福島県立高校の調査書は中学校がWEB登録|提出方法と書き方をわかりやすく解説



福島県教育委員会は2026年10月16日、令和9年度(2027年度)福島県立高等学校入学者選抜で使う「調査書」の記入上の注意と記入例を公表しました。いちばん大事なのは、調査書は紙で出すのではなく、中学校が内容をWEB出願システムに登録することで「提出した」ことになるという点です。受験生と保護者は、調査書そのものを持ち歩く必要はありません。

何が発表されたの?

ひとことで言うと:調査書の出し方が「WEB出願システムへの登録」になり、書き方のルールが示されました。

調査書とは、中学校が作る「通知表のまとめ」のような書類です。3年間の各教科の成績(評定)や、学校生活での活動の様子が書かれていて、高校はこれを合否の判断材料の一つにします。今回公表されたのは、福島県立高校の入学志願に関する調査書(様式1号)の、記入上の注意と記入例です。

調査書の提出はどう変わるの?

注意書きの最初に、「調査書記載事項に関する志願者の情報をWEB出願システムに登録することをもって、提出とする」と書かれています。つまり、中学校の先生がシステムに入力すれば、それが提出になります。

ただし、高校が内容を見て「直す必要がある」と判断した場合は、中学校が出力した書面に、訂正内容を朱書き(赤字)で書き、該当する場所に校長の公印を押して、高校へ提出することになっています。生徒本人が直すものではなく、中学校どうしのやりとりで進む部分です。

評定はいつまでのものが載るの?

ひとことで言うと:選抜の種類によって、成績をどこまでの時点で書くかが違います。

  • 前期選抜・連携型選抜:中学校を卒業見込みの人は、第3学年の評定を1月末までのものとして記入します。
  • 後期選抜:学年末までの状況を記入します。

評定とは、各教科につけられる成績の数字のことです。3年生の2学期や3学期の取り組みが、前期選抜の調査書に関わってくると読み取れます。

調査書には何が書かれるの?(記入例から)

ひとことで言うと:成績だけでなく、学校での活動や長所も文章で書かれます。

記入例では、次のような欄が示されています。

  • 各教科の学習の記録:国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語(英語)の1〜3年の評定。
  • 総合的な学習の時間の記録:学習状況の目立つ点や、どんな力がついたかを文章で記入します。
  • 特別活動の記録:学級活動、生徒会活動、学校行事ごとに、活動の事実を文章や箇条書きで短く書きます。書くことがなければ「特記事項なし」と記入します。
  • その他の活動及び長所・特技等の記録:部活動や地域クラブの実績、特技、取得した資格などです。大会の成績は、何年生のときかがわかるように詳しく書くとされています。

これらは指導要録(学校が保管する成長の記録)に基づいて書かれます。つまり、普段の学校生活の積み重ねがそのまま反映される書類です。

特別な事情がある場合は?

  • 知的障がい特別支援学校中学部の生徒指導要録などを使っていて評定をしない教科がある人や、外国で生活していたため評定が書けない教科がある人は、その欄に「/(全角スラッシュ)」を記入します。
  • 知的障がい特別支援学校中学部の指導要録などを使っていて評定をしない教科がある人は、調査書と一緒に「学習の記録(様式2号)」も作って提出します。
  • 名前に外字(特殊な文字)が含まれる場合は、調査書には簡易字体で記入します。戸籍上の正式な表記と異なるときは、「志願者氏名は正式な表記と異なる」と記入します。
  • WEB出願システムに通称を登録している場合は、調査書には正式名を記入します。
  • 海外の学校や自立支援施設に籍があった期間など、学籍に関する特記事項も書く欄があります。
  • 過年度卒業者(前の年度までに卒業した人)は、卒業後の状況を詳しく記入します。それ以外の人は、後期選抜でも「卒業見込」と書きます。

日程・数字のまとめ

  • 公表日:2026年10月16日(福島県教育委員会の入試ページで確認)
  • 調査書の提出方法:中学校がWEB出願システムに情報を登録することで提出とする
  • 前期選抜・連携型選抜の評定:第3学年は1月末までのもの
  • 後期選抜の評定:学年末までの状況
  • 様式:様式1号(A4縦判横書)

出願や検査の具体的な日付は、この資料には載っていません。日程は別の資料(入学者選抜関係日程)で確認してください。

受験生・保護者が気をつけること

  • 調査書は自分で出さなくてよい。中学校が登録します。ただし、WEB出願システムの利用案内は各中学校から行われるため、配られた資料は必ず保護者と一緒に確認しましょう。
  • 前期選抜を考えている人は、3年生の1月末までの成績が評定に入る。定期テストや提出物を最後まで大切にしましょう。
  • 氏名や生年月日などの情報が正しいか、中学校の先生と確認する。通称を使っている人や、外字を含む名前の人は、早めに担任の先生に伝えておくと安心です。
  • 部活動や大会の実績、取得した資格は、何年生のときのものかを整理しておく。大会実績は学年がわかるように書く決まりです。
  • 疑問があるときは、まず在籍する中学校の先生に聞きましょう。

よくある質問

Q. 調査書を自分で高校に持っていく必要はありますか。

A. 資料では、調査書の情報がWEB出願システムに登録されることで提出とされています。書面を提出するのは、高校から訂正を求められた場合に中学校が行う手続きです。

Q. 後期選抜を受ける場合、評定はいつまでのものが書かれますか。

A. 学年末までの状況が記入されます。

Q. 書くことがない欄はどうなりますか。

A. 特別活動の記録で記載できる事実がない場合は、「特記事項なし」と記入されます。

出典:福島県教育委員会「調査書の記入上の注意と記入例(様式1号)」、福島県教育委員会「福島県立高等学校入学者選抜に係る各種様式」(発表:2026年10月16日、確認:2026年10月31日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

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