静岡県教育委員会が2026年11月4日付で、令和9年度(2027年春入学)の公立高校の生徒募集計画と、学校裁量枠の選抜割合の一覧を公表しました。全日制は417学級・募集定員16,650人(一覧の合計)。あわせて、9つの高校で学校裁量枠の割合が変わったことも示されています。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:「どの高校が何クラス・何人を募集するか」と「そのうち、学校が決めた観点で選ぶ枠がどれくらいあるか」が、学校ごとにわかる一覧表が出ました。
募集計画とは?
募集計画は、高校ごと・学科ごとの「学級数(クラスの数)」と「募集定員(入学させる人数)」をまとめたものです。志望校を考えるとき、「その学科は何クラスあるのか」「定員は何人か」を確かめる基本の資料になります。
学校裁量枠とは?
学校裁量枠は、選抜定員の一部を、学校ごとに決めた観点で選ぶ枠です。観点は学校によって違います。一覧の欄外には、Ⅰ、Ⅱなどは、この順に選抜することを示すと書かれています。たとえば「15%程度(Ⅰ)、20%程度(Ⅱ)」なら、まず定員の15%程度をⅠの観点で選び、次にⅡの観点で20%程度を選ぶ、という意味です。
「設定なし」の学校・学科は、この枠がありません。「100%(Ⅰ)」は、定員の全部をⅠの観点で選ぶということです。「若干名」は、少しの人数という意味です。
割合の違いを、いくつか見てみよう
同じ全日制の普通科でも、割合はずいぶん違います。
- 静岡(普通科・8学級320人):3%程度(Ⅰ)
- 掛川西(普通科・7学級280人):4%程度(Ⅰ)
- 浜松北(普通科・8学級320人):設定なし
- 静岡市立(普通科・7学級280人):10%程度(Ⅰ)
- 浜松西(普通科・6学級240人):30%程度(Ⅰ)、20%程度(Ⅱ)
- 沼津西(芸術科・1学級40人):100%(Ⅰ)
- 富士市立(スポーツ探究科・1学級40人):100%(Ⅰ)
一覧に「選抜において重視する観点は学校ごと異なる」とあるように、割合の数字だけでは中身はわかりません。観点そのものは、すでに公表されている資料で確認する必要があります。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと:課程ごとの募集定員は、次のとおりです。
全日制の課程
- 合計:417学級、16,650人(一覧の最後に書かれた合計)
- 下田(普通):3学級120人。学校裁量枠は13%程度(Ⅰ)、20%程度(Ⅱ)
- 韮山(普通):6学級240人。20%程度(Ⅰ)
- 三島北(普通):7学級280人。12%程度(Ⅰ)、30%程度(Ⅱ)
- 沼津東(普通):6学級240人。7%程度(Ⅰ)、18%程度(Ⅱ)
- 清水東(普通):6学級240人。6%程度(Ⅰ)
- 藤枝東(普通):7学級280人。8%程度(Ⅰ)
- 浜松南(普通):7学級280人。8%程度(Ⅰ)
- 浜松市立(普通):9学級360人。15%程度(Ⅰ)
一覧にある学校・学科はもっと多く、ここでは一部だけを挙げました。志望校の数字は、公式の一覧でそのまま確かめてください。
併設型中学校のある学校
沼津市立沼津(普通・5学級200人)、清水南(普通・3学級120人、芸術・1学級40人)、浜松西(普通・6学級240人)には、「併設型中学校からの入学予定者を含む」という注意書きがあります。この定員には、併設する中学校から進む人も含まれているということです。清水南の学校裁量枠は、普通科が「若干名」、芸術科が100%です。
定時制の課程
定時制は、春季と秋季に分けて募集する学校があります。
- 三島長陵:4学級160人(春季140人、秋季20人)
- 静岡中央:5学級200人(春季180人、秋季20人)
- ふじのくに国際:4学級160人(春季128人、秋季32人)。学校裁量枠は10%程度(Ⅰ)、25%程度(Ⅱ)、15%程度(Ⅲ)
- 浜松大平台:4学級160人(春季145人、秋季15人)
通信制の課程・専攻科
- 通信制:静岡中央(普通):1,000人
- 専攻科:焼津水産(航海工学):15人
特別な選抜の募集割合
