聖望学園高等学校は、緑豊かな埼玉県飯能市にあり、一人ひとりの夢を大切に育む温かい雰囲気の私立高校です。勉強や部活動に打ち込む仲間たち、そして親身にサポートしてくれる先生方と共に、充実した3年間を過ごせる場所として知られています。皆さんが思い描く「理想の高校生活」が、ここ聖望学園で見つかるかもしれません。
この学校の大きな魅力は、キリスト教の教えに基づいた「思いやりの心」を大切にしながら、iPadを全員が活用する最先端のICT教育を両立させている点です。伝統的な価値観と新しい学びのスタイルが融合したユニークな環境が、皆さんの可能性を大きく広げてくれるでしょう。
この記事では、聖望学園高等学校がどんな学校なのか、偏差値やコース、学校生活のリアルな様子まで、詳しくご紹介していきます。自分にぴったりの高校を見つけるための大切な一歩として、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。
聖望学園高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
正式名称 | 聖望学園高等学校 |
公立/私立の別 | 私立 |
共学/別学の別 | 男女共学 |
所在地 | 〒357-0006 埼玉県飯能市中山292 |
代表電話番号 | 042-973-1500 |
公式サイトURL | https://www.seibou.ac.jp/ |
聖望学園高等学校の偏差値・難易度・併願校
高校選びで気になるのが、やはり偏差値や難易度ですよね。聖望学園高等学校の学力レベルを具体的に見ていきましょう。
聖望学園には学力や目標に応じて2つのコースが設置されており、それぞれ偏差値が異なります。
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特進コース: 〜
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進学コース: 〜
特進コースは、国公立大学や難関私立大学を目指すコースで、高い学力が求められます。同じくらいの偏差値の高校としては、公立では熊谷西高校(普通科)や浦和南高校(普通科)、私立では浦和学院高校(T特進コース)や山村学園高校(特別進学ELコース)などが挙げられます。
進学コースは、幅広い大学への進学を目指しながら、部活動などにもしっかり取り組みたい生徒向けのコースです。同じくらいの偏差値の高校には、公立では大宮南高校(普通科)や越谷西高校(普通科)、私立では西武台高校(選抜Ⅱコース)や叡明高校(進学コース)などがあります。
合格に必要な内申点の目安としては、単願(第一志望)の場合、特進コースで9教科合計「36」、5教科合計「20」程度、進学コースで9教科合計「30」、5教科合計「17」程度が一つの基準となるようです。もちろん、これはあくまで目安なので、説明会などで最新の情報を確認してください。
主な併願校としては、同じ私立高校である狭山ヶ丘高校、西武学園文理高校、山村学園高校などがよく選ばれる傾向にあります。また、公立高校との併願では、所沢西高校、入間向陽高校、川越南高校などを第一志望とする受験生が聖望学園を受験することが多いようです。
聖望学園高等学校に設置されている学科・コース
聖望学園高等学校では、生徒一人ひとりの進路希望にきめ細かく対応するため、入学時は2コース制、2年生からは3コース制という柔軟なカリキュラムを採用しています。
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特進コース
国公立大学やGMARCH以上の難関私立大学への現役合格を目指します。高い目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら、応用力を徹底的に鍛えたい人におすすめです。
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進学コース
日東駒専などをはじめとする多様な4年制大学への進学を目指します。勉強と部活動を高いレベルで両立させながら、自分のペースで着実に学力を伸ばしたい人にぴったりです。
さらに、2年生からは、特進コースの中でも特に成績優秀な生徒を集めた「特進選抜Sコース」が新設され、より高いレベルの進学指導が受けられる体制が整っています。自分の成長に合わせて、最適な環境で学べるのが聖望学園の強みです。
聖望学園高等学校の特色・校風
聖望学園の雰囲気や学校生活のリアルな姿を、キーワードと口コミから探っていきましょう。
学校全体の校風を表すキーワードは、「文武両道」「アットホーム」「落ち着いた雰囲気」「キリスト教精神」といった言葉がぴったりです。
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宿題の量は多いか少ないか
毎日大量の宿題が出るというよりは、授業内容の定着を確認するための小テスト(英単語など)が頻繁に行われるスタイルのようです。「勉強は自分の意欲次第」という声が多く、自習室などを活用して自主的に学習を進める生徒が評価される傾向があります。
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校則は厳しいか緩やかか
「私立にしては厳しくない」「校則は緩い方」という口コミが見られます。スマートフォンの扱いはその一例で、校内への持ち込みは許可されていますが、授業中は電源を切り、先生に預ける決まりになっています。アルバイトは原則として禁止されている可能性が高いですが、家庭の事情などによっては許可される場合もあるかもしれませんので、学校への確認が必要です。服装については、制服をきちんと着こなすことが求められます。
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生徒たちの雰囲気
全体的には「のんびりした優しい雰囲気」で、「落ち着いた生徒が多い」という評判です。もちろん、スポーツクラスなど活発な生徒もいますが、学校全体が騒がしいということはなく、安心して過ごせる環境のようです。先生と生徒の距離が近く、アットホームな雰囲気で、自分らしくいられるという声も聞かれます。
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制服の評判はどうか
制服は男女ともに評判が良いようです。特に女子の制服は「上品でかわいいチェック柄のスカート」が人気です。男子もスマートなデザインで、全体的に清楚な印象を与えます。
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土曜授業はあるか
隔週で土曜授業があります。午前中に3コマ程度の授業が行われ、主に基礎学力の定着を目指した補習や、発展的な内容を学ぶ講習が実施されます。「面倒だ」と感じる生徒もいるようですが、学力向上のための大切な機会と捉えられています。
