小山北桜高等学校は、栃木県小山市にある、農業・工業・商業・家庭の4つの分野を学べる全国でも珍しい総合産業高校です。「食料環境科」「建築システム科」「総合ビジネス科」「生活文化科」という個性豊かな専門学科がそろっており、将来の夢に直結する専門的な知識と技術を1年生のうちから幅広く学び、2年生から自分の興味や関心に合わせてコースを選択し、専門性を深めていくことができます。

「好き」を仕事にしたい、「なりたい自分」を見つけたい。そんな思いを持つ中学生にとって、小山北桜高等学校は夢への第一歩を踏み出すのに最適な場所と言えるでしょう。充実した設備での実習や、地域と連携したユニークな活動を通して、社会で即戦力として活躍できる力が身につきます。

この記事では、そんな小山北桜高等学校の魅力を、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。偏差値や学科の特色、学校生活の様子まで、受験生と保護者の皆さんが本当に知りたい情報を分かりやすくまとめましたので、ぜひ最後まで読んで、志望校選びの参考にしてください。

小山北桜高等学校の基本情報

小山北桜高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 栃木県立小山北桜高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒323-0802 栃木県小山市東山田448-29
代表電話番号 0285-49-2932
公式サイト https://www.tochigi-edu.ed.jp/oyamahokuo/nc3/

小山北桜高等学校の偏差値・難易度・併願校

小山北桜高等学校は専門学科のみを設置しているため、学科によって偏差値が異なります。以下に最新の偏差値の目安を記載します。

  • 総合ビジネス科:43

  • 建築システム科:41

  • 生活文化科:41

  • 食料環境科:40

これらの偏差値はあくまで目安ですが、合格のためには中学校の通知表の評価(内申点)も重要になります。日々の授業に真面目に取り組み、定期テストで安定した点数を取ることが合格への近道です。

同じくらいの偏差値の高校としては、近隣の専門高校などが挙げられます。小山北桜高等学校を第一志望とする場合、併願校としては私立高校を受験する生徒が多いようです。主な併願校の例としては、佐野清澄高等学校などが挙げられます。

小山北桜高等学校に設置されている学科・コース

小山北桜高等学校には、個性的で魅力的な4つの専門学科があり、2年生からはさらに専門性を深めるためのコースに分かれ​​ます。

  • 食料環境科

    • 食料生産コース:野菜や果物、作物の栽培について幅広く学びます。農業や食品生産に興味がある人におすすめです。

    • 環境創生コース:環境緑化の設計や技術、草花の生産・活用について学びます。 自然や環境を守り育てる仕事に就きたい人にぴったりです。

  • 建築システム科

    • 建築技術コース:建築の設計(製図)や大工の技術などを学びます。 ものづくりが好きで、将来は建築業界で活躍したい人におすすめです。

    • 生産システムコース:機械や電気について学び、ロボット制御など製造現場で必要な知識を習得します。

  • 総合ビジネス科

    • 流通ビジネスコース:商品の仕入れから販売までの流れ(流通)について学びます。将来、お店の経営や商品開発に携わりたい人に向いています。

    • 情報ビジネスコース:パソコンスキルを高め、情報を集めたり発信したりする方法を学びます。 IT業界や事務の仕事に興味がある人におすすめです。

  • 生活文化科

    • 生活デザインコース:洋服づくりや手芸など、衣類に関するデザインや製作を学びます。 ファッションやデザインに興味がある人に最適です。

    • 食文化コース:栄養学や調理実習を通して、食に関する専門知識を深めます。 栄養士や調理師、食品開発などを目指す人におすすめです。

小山北桜高等学校の特色・校風

小山北桜高等学校は、「スペシャリスト育成」「地域連携」「キャリア教育」を柱とする、活気あふれる専門高校です。

  • 校風・雰囲気: 「資格取得に強い」「専門知識が身につく」「就職に有利」といったキーワードで表される学校です。生徒たちは自分の興味のある分野を専門的に学べるため、目的意識を持って学校生活を送っている人が多いようです。口コミでは「活気があり、明るく面白い生徒が多い」という声が見られます。

  • 宿題の量: 専門的な実習やレポートが多く、普通教科の宿題は標準的か、やや少なめと感じる生徒もいるようです。ただし、資格取得のための勉強など、自主的な学習が求められる場面は多くあります。

  • 校則: 口コミを見ると、「校則は緩やか」という意見が比較的多いようです。 スマートフォンの持ち込みは可能ですが、授業中の使用などにはルールが定められています。服装検査は定期的に行われるようです。

  • アルバイト: アルバイトは許可制となっている場合が多いようです。学校生活に支障のない範囲で行うことが求められます。

  • 制服: 制服は、男子がブレザーとスラックス、女子がブレザーとスカート(またはスラックス)です。デザインについては「かわいい」「かっこいい」というポジティブな評判が見られます。

  • 土曜授業: 基本的に土曜授業はありません。

小山北桜高等学校の部活動・イベント

部活動

小山北桜高等学校では、多くの生徒が部活動に励んでおり、運動部、文化部ともに活発に活動しています。

  • 運動部: 特にウエイトリフティング部は全国大会に出場するなど、輝かしい実績を誇ります。 野球部、サッカー部、バスケットボール部、テニス部など、多くの部が日々練習に励んでいます。

  • 文化部: 吹奏楽部、美術部、写真部などの文化部のほか、小山北桜高校ならではの専門部があるのが大きな特色です。

  • 専門部: 農業科学部、産業システム部、ビジネス研究部、生活文化研究部といった各学科の学びに直結した部活動があります。 日々の学習をさらに深め、コンテストや研究発表会などで成果を発揮しています。産業システム部は全国大会に出場経験があります。

