愛知県の公立高校入試2027|受検上の配慮と長期欠席者の選抜をやさしく解説

愛知県教育委員会が、令和9年度(2027年春)の公立高校入試について、障害や病気などがある人への「受検上の配慮」と、長期間学校を休んだ人のための「長期欠席者等にかかる選抜方法」を案内しています。どちらも手続きはWeb出願のときに行いますが、その前に中学校の先生と相談しておくことが大切です。

特別な配慮が必要な場合は、9月以降、志願先の高校や県の高等学校教育課に相談できるとされています。いまの時期から動いておくと安心です。

何が発表されたの?

ひとことで言うと:試験を受けるときに困りごとがある人には、事前に相談すれば配慮が受けられます。また、3年生で長く休んだ人には、面接や調査書の扱いを配慮する選抜方法があります。

受検上の配慮とは?

「受検」とは、入試を受けることです。愛知県の公立高校入試では、次のような人に、受検上の配慮を行っています。

  • 視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、言語障害、情緒障害、自閉症、学習障害、注意欠陥多動障害などがある人
  • 病気やけがのために、受検するうえで支障がある人
  • 医療的ケアが必要な人

配慮を受けたい人は、出願期間中にWeb出願システムで「受検配慮申請」をします。ただし、それより前に、中学校の先生とよく相談しておくよう案内されています。

医療的ケアや設備の相談はいつから?

医療的ケアや、設備面を含む特別な配慮が必要な場合は、できるだけ早い時期に、中学校を通して志願先の高校と事前の相談を始めるよう案内されています。志願先がまだ決まっていないときは、県の高等学校教育課に相談できます。

相談の流れは「本人・保護者 → 中学校 → 志願先の高校(または高等学校教育課)」です。出願時の申請と事前の相談の内容をもとに、高等学校教育課が必要な調整をして、配慮の内容が決まります。

自己申告も入力できる

受検配慮申請をする人のうち希望する人は、Web出願の手続きのなかで、中学校生活の状況、志望の動機、高校生活への抱負などを自己申告として入力できます。

長期欠席者等にかかる選抜方法とは?

やむを得ない事情で長く授業を休んだ人のための方法です。全日制課程の一般選抜と、定時制課程・通信制課程のすべての高校・学科で実施されています。資料は令和8年(2026年)9月に改訂されました。

この選抜方法が適用されると、次のような配慮があります。

  • 面接を行う高校では、面接が個人面接になる
  • 調査書(中学校での成績や出欠などをまとめた書類)の「学習の記録」は、参考として扱われる

うちの子は対象になる?

次の(1)か(2)のどちらかに当てはまり、かつ(3)にも当てはまる人です。

  • (1) 中学校を卒業した人
  • (2) 中学校を卒業する見込みの人
  • (3) やむを得ない事情により、第3学年での「欠席等の日数」が、出席しなければならない日数の半分以上である人

「欠席等の日数」には、学校を休んだ日だけでなく、次の日も含まれます。

  • 保健室登校などの別室登校をした日
  • 教育支援センター等で相談したり、指導を受けたりした日
  • 自宅でICTなどを活用して学習活動を行った日

申請するときは、出願の際にWeb出願システムで「長期欠席者等選抜申請」を行い、欠席の理由や志望の動機などの自己申告も登録します。こちらも、中学校の先生とよく相談してから進めるよう案内されています。

日程・数字のまとめ

ひとことで言うと:申請はWeb出願のときです。出願期間を過ぎると申請できなくなるおそれがあるため、日付を先に押さえましょう。

全日制課程 推薦選抜・特色選抜

  • 出願期間:2027年1月25日(月)〜2月1日(月)
  • 面接・検査:2月4日(木)
  • 合格発表:2月8日(月)

全日制課程 一般選抜(長期欠席者等選抜の対象)

  • 出願期間:2027年2月8日(月)〜2月16日(火)
  • 志願変更:2月17日(水)
  • 学力検査:2月24日(水)
  • 面接・特別検査:Aグループ2月25日(木)、Bグループ2月26日(金)
  • 合格発表:3月8日(月)

定時制課程・通信制課程

定時制課程と通信制課程(フレキシブルハイスクール)の前期選抜は、出願期間が2027年1月28日(木)〜2月4日(木)、入学検査が2月12日(金)、合格発表が2月18日(木)です。通信制課程の連携型選抜など、そのほかの日程は県のリーフレットで確認してください。

※受検配慮申請は、出願期間中にWeb出願システムで行います。自分が受ける選抜の出願期間を確認してください。

受験生・保護者が気をつけること

  • まず担任の先生に相談する。受検配慮申請も長期欠席者等選抜申請も、中学校の先生との相談が前提です。
  • 医療的ケアや設備の相談は早めに。資料では「できるだけ早い時期」とされ、9月以降に相談できます。
  • 配慮の内容は申請してから決まる。どの配慮も、誰にでも行うというものではありません。障害などの内容や程度には個人差があるため、高等学校教育課が調整して決めます。
  • 中学校でしている配慮が、入試でできないこともある。入学者選抜の公平性の観点から、中学校で行われている配慮を行えない場合があると書かれています。逆に、中学校で行っていない配慮を行う場合もあります。
  • 申請はWeb出願のとき。出願期間内に忘れず登録しましょう。

過去に行った配慮の例

資料には、過去に行った主な配慮の例が載っています。一部を紹介します。

  • 視覚障害:別室での受検、検査時間の延長、拡大鏡の使用、問題や解答用紙の拡大、代筆解答など
  • 聴覚障害:スピーカーに近い座席の指定、補聴器の使用、注意事項の文書による伝達、英語の聞き取り検査を筆記形式の問題に代える、筆談による面接など
  • 肢体不自由:出入り口に近い座席の指定、車椅子等の使用、パソコン・タブレット端末の使用、付添者・介助者の同伴など
  • 病弱・身体虚弱:医療的ケアを行う看護師の同伴、検査時間中の薬の服用など
  • 学習障害:問題文の代読、ルビ振り、検査時間の延長など

これは過去の例であり、ほかにもさまざまな配慮が行われています。自分の場合にどうなるかは、相談のなかで確認しましょう。

よくある質問

受検配慮申請はいつ、どこでするの?

出願期間中に、Web出願システムで行います。その前に、中学校の先生と相談しておくよう案内されています。

志望校がまだ決まっていなくても相談できる?

できます。志願先の高校がまだ決まっていない場合は、愛知県教育委員会 高等学校教育課 進路指導グループ(電話 052-954-6786)に相談できます。

長期欠席者等選抜は、どの選抜で使える?

全日制課程の一般選抜と、定時制課程・通信制課程のすべての高校・学科で実施されています。

出典:愛知県教育委員会「障害等のある志願者に対する受検上の配慮について」、同「長期欠席者等にかかる選抜方法について」(令和8年9月改訂)、同「令和9年度 愛知県公立高等学校をめざす皆さんへ」(掲載ページの更新:2026年10月15日、確認:2026年10月30日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

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