静岡県教育委員会が、令和9年度(2027年春)の公立高校入試について、一般選抜とは別に受けられる「特別選抜」の一覧と、入試の結果を本人に知らせる「選抜情報の提供」の手続きを公表しました。特別選抜は海外から帰国した人、外国籍の人、長く学校を休んでいた人などのための入口で、一般選抜と併願(両方受けること)はできません。結果の請求は2027年4月1日から4月30日までです。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:「ふつうの入試(一般選抜)とは別の道」が、5種類あることが示されました。自分が当てはまるかどうかは、志願資格の条件で決まります。
特別選抜って何?
特別選抜は、一般選抜では力を発揮しにくい事情がある人や、特定の地域の中学生のために、いくつかの高校が用意している選抜です。募集人員は「若干名」(ほんの数人)の学校が多く、定員が少ないのが特徴です。冊子には、全日制の課程(ふつうの昼間の高校)の次の5種類がのっています。
- 海外帰国生徒選抜
- 外国人生徒選抜
- 長期欠席生徒選抜
- 連携型選抜
- 県外生徒特色選抜
冊子には「一般選抜と併願することはできません」と書かれています。つまり、特別選抜を受ける人は、同じ年に一般選抜を受けることはできません。どちらで受けるかは、出願の前に決めておく必要があります。
それぞれ、どんな人が対象?
海外帰国生徒選抜
次の2つの条件を両方満たす人です。
- 日本国籍をもち、保護者といっしょに海外に住んでいた(または住んでいる)人
- その海外での暮らしが継続して1年を超え、2024年4月以降に帰国した(または2027年3月までに帰国する予定の)人
選抜の方法は、調査書(中学校での成績や出欠をまとめた書類)、学力検査、面接を合わせて総合的に審査する、とされています。
外国人生徒選抜
外国籍で、2024年4月以降に日本に入国し、そのあと引き続き保護者といっしょに日本に滞在している人が対象です。入国が2024年4月の直前だった場合は、高校教育課が志願資格を認めることがあります。ただし、2024年4月より前に日本に入国したことがある人は、事前に、志願しようとする高校の校長先生に問い合わせて、資格を確認してもらうよう求められています。
選抜の方法は、調査書、日本語基礎力検査(基礎的な学力をはかる問題をふくむ)、面接、そして日本語の力や学校生活になじめるかについての所見で、総合的に審査します。一般選抜の学力検査とは、試験の中身がちがう点に注意してください。
長期欠席生徒選抜
学校を休んだ日数が多かった人のための選抜です。条件は、欠席日数と、教育支援センター(学校に行きにくい子が通う公的な場所)などへの通所で出席扱いになった日数の合計が、中学3年生でおおむね30日以上、または3年間でおおむね90日以上の人です。
選抜の方法は、自己申告書(自分の状況や気持ちを書く書類)、副申書(中学校が添える説明の書類)、面接、学力検査を合わせて総合的に審査します。
募集は、土肥分校と春野校舎で、どちらも普通科の「若干名」です。
連携型選抜
中学校と高校が連携している地域の生徒向けの選抜で、募集人員は「定めない」とされています。志願資格は、2027年3月に次の中学校を卒業見込みの人です。
- 松崎高校(普通科):松崎町立松崎中学校、西伊豆町立西伊豆中学校のいずれか
- 川根高校(共創科):島田市立川根中学校、川根本町立三ツ星学園、川根本町立光の森学園のいずれか
- 佐久間分校(普通科):浜松市立佐久間中学校、浜松市立水窪中学校のいずれか
選抜の方法は、調査書、学力検査、面接を合わせて総合的に審査する、とされています。
県外生徒特色選抜
静岡県の外に住んでいる人が受けられる選抜です。募集は次の3校で、募集割合が示されています。
- 土肥分校(普通科):14%程度
- 川根高校(共創科):15%程度
- 佐久間分校(普通科):15%程度
選抜の方法は、調査書、学力検査、面接を合わせて総合的に審査する、とされています。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと:特別選抜の出願日や検査日は、この冊子のページでは示されていません。日程は一般選抜の実施要領で確認します。
- 一般選抜との併願:できない
- 募集人員:海外帰国・外国人・長期欠席の各選抜は多くが「若干名」。連携型は「定めない」。県外生徒特色選抜は14〜15%程度
- 入試結果の請求期間:2027年4月1日(木)〜4月30日(金)。土曜日、日曜日、祝日を除く
この記事より前に、静岡県の出願と検査の日程を整理した記事を載せています。あわせて確認してください。
入試の結果は、あとから本人に教えてもらえる
ひとことで言うと:合格・不合格にかかわらず、受けた本人が、面接や学力検査の結果を請求できる仕組みです。
どんな情報がもらえるの?
