秋田県立秋田中央高等学校は、勉強も、部活動も、学校行事も、全部に本気で打ち込みたいと考える君にぴったりのステージです。最新の設備が整った美しい校舎で、仲間たちと切磋琢磨しながら、自分だけの高校生活をデザインできる場所、それが秋田中央高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。
「自主・友愛・躍進」という校訓のもと、生徒一人ひとりの主体性を大切にする校風が根付いています。文部科学省から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受け、大学レベルの探究活動に挑戦できる環境も整っています。ここでは、君の「やってみたい!」という気持ちが、未来を切り拓く大きな力になります。
この記事では、そんな秋田中央高等学校のリアルな姿を、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすくお伝えしていきます。この記事を読み終える頃には、きっと「中央高校でこんな高校生活を送りたい!」という具体的なイメージが湧いているはずです。
秋田中央高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。学校選びの第一歩は、正確な情報を知ることから始まります。
項目 | 内容 |
正式名称 | 秋田県立秋田中央高等学校 |
公立/私立の別 | 公立 |
共学/別学 | 男女共学 |
所在地 | 〒011-0943 秋田県秋田市土崎港南3-2-78 |
代表電話番号 | 018-845-0921 |
公式サイトURL | https://akitachuo-h.jp/ |
秋田中央高等学校の偏差値・難易度・併願校
高校選びで気になるのが、やはり偏差値や難易度ですよね。秋田中央高等学校が、県内でどのくらいの位置にあるのか、具体的に見ていきましょう。
秋田中央高等学校の普通科の偏差値は「63」前後です。これは秋田県内の公立高校の中ではトップクラスに位置しており、合格するためにはしっかりとした学力が必要になります。同じくらいの偏差値の高校としては、秋田北高等学校(普通科 63)や横手高等学校(普通科・理数科 63)が挙げられます。秋田南高等学校(普通科 68)に次ぐ難易度と考えておくと良いでしょう。合格に必要な内申点の具体的な基準は公表されていませんが、日頃の授業態度や定期テストの成績が重要になることは間違いありません。中学1年生の時から、コツコツと学習を積み重ねていくことが合格への近道です。
秋田県の公立高校入試では、基本的に1つの高校しか受験できません。そのため、万が一に備えて私立高校を併願することが一般的です。秋田中央高等学校を目指す受験生の多くが併願校として選ぶのは、ノースアジア大学明桜高等学校や、女子生徒の場合は聖霊女子短期大学付属高等学校です。
特にノースアジア大学明桜高等学校には、難関大学を目指す「特別進学コースα・β」があり、秋田中央高等学校の受験生が併願先として選ぶことが多いようです。聖霊女子短期大学付属高等学校にも「特別進学コース」があり、こちらも有力な選択肢となります。
秋田中央高等学校に設置されている学科・コース
秋田中央高等学校に設置されている学科は「普通科」のみです。しかし、「普通科」と一言で言っても、その学びの中身は非常にユニークで奥深いものになっています。
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普通科:ほとんどの生徒が大学進学を目指す、学力向上に重点を置いた学科です。2年生からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に合わせた専門的な科目を学ぶことができます。
この学校の最大の特徴は、学科という枠組み以上に、文部科学省指定の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」としての活動が活発な点にあります。全校生徒が取り組む「総合的な探究の時間」は「躍進」と名付けられており、これが学びの核となっています。「躍進」では、生徒が自ら課題を設定し、大学の先生や企業の方と連携しながら研究を進めます。過去には「要注意外来生物ハリエンジュの燃料化」といったユニークなテーマで全国大会に出場した先輩もいます。科学的な探究活動を通じて、論理的思考力や課題解決能力を養いたい生徒に、最高の環境が用意されています。
秋田中央高等学校の特色・校風
学校全体の雰囲気を表すキーワードは、「文武両道」「自主自律」「近代的で綺麗な校舎」「活気のある雰囲気」といったところでしょう。勉強にも部活動にも全力で取り組む生徒が多く、エネルギッシュな空気に満ちています。
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宿題の量:口コミを見ると「課題の量は多い」という声が目立ちます。特に長期休暇中の課題はかなりのボリュームがあるようです。日々の学習習慣をしっかり身につけておくことが大切になります。
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校則:全体的には標準的ですが、頭髪やスマートフォンの使用に関しては、やや厳しいと感じる生徒もいるようです。「生徒心得」によると、髪の加工(パーマや染色)は禁止、スマートフォンは校内では原則使用禁止(放課後に昇降口ホールで緊急連絡に使うのは可)と定められています。一方で、制服は「可愛い」「格好いい」と評判が高く、人気の一因となっています。
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生徒たちの雰囲気:活発で社交的な生徒が多いと言われています。そのため、学校行事などは非常に盛り上がり、楽しい学校生活を送れるという声が多数あります。一方で、その活気ある雰囲気に流されず、自分の目標を見据えて勉強に集中する「自己管理能力」が求められる場面もあるようです。入学当初は皆同じスタートラインにいますが、3年間で学力が伸びる生徒とそうでない生徒の差が生まれやすい環境とも言え、まさに「自主」の精神が試されます。
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アルバイト:原則として長期休業中のみ許可制で可能です。学業成績が振るわない場合などは許可されないこともあり、学業優先という方針がうかがえます。
