鳳凰高等学校は、鹿児島県南さつま市にある、医療・福祉分野のスペシャリスト育成と、難関大学進学を目指す教育の両方に力を入れている私立高校です。全国的にも珍しい看護科(5年一貫教育)やメディカルシステム科といった専門学科がある一方で、国公立大学や難関私立大学を目指す文理科も設置されており、多様な夢を持つ生徒たちが集まっています。
鳳凰高等学校の基本情報
鳳凰高等学校の偏差値・難易度・併願校
文理科:58~59 普通科(特進Ⅰ類):45 看護科:43 普通科(特進Ⅱ類):43 メディカルシステム科:39~40
鳳凰高等学校に設置されている学科・コース
文理科 どんなことを学ぶ場所か:国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指し、7時間授業や放課後・土曜日の補習などを通して徹底的に学力を鍛えます。 どんな生徒におすすめか:高い目標を持ち、仲間と切磋琢磨しながら大学進学を目指したい人。
看護科(5年一貫) どんなことを学ぶ場所か:高校3年間(基礎課程)と専攻科2年間(専門課程)の5年間で、看護師国家試験の受験資格取得を目指します。 どんな生徒におすすめか:最短ルートで看護師になりたいという強い意志がある人。
普通科(未来探究・ビジネス探究・福祉探究・スポーツ探究) どんなことを学ぶ場所か:大学進学から就職まで、幅広い進路に対応。探究活動を通して自分の興味関心を深め、社会で生きる力を育みます。 どんな生徒におすすめか:まだ明確な夢は決まっていないけれど、高校生活を通して自分の可能性を見つけたい人。
メディカルシステム科 どんなことを学ぶ場所か:医療事務や秘書、コンピュータースキルなど、医療機関の事務スタッフとして活躍するための専門知識と資格取得を目指します。 どんな生徒におすすめか:医療の現場を支える仕事に興味があり、専門的な資格を取得したい人。
鳳凰高等学校の特色・校風
宿題の量:学科やコースによりますが、特に文理科や看護科は、日々の予習・復習が欠かせないため、課題は多めという声が多いようです。 校則:他の高校と比較すると、厳しいという口コミが見られます。特に身だしなみ(髪型、服装、メイクなど)に関する指導は徹底されているようです。スマホの使用については、校内での使用は制限されているとの情報があります。こうした厳しさは、医療人・社会人として必要な規律を身につけるためと捉える声もあります。 生徒たちの雰囲気:目標を持って入学してくる生徒が多いため、真面目で落ち着いた雰囲気があるようです。特に専門学科では、同じ夢を持つ仲間と支え合いながら学校生活を送っています。 アルバイト:原則として禁止されているようです。 制服の評判:2025年度から新制服が導入されました。中高生に人気のブランド「O.C.S.D.」がデザインした、ブレザースタイルのおしゃれな制服で、評判は良いようです。 土曜授業:文理科では土曜授業や補習が行われているようです。
鳳凰高等学校の部活動・イベント
部活動
特に有名な部活動としては、女子駅伝部が挙げられます。全国高等学校駅伝競走大会の常連校であり、全国優勝の経験もある強豪です。 サッカー部や女子バスケットボール部、テニス部なども県内で常に上位の成績を収めています。 文化部では、吹奏楽部や書道部、放送部などが活発に活動しています。マジック部といった少し珍しい部活動もあります。
イベント
文化祭・体育祭:毎年秋に開催され、クラスや部活動ごとに一体となって盛り上がる大きなイベントです。体育祭の応援合戦は特に見応えがあるようです。 戴帽式(たいぼうしき):看護科の生徒が、本格的な看護実習に臨む前に行われる厳粛な式典です。ナースキャップを授けられ、看護の道へ進む決意を新たにします。これは、看護科を持つ鳳凰高校ならではの伝統的な行事です。 修学旅行:例年、海外や国内の様々な場所を訪れ、見聞を広めています。 クラスマッチ:学期末に行われ、球技などを中心にクラス対抗で競い合います。
鳳凰高等学校の進学実績
国公立大学:令和5年度は、地元の鹿児島大学に11名が合格しているほか、熊本大学、九州工業大学、福岡県立大学などにも合格者を出しています。 難関私立大学:同志社大学、立命館大学、関西学院大学といった関西の難関私立大学や、明治大学、専修大学、日本大学などの関東の有名私立大学にも合格実績があります。 その他:看護科の卒業生の多くは、5年一貫教育を経て看護師国家試験に合格し、全国の医療機関へ就職しています。また、メディカルシステム科の生徒も、学んだ専門知識を活かして医療事務などの分野で活躍しています。
鳳凰高等学校の特長・アピールポイント
看護師への最短コース:全国でも数少ない、高校からの5年一貫看護師養成課程があり、最短20歳で看護師国家試験の受験資格が得られます。 医療系に強い専門学科:看護科だけでなく、医療事務のスペシャリストを目指すメディカルシステム科も設置されており、医療分野への就職に非常に強いです。 DXハイスクール採択校:2025年度、文部科学省の「DXハイスクール」に採択されました。全生徒にタブレット端末を配布するなど、ICT教育を積極的に推進し、探究活動などに取り組んでいます。 全国レベルの女子駅伝部:全国高校駅伝で優勝経験もある女子駅伝部は、学校の誇りであり、多くの生徒に刺激を与えています。 充実した奨学金制度:独自の奨学金制度が複数用意されており、経済的な面でも生徒の学びをサポートしています。 大規模なスクールバス網:鹿児島市や北薩、南薩地区など、県内の広範囲をカバーする16路線ものスクールバスが運行されており、遠方からの通学も可能です。 「鳳凰学」という独自科目:学校設定科目として「鳳凰学」があり、礼法や様々なテーマ学習を通して、豊かな人間性を育んでいます。
鳳凰高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「将来の夢が明確な人には最高の環境。特に看護科は5年一貫で学べるのが魅力。」 「先生方が熱心で、進路相談にも親身になってくれる。」 「部活動がとても盛んで、高いレベルで挑戦できる。」 「同じ目標を持つ仲間が多いので、モチベーションを高く保てる。」 「施設が綺麗で、特に看護実習室などの設備が整っている。」 「寮生活を通して、自立心や協調性が身についた。」
気になる点 「校則が厳しいと感じることがある。特に頭髪や服装のチェックは厳しい。」 「課題や補習が多く、勉強はかなり大変。」 「寮のルールが厳しいと感じる人もいるかもしれない。」 「学科によって生徒の雰囲気が少し違うように感じる。」
アクセス・通学
最寄りのバス停:鹿児島交通「鳳凰高校前」バス停から徒歩約5分です。 鹿児島市内からのアクセス:鹿児島中央駅などから加世田行きのバスに乗車し約1時間〜1時間半です。 スクールバス:鹿児島市内、日置市、いちき串木野市、薩摩川内市、指宿市、枕崎市、南九州市など、広範囲にわたってスクールバスが運行されており、多くの生徒が利用しています。そのため、南さつま市内に限らず、薩摩半島全域から生徒が通学しています。
鳳凰高等学校受験生へのワンポイントアドバイス