しく、そして分かりやすくご紹介していきます。

学校生活は、勉強だけがすべてではありません。友人との出会い、部活動への情熱、そして学校行事で得られる一体感。高松桜井高等学校には、そうしたかけがえのない経験を育む土壌があります。特に、生徒の「自主性」を重んじる校風は、自ら考え、行動する力を養う上で大きな魅力となるはずです。この学校が持つ独自の特色や、先輩たちのリアルな声に耳を傾けることで、きっと「ここで高校生活を送りたい」と思える何かが見つかるかもしれません。

さあ、一緒に高松桜井高等学校の扉を開けてみましょう。偏差値や進学実績といったデータはもちろん、校則や部活動、学校行事の雰囲気まで、皆さんが本当に知りたい情報を一つひとつ丁寧に解説していきます。この情報が、皆さんの輝かしい未来への第一歩を踏み出すための、確かな道しるべとなることを心から願っています。

高松桜井高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。正式名称や所在地などをまとめたので、参考にしてください。

項目 内容
正式名称 香川県立高松桜井高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒761-8076 香川県高松市多肥上町1250
代表電話番号 087-869-1010
公式サイト https://www.kagawa-edu.jp/sakrah01/

高松桜井高等学校の偏差値・難易度・併願校

高校選びで気になるのが、やはり偏差値と難易度ですよね。高松桜井高等学校の学力レベルや、受験する際に目標とすべき内申点、そして多くの受験生が併願する私立高校について見ていきましょう。

高松桜井高等学校の偏差値は、普通科で「61」とされています。これは香川県内の公立高校の中でも上位に位置しており、しっかりとした学力が求められる進学校であると言えます。偏差値50が平均的な学力レベルを示すため、偏差値61は、中学校の学習内容を十分に理解し、応用する力が必要になるレベルです。

同じくらいの偏差値の高校としては、坂出高等学校(普通科 61)や高松西高等学校(普通科 60)などが挙げられます。これらの学校と比較検討することで、高松桜井高等学校の学力的な立ち位置がより具体的にイメージできるでしょう。

合格に必要な内申点の目安ですが、香川県の公立高校入試では、中学3年間の成績を点数化した「内申点(220点満点)」が非常に重要になります。具体的なボーダーラインは公表されていませんが、合格した先輩たちのデータを見ると、中学3年間の9教科の評定(5段階)の合計が、45点満点中30点台後半から40点台前半の生徒が多いようです。これを220点満点の内申点に換算すると、おおよそ180点〜190点以上を一つの目標にすると良いでしょう。通知表に「4」が多く、いくつかの教科で「5」が取れている状態が目安となります。

香川県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、高松桜井高等学校を第一志望にする受験生の多くは、滑り止めとして私立高校を受験します。主な併願校としては、英明高等学校、大手前高松高等学校、高松中央高等学校などがよく選ばれているようです。

高松桜井高等学校に設置されている学科・コース

高松桜井高等学校には、普通科のみが設置されています。しかし、この普通科の中に、生徒一人ひとりの進路希望に柔軟に対応するためのユニークな仕組みが用意されています。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所か:1・2年生では、文系・理系を問わず幅広い基礎学力を身につけます。そして、この学校の最大の特徴である「自由選択講座制」により、3年生になると自分の進路に合わせて時間割を大幅にカスタマイズできます。

    • どんな生徒におすすめか:将来、大学進学を考えている生徒、特に国公立大学や難関私立大学を目指していて、受験に必要な科目を集中的に学びたい人におすすめです。自分の興味や目標がはっきりしている人ほど、この制度を最大限に活用できるでしょう。

高松桜井高等学校の特色・校風

学校選びでは、勉強や部活だけでなく、学校全体の雰囲気も大切です。高松桜井高等学校は、在校生や卒業生から様々な声が聞かれる、多面的な魅力と個性を持った学校です。

学校全体の雰囲気を表すキーワードは、「生徒の自主性」「文武両道」「落ち着いた雰囲気」、そして多くの生徒が口にする「自称進学校」といった言葉です。

  • 宿題の量:大学進学に力を入れているため、宿題の量は「多い」と感じる生徒が多いようです。日々の予習・復習に加え、課題をこなすための学習習慣を身につけることが求められます。

  • 校則:校則については、意見が分かれる点です。「理不尽で厳しい」という声がある一方で、「比較的自由だ」と感じる生徒もいます。特にスマートフォンの使用に関しては厳しく、校内では電源を切り、使用しないことが徹底されています。服装や頭髪の指導も定期的に行われるようです。2023年度からはツーブロックが許可されるなど、少しずつ緩和されている面もあります。

