福島県教育委員会が2026年10月16日、令和9年度(2027年度)の県立高校入試をまとめた冊子「がんばれ受験生!県立高校入試早わかり」を公開しました。あわせて、県外から出願する人向けの案内と、自己申告書の出し方も出ています。いちばん大事なのは、出願はすべてWEB出願で、郵送はできないことと、県外から出願するなら11月16日から手続が始まることです。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:福島県の県立高校入試の「全体像」を、9ページで一気に読める入門資料です。
入試は「前期」と「後期」の2段階
全日制と定時制には、前期選抜と後期選抜があります。前期選抜は、さらに「特色選抜」と「一般選抜」に分かれます。
- 特色選抜:学校ごとの特色に合わせて、自分から志望理由をはっきり持って出願する選抜です。学力検査、志願理由書、調査書(中学校での成績や活動の記録)、特色面接を使い、学校や学科によっては特色検査もあります。募集定員の5%〜50%の範囲で、学校が割合を決めます。
- 一般選抜:中学校での学習の成果を総合的に見る選抜です。学力検査と調査書が基本で、学校や学科によっては面接もあります。募集定員から、特色選抜と連携型選抜の合格者数を引いた人数が対象です。
- 後期選抜:前期選抜と連携型選抜で定員がいっぱいにならなかった学校・学科だけで行います。調査書、面接、小論文(または作文)が使われます。前期を受けたかどうかに関係なく出願できます。
特色選抜と一般選抜の両方に出願する場合は、同じ学校の同じ学科でも、別の学科でもかまいません。また、特色選抜と併願した人は、特色面接を受ければ一般面接も受けたものとして扱われます。
前期に合格したら後期は受けられない
前期選抜か連携型選抜に合格した人は、後期選抜を受けられません。逆に、前期や連携型を受けなくても、後期選抜だけを受けることはできます。「前期でだめでも後期がある」という流れを、最初に頭に入れておくと安心です。
そのほかの選抜
- 連携型中高一貫教育に係る入学者選抜:修明、南会津、ふたば未来学園、相馬総合で行います。連携している中学校を卒業見込みの人が対象で、募集定員の30%を下限に学校が決めます。
- 外国人生徒等に係る特別枠選抜:福島学芸、福島南(国際文化科)、あさか開成(国際科学科)、光南、会津学鳳、いわき総合、相馬総合で行い、募集は各校「若干名」です。
- 通信制:郡山萌世高校で行います。学力検査はなく、調査書などで選びます。出願期間は2月上旬〜3月下旬です。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと:前期の学力検査は3月3日、結果発表は3月15日です。先に出ていた選抜日程の資料と同じ内容で、今回の冊子と案内に出てくる日付を整理します。
前期選抜
- 申請期間:2027年1月25日(月)〜2月4日(木)
- 出願受付期間:2月1日(月)〜2月5日(金)
- 出願先変更:2月8日(月)〜2月10日(水)
- 学力検査:3月3日(水)
- 面接等:3月3日(水)〜3月5日(金)
- 追検査等:3月9日(火)〜3月10日(水)
- 選抜結果発表:3月15日(月)
後期選抜
- 申請期間:3月16日(火)〜3月17日(水)
- 出願先変更:3月18日(木)
- 面接等:3月23日(火)
- 選抜結果発表:3月24日(水)
県外から出願する場合の「出願資格確認申請」の期間
- 前期選抜・連携型選抜:2026年11月16日(月)午前9時〜2027年1月29日(金)午後4時(12月29日〜1月3日は除く)
- 後期選抜:2027年3月8日(月)午前9時〜3月16日(火)正午
- 通信制:2026年11月16日(月)午前9時〜2027年3月25日(木)午後4時(12月29日〜1月3日は除く)
自己申告書の提出期間
- 前期選抜・連携型選抜:2027年2月12日(金)〜2月17日(水)午後4時(郵送は2月17日の消印有効)
- 後期選抜:3月16日(火)〜3月19日(金)午後4時(郵送は3月19日午後4時までに必着)
- 通信制:2月12日(金)〜3月29日(月)午後4時(郵送は3月29日午後4時までに必着)
各高校の募集要項が出る時期
- 前期・連携型・外国人生徒等特別枠:2026年11月6日(金)以降、順次、各高校の公式ホームページに掲載
- 後期・通信制:2027年1月6日(水)以降、順次掲載
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと:「通学区域」「WEB出願」「早めの相談」の3つを押さえれば、手続でつまずきにくくなります。