聖望学園高等学校の部活動・イベント
部活動
聖望学園は「文武両道」を掲げるだけあり、部活動が非常に盛んです。全国レベルで活躍する部から、文化的な珍しい部まで、多種多様な活動が行われています。
運動部は、特に「強化指定部」に指定されている部活の活躍が目覚ましいです。
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野球部:甲子園の常連校として全国的に有名で、春の選抜大会で準優勝した実績もあります。元プロ野球の鳥谷敬選手など、多くの名選手を輩出しています。専用グラウンドも完備され、最高の環境で練習に打ち込めます。
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サッカー部:埼玉県内で常に上位に名を連ねる強豪です。インターハイ出場経験もあり、こちらもナイター設備付きの人工芝サッカーコートという素晴らしい専用施設を持っています。
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陸上競技部・体操部:どちらも全国大会の常連で、インターハイや国体で優勝者を出すなど、輝かしい実績を誇ります。
文化部も活発で、聖望学園ならではのユニークな部活があります。
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ハンドベルクワイア・聖歌隊:キリスト教の学校ならではの部活動です。ハンドベルの澄んだ音色は、一度聴くと誰もが魅了されると言われています。クリスマスなどの行事で活躍します。
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放送部:コンクールで全国大会上位に入賞するほどの本格的な活動をしています。学校行事の記録やお昼の放送だけでなく、ドキュメンタリー作品の制作なども行っています。
運動部、文化部ともに種類が豊富で、多くの生徒が部活動に参加し、充実した学校生活を送っているようです。
イベント
聖望学園の1年間は、多彩なイベントで彩られています。
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中山祭(文化祭):毎年9月に2日間にわたって開催される、学校最大のお祭りです。クラスごとの模擬店やアトラクション、文化部のステージ発表など、工夫を凝らした出し物で大変盛り上がります。生徒だけでなく、地域の方々も訪れる一大イベントです。
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体育祭:学校から少し離れた専用の総合グラウンドを貸し切って行われます。広々としたグラウンドで、クラス対抗のリレーや様々な競技に全力で取り組み、クラスの団結が深まります。
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修学旅行:2年生の3月頃に、4泊5日で長崎を訪れます。日本の歴史や文化に触れる貴重な体験となります。
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キリスト教関連行事:イースター礼拝や、クリスマスツリーの点灯式、クリスマス礼拝など、キリスト教学校ならではの心温まる行事が年間を通して行われます。これらの行事を通じて、感謝の気持ちや他者を思いやる心を育みます。
聖望学園高等学校の進学実績
聖望学園高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望を叶えるための手厚いサポート体制が整っており、安定して高い進学実績を上げています。
最新の大学進学実績(2023年〜2024年)を見てみましょう。
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国公立大学
名古屋大学、東京学芸大学、埼玉県立大学、東京都立大学、金沢大学など、毎年コンスタントに合格者を出しています。
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難関私立大学
早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった「早慶上理」や、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学からなる「GMARCH」にも、合わせて毎年50名以上の合格者を輩出しており、特に特進コースの生徒たちの頑張りが光ります。
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その他、進学者が多い大学
日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学の「日東駒専」グループにも多数の合格者を出しています。また、帝京大学や大東文化大学、東京工科大学など、幅広い大学へ多くの生徒が進学しており、生徒一人ひとりの希望に沿った進路指導が行われていることがうかがえます。
こうした高い進学実績を支えているのが、聖望学園独自の学習サポート体制です。特に「放課後ゼミ」は大きな特徴で、通常の授業内容を補強する「レギュラー講座」と、大学の先生を招いて講義をしてもらうなど、知的好奇心を刺激する「スペシャル講座」があります。これにより、受験対策だけでなく、学問そのものへの興味を深めることができます。
聖望学園高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、聖望学園ならではの魅力的なポイントをまとめました。
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キリスト教精神に基づく人間教育
週に一度の礼拝や聖書の授業を通して、自分や他者について深く考える時間が設けられています。これにより、感謝の心や人を思いやる優しい気持ちが育まれ、学校全体の温かい雰囲気につながっています。
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一人の生徒が勉強も部活も頑張れる「真の文武両道」
「特進コースは勉強だけ、スポーツクラスは部活だけ」ではなく、一人の生徒が学業と部活動を高いレベルで両立できるような環境づくりを目指しています。学校全体でその価値観を共有しているのが大きな特長です。
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最先端のICT教育環境
生徒一人ひとりがiPadを持ち、全教室に電子黒板が完備されています。これにより、動画や資料を使った分かりやすい授業や、双方向のやり取りが可能なアクティブな学びが実現されています。
