栃木県立足利高等学校は、日本最古の学校として知られる「足利学校」ゆかりの地に佇む、歴史と伝統を誇る進学校です。2022年度に、男子校の足利高等学校と女子校の足利女子高等学校という、共に100年以上の歴史を持つ二つの伝統校が統合し、男女共学の単位制普通科高校として新たなスタートを切りました。この統合により、長い歴史の中で培われてきたそれぞれの校風が融合し、新しい足利高等学校としての魅力が生まれています。
栃木県立足利高等学校の基本情報
栃木県立足利高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値: 57同じくらいの偏差値の他の高校: 公立:栃木翔南高等学校、小山城南高等学校など 私立:作新学院高等学校(トップ選抜クラス)、白鷗大学足利高等学校(特別進学コース)など
合格に必要な内申点の目安:
具体的な目安は公表されていませんが、合格者の傾向を見ると、中学校での成績が上位であることが望ましいでしょう。特に主要5教科で高い評定を得ていることが重要です。 主な併願校:
栃木県の県立高校入試では、特色選抜と一般選抜があり、基本的に県立高校同士の併願はできません。そのため、足利高等学校を受験する場合、併願校は私立高校となります。主な併願先としては、白鷗大学足利高等学校、佐野日本大学高等学校、足利大学附属高等学校などが挙げられます。
栃木県立足利高等学校に設置されている学科・コース
普通科(単位制): どんなことを学ぶ場所か: 1年次では基礎学力を固め、2年次から文系・理系に分かれます。3年次には、50を超える多彩な選択科目が用意されており、自分の興味関心や志望大学に合わせて、深く専門的な学習を進めることができます。どんな生徒におすすめか: 国公立大学や難関私立大学への進学を考えている人、自分の興味や目標に合わせて主体的に学びたい人におすすめです。
栃木県立足利高等学校の特色・校風
校風のキーワード: 文武両道、質実剛健、自主自律宿題の量: いわゆる「自称進学校」として、課題やテストは多めだという声があります。 日々の予習・復習が欠かせない環境のようです。校則: 全体的に見ると、標準的な校則のようですが、アルバイトは原則禁止されています(長期休暇中の郵便局など、許可制で可能な場合もあるようです)。 スマートフォンの使用については、休み時間などは使用可能ですが、授業中は禁止といったルールがあるようです。服装検査も定期的に行われています。生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多い印象です。 市内や近隣の中学校から、学習意欲の高い生徒が集まります。 いじめは少ないという口コミが多く、生徒同士の関係は良好なようです。制服の評判: 統合に伴い、新しい制服になりました。男子は伝統的な学ラン、女子はブレザーです。落ち着いたデザインで、評判は良いようです。土曜授業: 土曜講座があり、学習時間を確保するための取り組みが行われています。
栃木県立足利高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部: 野球部は夜遅くまで練習に励むなど、特に力を入れている部活動の一つです。 水泳部も関東大会に出場するなど実績があります。 ダンス部も人気があり、未経験から始める生徒も多いようです。文化部: 管弦楽部や合唱部、書道部、科学部など多岐にわたる部があり、それぞれの分野で活発に活動しています。 新校舎の特徴を活かし、アリーナや大階段などで発表会が行われることもあります。
イベント
足高祭(学校祭): 毎年夏に開催される文化祭は、新校舎になってから初めての一般公開で3,000人以上が来場するなど、大盛況でした。 クラスごとの企画や文化部の発表など、多彩な催し物で学校中が熱気に包まれます。体育祭: 学年を縦割りにしたブロック対抗で行われ、年間を通してスポーツや学業で競い合います。 学校全体の一体感が生まれる行事です。仮装行列: 旧足利高校の伝統を引き継ぐ名物行事で、ユニークな仮装で街を練り歩き、地域の人々を楽しませます。修学旅行: 生徒にとって大きな楽しみの一つで、高校生活の思い出深いイベントとなっています。
栃木県立足利高等学校の進学実績
主な大学進学実績(2024年春 現役合格者): 国公立大学: 合計119名東北大学(3名)、群馬大学(40名)、宇都宮大学(15名)、高崎経済大学(5名)、東京都立大学(2名)など
難関私立大学: GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政):29名 早慶上理ICU:5名
その他の進路: 卒業生の多くが4年制大学へ進学しますが、医療系の専門学校などに進む生徒もいます。白鷗大学や獨協大学、文教大学などへの進学者も多い傾向があります。進学サポート: 習熟度別クラス編成や、長期休暇中の講習、土曜講座などを実施し、生徒の学力向上をサポートしています。 進路相談室には豊富な資料が揃っており、個別の相談にも丁寧に対応してくれます。
栃木県立足利高等学校の特長・アピールポイント
伝統の融合と新しい校風: 100年以上の歴史を持つ男子校と女子校が統合して生まれた、新しい形の伝統校です。最新設備の整った新校舎: 2022年に完成したばかりの綺麗で機能的な校舎で、快適な学校生活を送ることができます。柔軟な学びを可能にする単位制: 3年次には50以上の選択科目があり、生徒一人ひとりの興味や進路に合わせた多様な学びが実現できます。高いレベルでの文武両道: 県内トップクラスの進学実績を誇りながら、部活動も非常に盛んで、多くの生徒が勉強と両立させています。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校としての実績: 旧足利高校はSSHの指定を受けており、その探究的な学びの精神は新校にも引き継がれています。地域に根差した名物行事: 仮装行列や足高祭など、地域社会とのつながりも大切にしたユニークで大規模なイベントが豊富です。
栃木県立足利高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」 「進学校なので周りの生徒の意識が高く、良い刺激を受けられる」 「行事が本当に楽しく、クラスの団結力が深まる」 「新校舎がとてもきれいで快適に過ごせる」 「いじめがなく、平和で過ごしやすい環境」
気になる点: 「いわゆる自称進学校で、課題やテストが多いと感じることがある」 「駅から少し歩く上、坂道があるので、自転車通学は少し大変」 「先生の指導方針に当たり外れがあると感じる生徒もいる」 「統合前の旧校舎は設備が古かったという声もある(現在は新校舎)」
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス: JR両毛線「足利駅」より徒歩約15分、自転車で約10分 東武伊勢崎線「足利市駅」より自転車で約15分
通学エリア:
足利市内の生徒が最も多いですが、近隣の佐野市や群馬県の太田市、桐生市などから通学している生徒もいます。
栃木県立足利高等学校受験生へのワンポイントアドバイス