通学区域:普通科は住んでいる場所で出願先が決まる
全日制の普通科は、保護者が住んでいる市町村によって、出願できる高校が限られます。専門学科、総合学科、定時制、通信制は、県内のどこに住んでいても出願できます。
たとえば県北学区に住んでいる人が、隣の県中学区の高校の普通科に出願する場合は「隣接学区からの出願」になります。この場合、入学できるのは募集定員の20%の範囲内です。資料の例では、猪苗代町に住んでいる人は、郡山高校の探究科には県内どこからでも出願できます。普通科には隣接学区からの出願として出願できます。
出願はWEB出願だけ
出願には「福島県立学校WEB出願システム」を使います。必要な書類の提出も、システムへの登録で行います。入学検定料は、クレジットカード、コンビニ、Pay-easyのどれかで払います。郵送での出願はできません。くわしい使い方は中学校を通して案内されます。
受験上の配慮を希望するとき
障がいなどがあって受験上の配慮を希望する場合は、まず在籍する中学校に相談します。高校の施設や設備の工事が必要になることもあるため、早めの相談が勧められています。原則として年内に、中学校長を通して「受験上の配慮申請書」を志願先の高校に出します。志望校が複数あるときは、複数の高校に出せます。
自己申告書とは
志願先の校長に伝えておいたほうがよいと思う事情がある人は、自己申告書を出せます。本人のほか、保護者が補足を書くこともできます。高校はこれを、受験生を理解するための補助資料として扱います。たとえば中学校で不登校だった人も出願でき、希望すれば自己申告書で事情を伝えられます。なお、高校に出す調査書には、出欠に関する情報を書く欄はありません。
出し方は、厳封して校長あての親展にします。持参は午前9時〜正午、午後1時〜4時で、土日祝日は除きます。郵送は簡易書留など記録が残る方法にし、返信用封筒(長形3号)を同封します。
県外から出願するとき
県外から出願するには、出願の前に「出願資格確認申請」が必要です。時間がかかるので、出身中学校に早めに相談してください。ただし、隣接県の隣接学区から志願する場合は、この申請は不要です。次のような場合に出願できます。
- 保護者と一緒に、志願先の通学区域へ転居する予定がある場合(出願時にまだ転居していなくても、転居を証明できれば出願できます)
- 川俣、猪苗代、川口、南会津、只見の各高校に、通学区域内の身元引受人のもとから通う場合
- 東日本大震災と原発事故で県外に避難している場合(震災発生時に保護者が住民登録をしていた市町村の通学区域の高校に出願できます)
- ふたば未来学園高校に、県内の身元引受人のもとから通う場合
避難している受験生向けの案内では、避難指示区域が解除された地域に帰還した人で、帰還先の通学区域に通える普通科の高校がない場合は、通学区域外の高校にも出願でき、学区内の志願者として扱われると書かれています。
よくある質問
Q. 親の転勤で3月末に福島市へ引っ越す予定です。福島高校に出願できますか。
A. 出願の時点でまだ引っ越していなくても出願できます。出願の前に「出願資格確認申請書」を出し、志願先の校長から出願資格の確認を受けます。場合によって、住民票の写しや転勤見込証明書などが必要です。
Q. 外国の日本人学校に通っています。出願できますか。
A. 帰国して県内の中学校に編入し、卒業する予定なら、通常の出願と同じです。日本人学校を卒業してから帰国する予定なら、出願の前に「出願資格確認申請書」を出します。外国人や帰国子女向けの特別枠選抜を行う学校もあります。
Q. 問い合わせ先はどこですか。
A. 福島県教育庁高校教育課(電話024-521-7772)です。手続について不明な点は、中学校を通して志願先の高校にたずねるよう案内されています。
出典:福島県教育委員会「がんばれ受験生!県立高校入試早わかり(令和9年度版)」(発表:2026年10月16日、確認:2026年10月26日)/福島県教育委員会「県外から出願する受験生の皆さんへ」(発表:2026年10月16日、確認:2026年10月26日)/福島県教育委員会「県内外に避難している受験生の皆さんへ」(発表:2026年10月16日、確認:2026年10月26日)/福島県教育委員会「自己申告書の提出について」(発表:2026年10月16日、確認:2026年10月26日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。
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