  • 生徒たちの雰囲気:全体的に「穏やかで真面目な生徒が多い」という評判です。いじめは少ないという声が多く、それぞれのグループがお互いに干渉しすぎず、平和な雰囲気が保たれているようです。勉強するときは集中し、遊ぶときは思い切り楽しむ、といったメリハリのある生徒が多い印象です。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服の評判:制服は、男女ともにブレザースタイルで、「香川県でおしゃれな制服」として評判が高いです。特に女子の夏服は人気があるようです。ただし、女子のリボンタイのデザインについては好みが分かれるという意見もあります。学年ごとに赤・緑・青の学年カラーが決められており、ブレザーの襟につける校章バッジや、体操服、自転車のステッカーの色が異なります。

  • 土曜授業:土曜授業の有無については、公式サイト等で直接確認することをおすすめします。

  • 施設について:校舎が少し古いという点は、注意点としてよく挙げられます。トイレが和式であったり、冬場の空調が効きにくいと感じる生徒もいるようです。

高松桜井高等学校の部活動・イベント

部活動

高松桜井高等学校は「文武両道」を掲げており、運動部・文化部ともに多くの部が活発に活動しています。特に、他校にはないユニークな活動で注目されている部活動があります。

  • 理学部:この学校の大きな特色の一つが理学部の活動です。特に、香川県で絶滅の危機にある淡水魚「カワバタモロコ」などの希少生物の保護・研究に取り組んでいます。実際に地域の川やため池で調査を行うフィールドワークや、校内での飼育など、本格的な科学研究を体験できる貴重な機会があります。

  • 生徒会(ユネスコスクール活動):高松桜井高等学校はユネスコスクールに加盟しており、生徒会が中心となって国際理解や環境問題に関する活動を積極的に行っています。フェアトレード商品の普及活動や、カンボジアの学生との交流、校内での節電コンテストへの参加など、社会貢献やグローバルな視点を養う活動が盛んです。

  • 吹奏楽部:コンクールで香川県代表に選ばれるなど、高い演奏レベルを誇る文化部です。地域のイベントなどでも活躍しています。

  • 剣道部:「文武不岐(学問と武道は一体である)」の精神のもと、効率的な稽古を追求しています。学習との両立を重視し、限られた時間で集中して練習に取り組む姿勢は、まさに桜井高校の校風を体現していると言えるでしょう。

運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が部活動に加入し、勉強と両立させながら充実した高校生活を送っています。

イベント

学校生活を彩るイベントも、高松桜井高等学校の大きな魅力です。生徒たちが主体となって作り上げる行事は、毎年大変な盛り上がりを見せます。

  • 桜華祭(文化祭):毎年9月に行われる文化祭は、学校最大のイベントです。近年では、調理を伴う食品バザーも復活し、活気に満ちあふれています。生徒たちが企画・運営する展示やアトラクションは非常にクオリティが高く、手作りのウォータースライダーやコーヒーカップが登場したこともあるほどです。地域との連携も特徴で、香川大学の学生プロジェクトによる移動水族館が展示されるなど、ユニークな企画も行われます。

  • 体育祭:文化祭と並ぶ大きなイベントで、クラス対抗で様々な競技に熱中します。学年カラーのハチマキを締め、クラスの団結力が高まる一日です。

  • 修学旅行:高校生活の大きな思い出となる修学旅行も実施されます。行き先は年によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

高松桜井高等学校の進学実績

進学校である高松桜井高等学校は、大学進学において非常に高い実績を誇っています。特に国公立大学への進学者が多いのが特徴で、近年その実績はさらに向上しています。

最新の大学進学実績を見ると、国公立大学の合格者数は過去最高の155名を記録するなど、目覚ましい成果を上げています。

  • 国公立大学:地元の香川大学に毎年40名以上が合格しているほか、岡山大学、広島大学、愛媛大学といった近県の主要大学にも多数の合格者を出しています。さらに、九州大学や大阪大学といった難関国立大学にも合格者を輩出しており、全国レベルでの競争力も示しています。

  • 難関私立大学:関西の「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)や、関東の「GMARCH」(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)といった難関私立大学にも、毎年多くの生徒が合格しています。特に関西の大学への進学者が多く、2024年には立命館大学に29名、関西大学に21名などが合格しています。

  • その他の進路:卒業生のほとんどが大学へ進学しますが、一部の生徒は看護系の専門学校などに進む道を選んでいます。就職する生徒はほとんどおらず、学校全体が大学進学を強く意識していることがうかがえます。

こうした高い進学実績を支えているのが、3年生で導入されている「自由選択講座制」です。この制度により、生徒は自分の志望大学の入試科目に合わせて、必要な授業を集中的に受けることができます。例えば、理系なら数学や理科の演習、文系なら地歴や古典の深い学びに時間を割くなど、一人ひとりに最適化された学習が可能です。これが、効率的な受験対策と高い合格率に直結しているのです。

高松桜井高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、高松桜井高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。これらが、あなたにとっての「決め手」になるかもしれません。

