栃木県立小山高等学校、通称「小高(おこう)」は、100年以上の歴史と伝統を誇る、地域を代表する進学校です。「聡・直・剛」という校訓のもと、知性、誠実さ、そして心身のたくましさを兼ね備えた人材の育成を目指しています。進学実績はもちろんのこと、活発な部活動や探究学習など、充実した高校生活を送るための環境が整っているのが大きな魅力です。

県内唯一の「数理科学科」を持つ小山高等学校は、理数系の探究に力を入れたい生徒にとって特別な場所です。普通科でも大学と連携した探究プログラムが用意されており、早い段階から学問の面白さに触れることができます。歴史ある落ち着いた雰囲気の中で、仲間と共に学び、部活動に打ち込み、未来への大きな一歩を踏み出したいと考えている皆さんにとって、小山高等学校は最高の舞台となるでしょう。

この記事では、そんな小山高等学校の具体的な魅力について、偏差値や進路実績、学校生活の様子などを詳しくご紹介していきます。皆さんの高校選びの参考になれば幸いです。

小山高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 栃木県立小山高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒323-0028 栃木県小山市若木町2丁目8-51
代表電話番号 0285-22-0236
公式サイト https://www.tochigi-edu.ed.jp/oyama/nc3/

小山高等学校の偏差値・難易度・併願校

小山高等学校は、県内でも学力レベルの高い進学校として知られています。自分の実力と照らし合わせ、目標設定の参考にしてください。

  • 普通科:59

  • 数理科学科:57

難易度の目安

偏差値59は、栃木県内の高校全体で見ても上位に位置します。合格するためには、中学校の定期テストで常に高得点を維持し、内申点もしっかりと確保しておくことが重要です。具体的な内申点の目安としては、5教科だけでなく9教科全体で高い評価を得ていることが望ましいでしょう。

同じくらいの偏差値の高校としては、宇都宮北高校や栃木女子高校などが挙げられます。これらの高校を参考に、小山高等学校の難易度をイメージしてみてください。

主な併願校

小山高等学校を受験する生徒の多くは、私立高校として以下のような学校を併願する傾向があります。

  • 白鷗大学足利高等学校

  • 佐野日本大学高等学校

  • 國學院大學栃木高等学校

これらの私立高校は、それぞれに特色ある教育を行っているため、万が一の場合の進学先としてだけでなく、自分に合った学校を見つける良い機会にもなります。

小山高等学校に設置されている学科・コース

小山高等学校には、それぞれ特色の異なる2つの学科が設置されています。自分の興味や将来の進路に合わせて、最適な学科を選びましょう。

  • 普通科

    幅広い教養を身につけ、様々な進路希望に対応できる学科です。 1年次では基礎学力を固め、2年次からは文系と理系に分かれて専門性を高めていきます。 大学と連携した探究プログラムも用意されており、学問の面白さを深く追求できます。

  • 数理科学科

    栃木県内の公立高校で唯一設置されている理数系の専門学科です。 数学や理科に強い興味関心を持つ生徒におすすめで、観察や実験、課題研究などを通して探究的な学びを深めていきます。 大学との連携も密で、高度な研究に触れる機会も豊富です。

小山高等学校の特色・校風

校風のキーワード:文武両道、落ち着いた雰囲気、探究重視

小山高等学校は、100年以上の歴史を持つ伝統校ならではの落ち着いた雰囲気が特徴です。「文武両道」を掲げ、学習と部活動の両方に真剣に取り組む生徒が多く、お互いに高め合える環境があります。

  • 宿題の量

    宿題は毎日出される傾向があり、予習・復習をしっかり行う習慣が求められます。特に、長期休暇中の課題は量が多いと感じる声もあるようです。

  • 校則

    校則は、他の高校と比較すると標準的か、やや厳しめという意見が見られます。特に頭髪や服装に関する指導は定期的に行われるようです。スマートフォンの校内での使用については、ルールを守って使用することが求められます。

  • 生徒たちの雰囲気

    真面目で落ち着いた生徒が多い印象です。学習意欲が高い生徒が集まっているため、授業中は集中して取り組む雰囲気ができています。男女の仲も良く、学校行事などでは協力して盛り上がります。

  • アルバイト

    原則としてアルバイトは禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。

  • 制服

    男子は伝統的な黒の学ラン、女子は紺のブレザーです。派手さはありませんが、清楚で真面目な印象を与えると評判です。

  • 土曜授業

    土曜日に課外講座などが開かれることがあります。 また、令和7年度より、生徒の主体性を育む観点から、全生徒必須だった「朝の学習」が希望制に変更されるなど、新しい取り組みも始まっています。

