福島県の公立高校入試2027|学校ごとの選抜方法一覧が公開、見方をわかりやすく解説

福島県教育委員会が、令和9年度(2027年春)の県立高校入試で、学校ごとの選抜方法をまとめた「各高等学校の選抜方法一覧」を2026年11月5日に公表しました。自分の志望校が「何で合否を決めるのか」がわかる大事な資料です。

何が発表されたの?

ひとことで言うと、「志望校ごとの合否の決め方」が一冊にまとまって公開されました。

公表されたのは、全県立高校分(全日制・定時制)の選抜方法を載せた資料(全193ページ)と、その読み方を説明した「資料の見方」(2ページ)です。前期選抜、後期選抜、連携型選抜、外国人生徒等に係る特別枠選抜の4つについて、学校ごとにまとめられています。

まず知っておきたい言葉

  • 前期選抜:先に行われる選抜です。「特色選抜」と「一般選抜」があります。
  • 特色選抜:学校が「こんな生徒に来てほしい」という像を示し、それに合う生徒を選ぶ方法です。部活動などの実績を見る学校もあります。
  • 一般選抜:学力検査(いわゆる入試の筆記テスト)と調査書(中学校での成績や活動の記録)が中心の、ふつうの選抜です。
  • 後期選抜:前期選抜と連携型選抜で定員がいっぱいにならなかった学校・学科だけで行われます。
  • 連携型選抜:高校と連携している中学校を卒業見込みの人が出願できる選抜です。

どこを見ればいいの?

資料には学校ごとに「調査票」があり、次のような項目が載っています。

  • 特色選抜:募集定員枠(定員全体に占める割合)、志願してほしい生徒像、学力検査・志願理由書・調査書・面接・特色検査、全体の満点
  • 一般選抜:募集定員、学力検査・調査書・面接、学力検査と調査書の比重
  • 後期選抜:調査書・面接・小論文(または作文)

募集定員枠には「5%程度」のように「程度」と書かれています。これは、志願者の動きや学校・学科の実態に合わせて、合否の判定を柔軟に行えるようにしているためです。

連携型選抜の対象校と、注意したい点

令和9年度に連携型選抜を行う高校は、修明高校、南会津高校、ふたば未来学園高校、相馬総合高校です。連携型の中学校を卒業見込みの人は、その中学校と連携している高校の特色選抜には出願できません。該当する人は気をつけてください。

外国人生徒等に係る特別枠選抜を行う学校

福島学芸高校、福島南高校、あさか開成高校、光南高校、会津学鳳高校、いわき総合高校、相馬総合高校の7校です。選抜資料は、調査書、作文、面接、基礎学力検査です。

学校によってこんなに違う:福島高校と橘高校の例

ひとことで言うと、同じ「普通科」でも、点数の決め方は学校ごとに大きく違います。資料の最初に載っている2校で比べてみます。

福島高校(普通科)

  • 特色選抜:募集定員枠は5%程度。学力検査は5教科で250点満点。調査書は250点満点(各教科の学習の記録が195点、特別活動の記録とその他の活動等の記録が合わせて55点)。音楽、美術、保健体育、技術・家庭の4教科は評定を2倍にします。個人面接があり、段階評価です。特色検査は実施せず、全体の満点は500点です。
  • 一般選抜:募集定員は280人。学力検査250点、調査書250点で、傾斜配点(教科ごとに点数の重みを変えること)はありません。面接は実施せず、学力検査と調査書の比重は同等です。
  • 後期選抜:調査書は190点満点。個人面接は30点満点で、中学校での学習の成果を問う内容(数学)を含みます。小論文は120点満点で、資料を読んで設問に自分の意見をまとめる形です。

橘高校(普通科)

  • 特色選抜:募集定員枠は5%程度。部活動や地域クラブ活動の大会・コンクールでの顕著な成績などを求めます。学力検査は5教科で各50点、合計250点満点。調査書は250点満点ですが、点数を2倍にして使い、全体の満点は750点です。個人面接は段階評価です。
  • 一般選抜:募集定員は280人。学力検査250点、調査書の各教科の学習の記録は195点満点で、学力検査の成績を3倍にします。面接は実施しません。
  • 後期選抜:調査書は160点満点。個人面接は段階評価で、国語、社会、数学、理科、外国語(英語)の学習の成果を問う内容を含みます。小論文は40点満点です。

同じ5教科250点の学力検査でも、橘高校の一般選抜は成績を3倍にする、福島高校は調査書と同等にする、というように、テストと内申(調査書)のどちらが重いかが学校ごとに違います。志望校の比重を知ると、これからの勉強の力の入れ方を考えやすくなります。

日程・数字のまとめ

  • 資料の公表:2026年11月5日
  • 前期選抜・連携型選抜の面接等の実施日:2027年3月3日(水)〜3月5日(金)
  • 通信制の課程の出願期間:2027年2月1日(月)〜3月29日(月)
  • その他の出願・検査・合格発表の日程:「令和9年度福島県立高等学校入学者選抜関係日程」(福島県教育委員会、2026年9月11日公表)で確認してください

受験生・保護者が気をつけること

  • 志望校のページを必ず読む:特色選抜があるか、面接や小論文があるか、点数の比重はどうか。学校ごとに違うので、ほかの学校の話をそのまま当てはめないでください。
  • 特色選抜を考える人は「志願してほしい生徒像」を読む:部活動などの実績を求める学校では、対象の部活動が決まっている場合があります。詳しくは各校の募集要項に載ります。
  • 後期選抜の準備も忘れずに:後期選抜は前期で定員が埋まらなかった学校・学科のみで行われます。面接や小論文の内容も学校ごとに違います。
  • 連携型中学校の人は出願先に注意:連携している高校の特色選抜には出願できません。
  • 中学校の先生に相談する:調査書の点数のつけ方が学校で違うので、自分の場合の見通しは担任の先生と確認しましょう。

よくある質問

Q. 後期選抜は誰でも受けられるの?

A. 後期選抜は、前期選抜と連携型選抜で定員がいっぱいにならなかった高校・学科で行われます。実施するかどうかは学校・学科によって違います。

Q. 「5%程度」の特色選抜は、きっちり5%なの?

A. いいえ。各校は志願者の動向や学校・学科の実態に応じて、柔軟に対応できるように「程度」と表記しています。

Q. 連携型の中学校の生徒は特色選抜を受けられる?

A. 連携している高校の特色選抜には出願できません。連携型選抜に出願できます。

出典:福島県教育委員会「令和9年度福島県立高等学校入学者選抜における各高等学校の選抜方法一覧」、福島県教育委員会「資料の見方」、福島県教育委員会「令和9年度福島県立高等学校入学者選抜関係日程」(発表:2026年11月5日、確認:2026年11月7日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

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