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制服の評判:男女ともにブレザータイプで、特に女子生徒の制服は可愛いと評判です。夏服はオーバーブラウス、冬服はリボンやネクタイを着用します。
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土曜授業:基本的に土曜授業はありませんが、進学希望者向けの補習や模擬試験が土曜日に行われることがあります。
秋田中央高等学校の部活動・イベント
部活動
秋田中央高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの部が県内トップレベルの実績を誇ります。運動部、文化部ともに充実しており、加入率も高い傾向にあります。最新の設備が整った環境で、思い切り活動に打ち込めるのが魅力です。
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ラグビー部:全国大会の常連で、県内屈指の強豪として知られています。専用の人工芝グラウンドも完備されており、最高の環境で練習に励むことができます。
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陸上競技部:特に長距離種目に強く、全国高校駅伝での準優勝経験もある伝統校です。
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野球部:近年、甲子園出場を果たすなど、実力をつけてきており、全校応援も非常に盛り上がります。
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吹奏楽部:「全日本高等学校吹奏楽大会in横浜」で何度も実行委員長賞を受賞するなど、全国レベルでの活躍が目立ちます。
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放送部:NHK杯全国高校放送コンテストの常連で、ラジオドラマやCM制作などで数々の賞を受賞しています。
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躍進探究部:SSH活動の中心となるユニークな部活動です。自ら設定した研究テーマについて、大学や企業と連携しながら深く探究し、その成果を全国規模の学会で発表します。知的好奇心が旺盛な生徒にはたまらない活動でしょう。
イベント
生徒たちが主体となって作り上げる学校行事は、中央高校の大きな魅力の一つです。クラスの団結力が高まり、一生の思い出になること間違いありません。
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学校祭・合唱コンクール(6月):毎年6月に行われる学校祭は、文化部の発表やクラスごとの出店などで大変な盛り上がりを見せます。同じ時期に行われる合唱コンクールも、クラス一丸となって練習に励む熱いイベントです。
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球技大会(8月):夏休み明けに行われる球技大会では、様々な種目でクラス対抗の熱戦が繰り広げられます。
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修学旅行:行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。
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芸術鑑賞教室(11月):演劇や音楽など、一流の芸術に触れる機会も設けられています。
秋田中央高等学校の進学実績
秋田中央高等学校は、県内有数の進学校として、国公立大学を中心に高い進学実績を誇ります。多くの生徒が自分の希望する進路を実現しています。
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国公立大学:毎年、卒業生の多くが国公立大学に合格しています。特に地元の秋田大学には圧倒的に強く、2025年3月卒業生は43名が合格しています。その他、秋田県立大学、弘前大学、岩手大学、新潟大学といった近隣の主要大学や、難関の東北大学、国際教養大学にも合格者を輩出しています。
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難関私立大学:首都圏や関西の難関私立大学にも多数の合格実績があります。GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)や関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)などに、毎年コンスタントに合格者を出しています。また、東北学院大学には31名(2025年実績)が合格するなど、東北地方の主要私立大学にも強いです。
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その他の進路:大学進学だけでなく、看護系の大学(日本赤十字秋田看護大学など)や専門学校への進学者、公務員や民間企業への就職を選ぶ生徒もいます。多様な進路希望に対応できるサポート体制があります。
これらの高い進学実績を支えているのが、日々の授業に加え、希望者対象の補習や長期休暇中の講習、そしてSSH指定校ならではの探究活動「躍進」です。大学での研究活動を先取りするような「躍進」での経験は、総合型選抜や学校推薦型選抜といった入試においても大きな強みとなります。3階には進路指導室が設けられており、豊富な資料と専門の先生によるきめ細やかなサポートが受けられます。
秋田中央高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、秋田中央高等学校ならではの強みや魅力をまとめました。
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大学レベルの探究活動「躍進」プログラム:SSH指定校として、全校生徒が取り組む独自の探究学習。知的好奇心を満たし、主体的な学びの姿勢を育むことができます。
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最新鋭の近代的なキャンパス:数年前に建て替えられた校舎は、まるで大学のよう。全教室冷暖房完備はもちろん、広々としたアリーナや人工芝のラグビー場など、施設が非常に充実しています。