  • 3年生からの「自由選択講座制」で自分だけの時間割を作成

    3年生になると、自分の進路希望に合わせて授業を自由に選択できます。志望大学の入試に特化した学習で、現役合格を力強くサポートします。

  • 県内でも屈指の人気を誇る、おしゃれなブレザー制服

    「香川で一番おしゃれ」と評されたこともある制服は、生徒たちの自慢の一つです。毎日の通学が少し楽しくなるかもしれません。

  • 絶滅危惧種を救う、本格的な科学研究ができる理学部

    希少な淡水魚の保護活動など、他校では経験できないような貴重な研究活動に参加できます。科学や環境問題に興味がある人には最高の環境です。

  • 生徒が主役!創造性あふれる文化祭「桜華祭」

    手作りの巨大アトラクションが登場するなど、生徒たちのアイデアとパワーが爆発する文化祭は、高校生活一番の思い出になること間違いなしです。

  • 伸び続ける確かな大学進学実績

    国公立大学の合格者数は過去最高を更新し続けています。目標に向かって仲間と切磋琢磨できる環境が、確かな結果につながっています。

  • 世界とつながるユネスコスクール活動

    フェアトレードや国際交流など、グローバルな視点を養う活動が豊富です。社会問題に関心がある生徒にとって、視野を広げる絶好の機会となります。

  • 穏やかで落ち着いた学習環境

    生徒たちは真面目で落ち着いた雰囲気を持っており、いじめなども少ないと評判です。安心して勉強に集中できる環境が整っています。

高松桜井高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、在校生や卒業生から寄せられたリアルな声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。学校生活を具体的にイメージするための参考にしてください。

  • 良い点

    • 「生徒の自主性を尊重してくれる校風なので、やりたいことに挑戦できる」という声が多数あります。

    • 「穏やかで面白い人が多く、気の合う友達がたくさんできた」「いじめは見たことがなく、平和な雰囲気」など、人間関係の良さを挙げる声が多いです。

    • 「先生との距離が近く、親身に進路相談に乗ってくれる」といった、手厚いサポートを評価する意見があります。

    • 「桜華祭(文化祭)などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まる」という声も非常に多いです。

    • 「大学進学を目指す仲間が多く、高いレベルで切磋琢磨できる環境が良い」と、学習環境を評価する声も目立ちます。

  • 気になる点

    • 「校則が理不尽に感じることがある。特にスマホの使用ルールが厳しい」という意見は、最も多く聞かれる注意点です。

    • 「典型的な自称進学校で、課題の量がとても多い」「国公立大学への進学を強く勧められるプレッシャーを感じる」といった声もあります。

    • 「校舎やトイレなどの施設が古く、冬は教室が寒いことがある」という、設備面での不満を挙げる生徒もいます。

    • 「先生の指導には当たり外れがあると感じる」という、教員の質に関する意見も一部で見られます。

    • 「自主性が重んじられる分、自分から積極的に行動しないと楽しめないかもしれない」という、本人の意欲が学校生活の充実度を左右するという指摘もあります。

アクセス・通学

高松桜井高等学校への通学方法についてです。高松市南部に位置しており、様々なエリアから生徒が通学しています。

  • 電車でのアクセス

    • ことでん琴平線「太田駅」で下車し、徒歩で約13分〜20分です。

  • バスでのアクセス

    • ことでんバスの川島線(レインボー通り経由)を利用し、「香川県済生会病院・高松桜井高校」バス停で下車すると、学校は目の前です。こちらが最も便利なアクセス方法の一つです。

  • 通学エリア

    ことでん太田駅が最寄りであることや、レインボーロード沿いという立地から、高松市内全域はもちろん、ことでん琴平線沿線の綾川町方面などからも多くの生徒が通学しているようです。

高松桜井高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、高松桜井高等学校を目指す皆さんへ応援メッセージを送ります。

高松桜井高等学校は、「自分の力で高校生活をデザインしたい」と考える君に、最高の舞台を用意してくれる学校です。もし君が、誰かに指示されるのを待つのではなく、自ら目標を立てて突き進むことが好きなら、この学校の「自主性を重んじる」校風は、君の大きな力になるでしょう。特に、将来の夢がはっきりしていて、大学受験に向けて専門的な勉強に集中したいと考えているなら、高松桜井高等学校の3年生からの自由選択講座制は、これ以上ないほど魅力的なはずです。

受験勉強では、まず「内申点」を確実に取ることが何よりも大切です。中学3年間、特に音楽や美術、体育などの副教科も含めて、毎日の授業を大切にし、提出物をきちんと出すことを心がけてください。その上で、入試本番では、難しい問題に挑戦するよりも、基本的な問題を確実に正解する力を養いましょう。基礎が固まっていれば、きっと合格は見えてきます。君の挑戦を、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。