栃木県北部に位置する那須拓陽高等学校は、普通科に加えて、農業や家庭科に関する専門学科を持つ、県内でもユニークな歴史と伝統のある学校です。 緑豊かな広大な敷地でのびのびと学校生活を送りながら、自分の興味や関心に合わせて専門的な知識や技術を深く学べるのが、那須拓陽高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。
那須拓陽高等学校の基本情報
那須拓陽高等学校の偏差値・難易度・併願校
普通科:48 農業経営科:44 生物工学科:44 食品化学科:44 食物文化科:43
那須拓陽高等学校に設置されている学科・コース
普通科
広く豊かな知識を学び、一人ひとりの個性や適性を見つけ、進路を開拓する力を身につけます。 大学進学を目指す生徒におすすめです。 農業経営科
作物や家畜の飼育、野菜や果樹の栽培、そして農業経営について、広大な農場での実習を通して学びます。 将来、農業関連の仕事に就きたいと考えている生徒に最適です。 生物工学科
植物バイオテクノロジーや、野菜・草花・果樹の栽培に関する知識と技術を実験・実習を通して学びます。 生命の神秘を探求したい、品種改良などに興味がある生徒におすすめです。 食品化学科
パンやジャム、牛乳などの農畜産物の製造・加工や、食品分析、微生物の働きについて学びます。 食品開発や品質管理など、食を科学的に探究したい生徒に向いています。 食物文化科
調理技術はもちろん、栄養や食文化について総合的に学び、健康で豊かな食生活を創造する力を養います。 調理師や栄養士、食に関する仕事を目指す生徒におすすめです。
那須拓陽高等学校の特色・校風
校則 : 他の高校と比較して、服装や頭髪に関する指導は、就職や進学の面接などを考慮して、やや厳しいと感じる声もあるようです。 スマートフォンの校内での使用は制限されており、通知が鳴っただけでも預かり指導の対象となることがあるため、注意が必要です。宿題 : 宿題の量については、学科や選択科目によって異なりますが、特に専門学科では実習やレポート課題などが出されることが多いようです。計画的に学習を進める習慣が大切になります。生徒の雰囲気 : 明るく元気な生徒が多く、学校行事や部活動には一丸となって取り組みます。専門学科と普通科の生徒が互いに交流する機会もあり、多様な価値観に触れることができます。アルバイト : アルバイトは原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になる場合があります。制服 : 制服は紺色のブレザーで、男子はグレンチェックのスラックス、女子はタータンチェックのスカートです。 女子にはスカートと同柄のベストもありますが、カーディガンの着用が認められない日もあるため、体温調節には工夫が必要かもしれません。土曜授業 : 普通科では、月に2回程度、土曜日に補習が行われています。
那須拓陽高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 : 特に駅伝部は全国高校駅伝の常連校として知られています。 陸上競技部やソフトテニス部、ソフトボール部なども関東大会に出場するなど、輝かしい実績を誇っています。文化部 : 文化部もユニークで活発な部が多いのが那須拓陽高校の魅力です。特に「牛部」は、乳牛の美しさを競う共進会で全国大会に出場し、優秀な成績を収めています。 また、地域のイベントでも活躍する「疏水太鼓部」や、定期演奏会を開催する「吹奏楽部」なども盛んに活動しています。
イベント
拓陽祭(文化祭)と体育祭 : 拓陽祭と体育祭は隔年で開催されます。 クラスや文化部が一体となって準備を進め、毎年大変な盛り上がりを見せます。校内スポーツ大会 : 毎年7月に行われるクラス対抗のスポーツ大会です。 球技を中心に、白熱した戦いが繰り広げられます。収穫祭 : 11月に行われる、農業系学科がある那須拓陽高校ならではのイベントです。 生徒たちが実習で育てた米や野菜、製造した加工品などを使ってみんなで味わう、実りの秋を祝う行事です。修学旅行 : 2年生の11月に実施され、行き先は年度によって異なりますが、関西方面などを訪れることが多いようです。
那須拓陽高等学校の進学実績
国公立大学 : 山形大学、福島大学、宇都宮大学、群馬大学など、地元の国公立大学を中心に合格者を輩出しています。難関私立大学 : MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)レベルの大学にも合格実績があります。その他 : 日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった大学や、東京農業大学など、各学科の専門分野に関連する大学への進学者が多い傾向にあります。 また、県内の看護専門学校や農業大学校、調理・製菓系の専門学校への進学、さらには公務員や地元企業への就職など、生徒一人ひとりの希望に応じた多様な進路を実現しています。
那須拓陽高等学校の特長・アピールポイント
5つの専門学科と普通科が共存 : 農業、食品、家庭、そして普通教科と、多様な分野を一つのキャンパスで学べる環境は最大の特長です。 3年次には学科の枠を超えて他学科の科目を履修することも可能です。広大な農場と充実した実習施設 : 校舎の近くに大山農場と乃木農場という2つの農場があり、本格的な実習が可能です。 牛や豚などの家畜、野菜や果樹、水田など、本物の環境で学ぶことができます。資格取得への手厚いサポート : 農業技術検定や危険物取扱者、食物調理技術検定など、各学科の専門性を生かした様々な資格取得にチャレンジできます。「牛部」をはじめとするユニークな部活動 : 全国レベルで活躍する「牛部」や、地域の伝統を受け継ぐ「疏水太鼓部」など、他では経験できない特色ある部活動が多数あります。収穫祭や農場即売会など、食と農に触れるイベント : 生徒が生産から加工・販売までを体験できる機会が豊富にあります。 自分たちが育てた農産物や加工品を地域の方々に届ける経験は、大きな学びとなります。歴史ある文化財「大山記念館」 : 敷地内には、明治時代の元勲・大山巌の別邸が県の有形文化財として保存されており、歴史と文化に触れることができます。豊かな自然環境とビオトープ : 校地内には自然観察ができるビオトープがあり、全国学校・園庭ビオトープコンクールで環境大臣賞を受賞した実績もあります。
那須拓陽高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「専門的な知識や技術が身につくので、将来の夢が明確な人にはとても良い環境」 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」 「広大な敷地でのびのびと過ごせる。自然が好きな人には最高のロケーション」 「部活動がとても盛んで、仲間と熱い3年間を過ごせた」 「収穫祭など、拓陽ならではの行事が楽しく、良い思い出になる」
気になる点 :「校則が少し厳しいと感じることがある。特にスマートフォンの使用ルールは厳しい」 「駅から近いが、路線によってはバスの本数が少ないエリアもある」 「農場が近いため、夏場は虫が多いことがある」 「校舎やトイレなどの施設が少し古いと感じる部分がある」 「文化祭と体育祭が毎年ではないのが少し残念」
アクセス・通学
最寄り駅 : JR宇都宮線「西那須野駅」東口から徒歩約7分バス : 「那須拓陽高校前」バス停から徒歩約3分
那須拓陽高等学校受験生へのワンポイントアドバイス