イベント

小山北桜高校では、生徒たちが主体となって盛り上げる学校行事がたくさんあります。

  • 北桜祭(文化祭): 毎年秋に開催される最大のイベントです。 各学科の特色を生かした展示や体験企画、生徒たちが育てた野菜や果物、加工品の販売などが行われ、毎年多くの地域住民で賑わいます。

  • 体育祭・球技大会: クラス対抗で様々な競技に熱中し、クラスの団結力を高めます。

  • 修学旅行: 2年生の秋に実施され、沖縄などへ行きます。仲間との絆を深める貴重な思い出となります。

  • インターンシップ(2年生): 地元の企業などで就業体験を行い、将来の進路について深く考える機会となっています。

  • 課題研究発表会: 3年間の学びの集大成として、各々が設定したテーマについて研究し、その成果を発表します。

小山北桜高等学校の進学実績

小山北桜高等学校は、専門高校の特色を生かし、就職と進学の両方で高い実績を上げています。特に、学んだ専門知識や取得した資格を活かして、希望する分野へ進む生徒が多いのが特徴です。

  • 大学進学: 国公立大学では宇都宮大学の農学部に合格者を出しています。 私立大学では、日本工業大学、白鴎大学、作新学院大学などへ進学しています。

  • 短期大学・専門学校: 短期大学や、農業大学校、医療・福祉系、調理・製菓系、美容系、情報ビジネス系など、多様な専門学校へ進学しています。

  • 就職: 就職希望者の内定率は非常に高く、多くの生徒が県内の優良企業へ就職しています。主な就職先としては、製造業、建設業、販売業、サービス業など多岐にわたります。学校には多くの企業から求人が寄せられ、手厚い就職サポートが受けられるのも小山北桜高校の強みです。

小山北桜高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、小山北桜高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  1. 県内唯一の「総合産業高校」: 農業・工業・商業・家庭の4分野を同じキャンパスで学べるのは栃木県で小山北桜高校だけです。 1年生で幅広い産業の基礎を学び、2年生から自分の興味関心に合わせて専門コースに進むため、将来の夢をじっくり見つけられます。

  2. 豊富な資格取得サポート: 各学科で専門性の高い資格取得を強力にバックアップしています。 建築大工技能士、電気工事士、危険物取扱者、簿記検定、食物調理技術検定など、将来に直結する資格に多くの生徒が挑戦し、合格しています。

  3. 地域社会と連携した実践的な学び: 地元の農家や企業と協力し、商品の共同開発や販売実習、インターンシップなどを積極的に行っています。 生徒が育てた野菜や開発したパンが地域で販売されるなど、社会とのつながりを実感しながら学べる機会が豊富です。

  4. 充実した専門実習設備: 広大な敷地には、農場や温室、各種実習棟、製図室、調理室などが完備されており、本格的な環境で専門技術を磨くことができます。

  5. 手厚い進路指導: 生徒一人ひとりの希望進路の実現に向けて、きめ細やかなサポートを行っています。 特に就職指導に定評があり、多くの企業から厚い信頼を得ています。大学進学においても、専門知識を活かした推薦入試などで強みを発揮します。

小山北桜高等学校の口コミ・評判のまとめ

小山北桜高等学校に通う生徒や卒業生からは、様々な声が寄せられています。ここでは、良い点と気になる点を公平にご紹介します。

  • 良い点:

    • 「将来の夢が決まっている人には最高の環境。専門的な知識や技術が身につき、資格も取れる」

    • 「実習の授業が多くて楽しい。座学だけでなく、実際に体を動かして学べるのが良い」

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる。特に進路相談は手厚い」

    • 「就職にとても強い。多くの企業から求人が来ていて、選択肢が広い」

    • 「北桜祭などの行事がとても盛り上がる。クラスや学科の垣根を越えて楽しめる」

  • 気になる点:

    • 「最寄り駅から距離があり、バスか自転車での通学になるので少し不便」

    • 「専門学科なので、自分の興味のない分野だと授業についていくのが大変かもしれない」

    • 「敷地が広いため、授業ごとの校舎の移動が大変なことがある」

    • 「普通教科の学習は、進学校に比べると物足りなさを感じるかもしれない」

アクセス・通学

小山北桜高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅: JR宇都宮線「小金井駅」

  • アクセス方法:

    • 小金井駅東口から小山中央観光バス「小山北桜高校」行きに乗車し、約10分。

    • 小金井駅から自転車で約20分。

小山市内をはじめ、下野市、栃木市、結城市(茨城県)など、近隣の市町から多くの生徒が通学しています。

小山北桜高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

小山北桜高等学校を目指す皆さんへ。この学校は、「将来、専門的な仕事に就きたい」「好きなことをとことん追求したい」という強い思いを持っている人に、まさにおすすめの学校です。農業、工業、商業、家庭という幅広い分野の中から、自分の興味があることを選んで深く学べる環境は、皆さんの可能性を大きく広げてくれるはずです。

受験勉強では、まずは中学校の基礎的な学習内容をしっかりと固めることが大切です。特に、特色選抜では面接が重視される傾向にあるため、「なぜ小山北桜高校で学びたいのか」「どの学科で、どんなことを学びたいのか」を自分の言葉で具体的に話せるように準備しておきましょう。学校説明会や一日体験学習に積極的に参加して、学校の雰囲気を肌で感じ、先生や先輩の話を聞くことも、志望動機を深める上で非常に役立ちます。

小山北桜高等学校での3年間は、きっとあなたの夢を叶えるための確かな土台となるでしょう。自分の「好き」を信じて、受験勉強を頑張ってください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。