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大学レベルの学びも体験できる「放課後ゼミ」
通常の授業とは別に、興味や進路に合わせて自由に選択できる多彩なゼミが開講されています。大学と連携した講座もあり、高校にいながら一足先に大学レベルの学問に触れることができます。
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世界とつながるグローバル教育プログラム
オーストラリアやカナダ、ニュージーランドなどへの短期・中期の留学制度が充実しています。希望者は海外での語学研修や現地高校への編入などを通して、国際感覚を養うことができます。
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生徒の声で進化する学校
制服のデザイン変更やコース制度の改革など、生徒たちの意見や時代の変化に柔軟に対応し、常により良い学校を目指す姿勢があります。生徒が学校づくりの主役になれる可能性を秘めています。
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全国レベルの部活動と充実した専用施設
特に野球部やサッカー部は、プロも使用するような本格的な専用グラウンドを持っています。本気でスポーツに打ち込みたい生徒にとって、これ以上ない最高の環境が整っています。
聖望学園高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生からのリアルな声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。
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良い点
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「先生のサポートが手厚い」という声が非常に多いです。質問に行くと熱心に教えてくれたり、進路相談にも親身に乗ってくれたりするなど、生徒一人ひとりに寄り添う姿勢が評価されています。
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「アットホームで温かい校風」も魅力の一つです。キリスト教の精神が根付いており、いじめなども少なく、安心して学校生活が送れるという意見が多く見られます。
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「勉強に集中できる環境が整っている」という評判です。自習室が夜まで開放されているほか、落ち着いた雰囲気なので、学習意欲の高い生徒にとっては良い環境のようです。
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「部活動がとても盛んで、学校に活気がある」という点も高く評価されています。特に強化指定部の活躍は、学校全体の誇りとなっています。
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気になる点
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「施設が少し古い部分がある」という意見があります。ICT環境など新しい設備も導入されていますが、校舎全体としては「公立高校のよう」と感じる生徒もいるようです。
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「行事はあまり派手ではない」という声も聞かれます。文化祭などは盛り上がるものの、他の私立高校と比べると、全体的に落ち着いた内容だと感じる人もいるかもしれません。
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「コースによって雰囲気がかなり違う」という点は注意が必要です。難関大学を目指す特進コースと、文武両道を目指す進学コースでは、生徒の雰囲気や授業の進度が異なるため、自分に合ったコース選びが重要になります。
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「駅から少し歩く」のが難点という声もあります。最寄り駅から徒歩13〜15分なので、毎日の通学を考えると少し負担に感じる人もいるようです。
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アクセス・通学
聖望学園高等学校への通学方法です。
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最寄り駅
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JR八高線「東飯能駅」から徒歩約13分
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西武池袋線「飯能駅」から徒歩約15分
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スクールバス
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青梅方面、坂戸方面から専用のスクールバスが運行されています。
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通学している生徒は、飯能市、入間市、所沢市、川越市といった埼玉県西部エリアや、青梅市などの東京都多摩西部エリアからが多い傾向があります。2つの路線が利用できるため、比較的広い範囲から通学が可能です。
聖望学園高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、聖望学園高等学校を目指す皆さんへメッセージを送ります。
聖望学園は、「誰かにやらされる勉強」ではなく「自分で目標を見つけて頑張りたい」と考えている人に特におすすめの学校です。先生方はその意欲を全力でサポートしてくれます。また、競争ばかりの雰囲気よりも、仲間と協力し合える温かい環境で高校生活を送りたい人、そして勉強と本気で打ち込みたい部活動や趣味を両立させたい人にとって、最高の場所になるはずです。
受験勉強では、まず基礎を徹底的に固めることを意識してください。聖望学園の入試問題は、奇をてらった難問よりも、各教科の基本的な内容をしっかり理解できているかを問う良問が多い傾向にあります。特に数学の計算問題や関数の基礎、英語の文法・語彙、国語の読解力は、日々の積み重ねが力になります。焦らず、一歩一歩着実に学力を伸ばしていけば、合格への道は必ず開けます。頑張ってください!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。