選抜の種類ごとに、次の結果が提供の対象です。
- 一般選抜:面接、学力検査、学校独自選抜資料の結果
- 海外帰国生徒選抜:面接、学力検査の結果
- 外国人生徒選抜:面接、日本語基礎力検査、実技検査の結果
- 長期欠席生徒選抜:面接、学力検査の結果
- 連携型選抜:面接、学力検査の結果
- 県外生徒特色選抜:面接、学力検査の結果
- 再募集:作文、小論文、面接の結果
どうやって請求するの?
- 請求期間:2027年4月1日〜4月30日(土曜日、日曜日、祝日を除く)
- 請求先:受検した県立高校
- 請求方法:受検者本人が、受検票または合格通知書を見せ、口頭で希望する結果を伝えます。そのうえで、簡単な請求願に必要なことを書きます
- 提供方法:高校が、受検票または合格通知書で本人かどうかを確かめたうえで、閲覧するか、資料で渡します
- 時間:原則として午前9時から午後4時までの間で、各高校が決めます
これ以外の情報の開示は、静岡県情報公開条例、個人情報の保護に関する法律、およびその施行条例にしたがって行われます。市立高校の場合は、その市の決まりにしたがいます。
請求できるのは受検した本人です。受検票や合格通知書が必要になるので、入学後もなくさないようにしておくと安心です。
受験生・保護者が気をつけること
- まず志願資格を確認する。特別選抜は条件が細かく決まっています。とくに外国人生徒選抜で2024年4月より前に入国歴がある場合は、出願の前に志願したい高校の校長先生へ問い合わせる必要があります。
- 併願できない。特別選抜を受けるなら一般選抜は受けられません。どちらにするか、中学校の先生と相談して決めましょう。
- 対象の高校と学科を確かめる。特別選抜を実施する高校と学科は限られています。海外帰国生徒選抜と外国人生徒選抜の実施校は、冊子「公立高校をめざすあなたへ2」の44ページの一覧で確認してください。
- 長期欠席の日数を確かめる。「おおむね30日以上」「おおむね90日以上」の数え方は、出席扱いになった日数をふくみます。自分が当てはまるかは、中学校に確認してください。
- 書類を早めに相談する。長期欠席生徒選抜では、自己申告書と副申書が必要です。副申書は中学校が添える書類なので、時間に余裕をもって先生に相談しましょう。
よくある質問
Q. 特別選抜と一般選抜は、両方受けられますか?
A. 受けられません。冊子に、一般選抜と併願することはできないと書かれています。
Q. 入試の結果は、いつまでに請求すればよいですか?
A. 2027年4月1日から4月30日までです。土曜日、日曜日、祝日は受け付けていません。
Q. 結果は、誰が請求できますか?
A. 受検者本人です。受検票または合格通知書を見せて、受検した県立高校に請求します。
出典:静岡県教育委員会「令和9年度公立高校をめざすあなたへ2」Ⅴ 特別選抜(全日制の課程)、同 Ⅵ 入学者選抜に係る情報の提供及び開示(発表:2026年9月11日、確認:2026年11月4日)
最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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