小山高等学校の部活動・イベント

部活動

小山高等学校では約8割の生徒が部活動に加入しており、活気に満ちあふれています。 文武両道を実践し、多くの部が素晴らしい実績を残しています。

  • 特に有名な部活動

    • 野球部:過去には春の選抜高校野球大会に2回出場した実績を持つ伝統ある部です。

    • 剣道部、ウェイトリフティング部、陸上競技部、ボクシング部:近年、インターハイや国体などの全国大会に出場しており、高いレベルでの活躍が見られます。

    • 放送部:全国大会に出場するなど、文化部も非常に活発です。

運動部、文化部ともに種類が豊富で、自分に合った部活動を見つけやすい環境です。 高校から新しいスポーツや文化活動に挑戦する生徒もたくさんいます。

イベント

生徒が主体となって運営するイベントは、学校生活を彩る大切な思い出になります。

  • 聡輝祭(そうきさい) – 文化祭

    以前は体育祭と隔年開催でしたが、近年の気候変動への配慮から、令和7年度より毎年実施されることになりました。 クラスごとの企画や文化部の発表、有志によるステージパフォーマンスなど、大変な盛り上がりを見せます。キッチンカーが来たり、一般公開も行われたりと、地域にとっても楽しみなイベントの一つです。

  • 球技大会

    クラス対抗で様々な球技を競い合います。クラスの団結力が高まる人気の行事です。

  • 修学旅行

    2年生の時に実施され、主に関西方面(京都など)を訪れます。 クラス別研修では、自分たちでコースを決めて名所旧跡を巡り、歴史や文化を学びながら友人との絆を深めます。

小山高等学校の進学実績

小山高等学校は、生徒一人ひとりの進路実現を力強くサポートしており、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出しています。

  • 国公立大学

    東北大学や東京工業大学といった難関国立大学をはじめ、地元の宇都宮大学、筑波大学、茨城大学、群馬大学などへ安定した合格実績があります。 2023年度の入試では、国公立大学に61名が合格しました。

  • 難関私立大学

    早稲田大学、慶應義塾大学、東京理科大学などの難関私立大学や、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)にも多くの合格者を出しています。

  • 進学サポート

    生徒の進路実現を支援するため、土曜日の講座や長期休暇中の補習などが充実しています。 また、大学との連携を活かした探究プログラムや課題研究は、総合型選抜や学校推薦型選抜での強みとなっており、国公立大学の推薦入試では全国平均を大きく上回る高い合格率を誇っています。

小山高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、小山高等学校ならではの魅力をまとめました。

  • 県内唯一の「数理科学科」

    理数系の探究に特化した専門学科があり、大学と連携した本格的な課題研究に取り組むことができます。

  • 大学連携の探究プログラム

    普通科でも、大学の研究室などと連携した探究活動「小山高校探究プログラム」が導入されており、早い段階から学問の最前線に触れることができます。

  • 伝統に裏打ちされた落ち着いた学習環境

    創立100年を超える歴史の中で育まれた、真面目に学問に取り組む校風が根付いています。

  • 高い現役進学率と手厚い進路指導

    ほとんどの生徒が大学進学を目指しており、その目標を達成するためのサポート体制が整っています。

  • 活発な部活動

    約8割の生徒が部活動に参加し、文武両道を実践しています。全国大会レベルで活躍する部も複数あります。

  • 生徒主体で盛り上がる学校行事

    聡輝祭(文化祭)や球技大会など、生徒会が中心となって企画・運営する行事が多く、学校全体に一体感が生まれます。

  • 中等教育学校への移行

    令和10年度から中高一貫の中等教育学校へ移行することが予定されており、新しい学校づくりに向けた活気にあふれています。

小山高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からの声をまとめました。良い点と気になる点の両方を知ることで、よりリアルな学校生活をイメージできるはずです。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」という声が多数あります。

    • 「進学実績が良く、周りの生徒の学習意欲も高いので、自然と勉強する習慣がつく」といった学習環境を評価する意見が多いです。

    • 「伝統校ならではの落ち着いた雰囲気で、過ごしやすい」と感じている生徒が多いようです。

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した3年間を送れた」という満足の声も聞かれます。

  • 気になる点

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」特に頭髪や服装についての指摘が見られます。

    • 「最寄り駅から徒歩だと少し距離がある」という意見があります。多くの生徒は駅から自転車を利用しているようです。

    • 「施設が全体的に古い」という声も一部で見られますが、歴史ある学校ならではとも言えます。

アクセス・通学

小山高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅

    • JR「小山駅」西口から徒歩約25分

  • バス

    • JR「小山駅」西口からバスで約8分、「小山高校前」バス停下車、徒歩約3分

  • 通学エリア

    小山市内から通学する生徒が最も多いですが、近隣の下野市、野木町、結城市(茨城県)など、広い範囲から生徒が集まっています。JR小山駅は複数の路線が乗り入れているため、比較的遠方からの通学も可能です。

小山高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

歴史と伝統のある落ち着いた環境で、勉強にも部活動にも真剣に打ち込み、仲間と切磋琢磨しながら大きく成長したい。小山高等学校は、そんな熱意あるあなたにぴったりの学校です。特に、将来の目標が明確で、大学進学に向けて高いレベルで学びたいと考えている生徒、そして県内唯一の数理科学科で科学の探究に没頭したい生徒には、最高の環境が待っています。

受験勉強においては、まず中学校の授業内容を完璧に理解し、基礎力を固めることが何よりも大切です。その上で、応用問題にも対応できる思考力を養っていきましょう。栃木県の公立高校入試は5教科均等配点なので、苦手科目を作らないことが合格への鍵となります。小山高等学校という素晴らしい舞台で、充実した3年間を送ることを目指して、日々の勉強を頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。