- 外国人生徒選抜:浜松江之島(普通)が10%程度。裾野、富士宮東、駿河総合、横須賀、小笠、遠江総合、浜松東、新居などは若干名
- 長期欠席生徒選抜:伊豆総合高校土肥分校(普通)と天竜高校春野校舎(普通)が若干名
- 連携型選抜:松崎(普通)、川根(共創)、浜松湖北高校佐久間分校(普通)は「定めない」
- 県外生徒特色選抜:伊豆総合高校土肥分校(普通)が14%程度、川根(共創)と浜松湖北高校佐久間分校(普通)が15%程度
海外帰国生徒選抜も一覧に載っています。募集割合は、載っている学校・学科すべて「若干名」です。
去年からの変更点
ひとことで言うと:募集定員が変わったために、9つの高校・14の学科で、学校裁量枠の割合が変わりました。
資料の最後のページに、変更前と変更後が並べて載っています。この資料には「学校裁量枠における選抜割合の変更であり、既に公表した『選抜において重視する観点』『審査項目』『選抜方法の概要』の変更ではありません」と書かれています。つまり、何を見て選ぶかは変わらず、割合だけが変わったということです。
変更前→変更後
- 伊豆伊東(普通):20%程度(Ⅰ)、10%程度(Ⅱ)、20%程度(Ⅲ) → 26%程度(Ⅰ)、13%程度(Ⅱ)、11%程度(Ⅲ)
- 吉原(普通):20%程度(Ⅰ)、20%程度(Ⅱ) → 25%程度(Ⅰ)、25%程度(Ⅱ)
- 吉原(国際):20%程度(Ⅰ)、20%程度(Ⅱ) → 25%程度(Ⅰ)、25%程度(Ⅱ)
- 富士宮東(普通):20%程度(Ⅱ)、5%程度(Ⅲ) → 25%程度(Ⅱ)、0%(Ⅲ)
- 富士宮東(福祉):10%程度(Ⅰ)、10%程度(Ⅲ) → 20%程度(Ⅰ)、0%(Ⅲ)
- 清水西(普通):20%程度(Ⅰ)、30%程度(Ⅱ) → 25%程度(Ⅰ)、25%程度(Ⅱ)
- 榛原(普通):15%程度(Ⅰ)、30%程度(Ⅲ) → 22%程度(Ⅰ)、23%程度(Ⅲ)
- 横須賀(普通):30%程度(Ⅰ)、20%程度(Ⅱ) → 20%程度(Ⅰ)、30%程度(Ⅱ)
- 池新田(普通):22%程度(Ⅰ)、18%程度(Ⅲ) → 30%程度(Ⅰ)、10%程度(Ⅲ)
- 磐田北(普通):20%程度(Ⅰ)、30%程度(Ⅱ) → 25%程度(Ⅰ)、25%程度(Ⅱ)
- 浜松城北工業(機械・電子機械・電気・電子の4学科):いずれも20%程度(Ⅰ)、30%程度(Ⅱ) → 25%程度(Ⅰ)、25%程度(Ⅱ)
ここでいう「変更前」は、この資料の「変更前」の欄の数字です。この資料だけでは、いつ公表された数字かまではわかりません。
受験生・保護者が気をつけること
- 志望校の学科の欄を確かめる。学級数、募集定員、学校裁量枠の割合が、学科ごとに載っています。
- 上に挙げた9校が志望校なら、変更後の数字を見る。以前の資料や、古い情報の数字のまま覚えていないか確認しましょう。
- 観点は別の資料で見る。この一覧は割合だけです。「どんな観点で選ぶのか」は、すでに公表されている学校裁量枠の資料や、各校の案内で確かめてください。
- 「設定なし」の学校も、そのまま受け止める。浜松北の普通科のように、学校裁量枠がない学校・学科もあります。
- 併設型中学校のある学校は、注意書きを読む。定員に併設型中学校からの入学予定者が含まれています。
よくある質問
Q. 「15%程度(Ⅰ)」は、どういう意味ですか?
A. 選抜定員のおよそ15%を、Ⅰの観点で選ぶという意味です。Ⅰ、Ⅱなどはこの順に選抜します。
Q. 割合が変わると、選ぶ観点も変わりますか?
A. 変わりません。資料に、既に公表した「選抜において重視する観点」「審査項目」「選抜方法の概要」の変更ではないと書かれています。
Q. 全日制の募集定員は、全部で何人ですか?
A. 一覧の最後の合計は、417学級・16,650人です。
出典:静岡県教育委員会「令和9年度 静岡県公立高等学校生徒募集計画及び選抜定員に対する学校裁量枠の選抜割合(選抜段階)一覧」(発表:2026年11月4日、確認:2026年11月5日)
最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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