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全国レベルで活躍する部活動:ラグビー部や吹奏楽部、放送部などを筆頭に、多くの部活動が全国の舞台で活躍しており、高いレベルで文武両道を目指せます。
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生徒の交流を促す学習スペース:校舎内には「自主スペース」「友愛スペース」「躍進スペース」といったユニークな空間が設けられており、自習やグループ学習、生徒同士の交流が活発に行われています。
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学校全体が一つになる熱い学校行事:学校祭や球技大会、スポーツ部の全校応援など、生徒が主体となって作り上げるイベントは熱気に満ちており、最高の思い出を作ることができます。
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人気の高い魅力的な制服:制服のデザイン性が高いことも、受験生に人気のある理由の一つです。
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地域トップ大学への確かな進学ルート:特に秋田大学をはじめとする地元国公立大学への進学実績が豊富で、地域社会で活躍したいと考える生徒にとって、確かなキャリアパスを描けます。
秋田中央高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生のリアルな声は、学校選びの重要な参考になります。ここでは、良い点と気になる点を公平にまとめてみました。
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良い点
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「施設が本当に綺麗で快適。私立大学のキャンパスみたいで、勉強するモチベーションが上がる」という声が非常に多いです。
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「学校行事がとにかく楽しくて盛り上がる。クラスの団結力が強まり、一生の友達ができた」といった、学校生活の充実度を評価する声が目立ちます。
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「制服が可愛い(格好いい)のが自慢。制服が理由で中央を選んだ友達もいる」という意見もよく聞かれます。
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「部活動が盛んで、高い目標を持って打ち込める環境がある。応援も一体感があって楽しい」など、文武両道を実感している声も多数あります。
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気になる点
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「自称進学校という言葉がぴったり。入学後の頑張り次第で成績が大きく変わる。周りに流されない強い意志が必要」という厳しい意見があります。
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「課題の量がとにかく多く、こなすだけで精一杯になることがある。特に長期休暇は大変」といった、学習負担に関する声が見られます。
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「頭髪やスマホに関する校則が少し厳しいと感じる。先生によって指導の厳しさが違うこともある」という指摘もあります。
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「先生の授業の質に差がある。熱心で分かりやすい先生もいれば、そうでない先生もいる」といった声も一部で見られます。
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アクセス・通学
秋田中央高等学校への通学方法を確認しておきましょう。
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最寄り駅:JR奥羽本線「土崎駅」
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駅からのアクセス:
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バス利用の場合:土崎駅入口からバスに乗車し、約15分。「中央高校前」バス停で下車し、徒歩約3分です。
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徒歩の場合:土崎駅から歩くと、約25分から30分かかります。
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秋田市内の中心的な進学校であるため、秋田市全域から多くの生徒が通学しています。バスや電車を乗り継いで通う生徒も少なくありません。
秋田中央高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれてありがとう。秋田中央高等学校の魅力、伝わったでしょうか。最後に、アドバイザーとして君にメッセージを送ります。
秋田中央高等学校は、ずばり「自立した高校生になりたい君」に最高の場所です。最新の施設、ハイレベルな部活動、大学と連携した探究活動など、君が成長するための素晴らしい道具はすべて揃っています。しかし、その道具をどう使いこなし、どんな3年間を過ごすかは君次第。自分で目標を立て、計画的に行動できる「セルフスターター」タイプの生徒が、この学校で最も輝けるでしょう。
受験勉強では、5教科をバランス良く学習することが何よりも大切です。苦手科目を作らず、基礎を徹底的に固めてください。そして、「なぜ秋田中央高等学校に行きたいのか」を自分に問い続けてみてください。その答えが、辛い受験勉強を乗り越える一番のエネルギーになるはずです。君の挑戦を心から応援しています!