宮崎県教育委員会が、2027年春(令和9年度)の県立高校入試の「入学者選抜実施要綱」(入試のルールブック。全86ページ)を公開しています。この記事では、その中から「どんな種類の入試があり、どう出願し、手数料はいくらか」を、中学3年生と保護者向けに整理します。いちばん大事な日付は、推薦の検査が2027年2月3日(水)、一般の学力検査が3月3日(水)・4日(木)、合格者発表が3月17日(水)です。
何が発表されたの?
ひとことで言うと:「入試の種類」「出願のしかた」「志望校の書き方」を決めた、県立高校入試の全体ルールです。
入試は大きく5種類
全日制・定時制の選抜は、次の方法で行われます。
- 推薦入学者選抜:自己推薦方式とスポーツ推薦方式の2つがあります。
- 帰国・外国人生徒等入学者選抜:推薦と同じ日程で行います。
- 連携型入学者選抜:中学校と高校が連携して学ぶ仕組み(連携型中高一貫教育)の対象の中学校向けです。推薦と同じ日程で行います。
- 一般入学者選抜:学力検査と面接で行う、いわゆる「一般入試」です。
- 二次募集入学者選抜:合格者が募集人員に満たなかったとき、高校が行います。
通信制の課程は、別の日程で行います。
推薦入学者選抜のしくみ
自己推薦方式の募集人員の割合(学科の定員のうち、推薦で募集する比率)は、10%から50%の範囲で各高校の校長が決めます。選抜は、学力検査、適性検査、自己推薦書、調査書(中学校での成績などをまとめた書類)などを合わせて判定します。
学力検査は、国語・数学・英語のうち3教科以内を高校が指定します。学力検査をしない学校・学科もあり、その場合は適性検査(面接や作文など、高校の特色に合わせた検査)を行います。反対に、適性検査をしない場合は学力検査を行います。つまり、どちらか一方は必ずあります。
当日の時間割は、学力検査を3教科行う場合、9時集合、9時30分から教科1、10時10分から教科2、10時50分から教科3で、そのあとに適性検査です。教科の順は数学、国語、英語です。英語のリスニングテストは行いません。適性検査では、学力検査に似た内容は出題されません。
一般入学者選抜のしくみ
一般は、5教科(国語・社会・数学・理科・英語)の学力検査、面接、調査書などを合わせて判定します。教科によって点数に重みをつける「傾斜配点」を使う学校もあり、傾斜をつけられるのは2教科以内、各教科の配点の1.5倍までです。
- 3月3日(水):9時30分から国語、10時35分から理科、11時40分から英語(英語はリスニングを含む)
- 3月4日(木):9時30分から社会、10時35分から数学。その後に昼食をはさみ、12時30分から面接(体育コースは面接と適性検査)
面接は志願者全員が受けます。学力検査に似た内容の質問はされません。宮崎東高校は、学力検査のかわりに面接と作文を行い、3月3日に実施します。
日程・数字のまとめ
ひとことで言うと:出願はすべて「WEB出願」です。推薦と一般で期間が違うので、まちがえないようにしましょう。
推薦・連携型・帰国・外国人生徒等
- 出願情報の入力(志願者):2027年1月6日(水)〜1月21日(木)
- 出願受付(中学校から高校へ):1月14日(木)〜1月25日(月)正午まで
- 調査書などの持ち込み:1月21日(木)〜1月25日(月)正午まで(9時〜16時、土日は受付なし。郵送は1月25日正午までに必着)
- 選抜検査:2月3日(水)
- 合格内定の通知:2月12日(金)(9時〜正午に各高校で中学校長へ渡されます)
- 合格者発表:3月17日(水)(一般の発表と同時)
一般入学者選抜
- 出願情報の入力(志願者):2月4日(木)〜2月16日(火)
- 出願受付(中学校から高校へ):2月12日(金)〜2月18日(木)正午まで
- 調査書などの持ち込み:2月16日(火)〜2月18日(木)正午まで(9時〜16時。郵送は2月18日正午までの消印があるもの)
- 学力検査と面接:3月3日(水)・4日(木)
- 選抜追検査:3月10日(水)
- 合格者発表:3月17日(水)(9時〜16時、高校の校内掲示と特設サイトのWEBページ)
二次募集・通信制
- 二次募集の検査:3月23日(火)、合格者発表は3月24日(水)
- 通信制の選抜検査:3月24日(水)、合格者発表は3月26日(金)
- 通信制の二次募集:検査は4月5日(月)、合格者発表は4月7日(水)
手数料
- 選抜手数料:全日制課程2,200円、定時制課程950円。WEB出願システムから納付します。中学校が承認したあとで出願を取り消しても、返金はされません。
受験生・保護者が気をつけること
ひとことで言うと:出願は「自分で入力→中学校が確認・承認→高校が受付」の流れです。中学校の先生の作業が入るので、入力期間の最終日ぎりぎりは避けましょう。
出願の流れ
- 志願者がWEB出願システムに志望校などの情報を入力し、手数料を納付します。
- 中学校が入力内容と納付を確認し、書類を登録して承認します。
- 調査書と学習成績一覧表は、中学校が高校へ持参または郵送します。
- 出願後、中学校が志願者数を登録すると、高校から受理書がメールで届きます。受検者は、高校からメールで送られるURLから受検票を印刷し、試験当日に持参します。
志望校の書き方(一般)
- 出願は1校限りです。学科が2つ以上ある高校では、第2志望・第3志望まで書けます。
- 宮崎大宮の文科情報科、宮崎南のフロンティア科、宮崎西の理数科、宮崎北のサイエンス科、都城泉ヶ丘の理数科、都城西のフロンティア科、延岡のメディカル・サイエンス科、延岡星雲のフロンティア科、日向のフロンティア科、高鍋の探究科学科の10学科(普通科系専門学科)は、第2志望まで書けます。その場合、第2志望には他校を含む全日制普通科、みらい探究科、探究科学コース、文理科学コースのいずれかを書きます。
- 小林高校の体育コースは、第1志望にする必要があり、第2志望以下は認められません。
- 出願後に志望校を変えたい場合は、「志願変更」の手続きがあります。中学校長に申請書を出す形で、申請書を出したあとの変更は認められません。
推薦で合格内定が出たら・出なかったら
- 推薦で合格内定をもらった人は、ほかの県立高校の選抜検査は受けられません。
- 合格内定にならなかった人は、一般入学者選抜を受けられます。推薦で受けた高校・学科以外でも出願できますが、一般の出願手続きをあらためて行います。
持ち物と注意
- 推薦の持ち物は、受検票、筆記用具、消しゴム、直定規、コンパスのほか、高校が定めるものです。一般は、受検票、筆記用具、消しゴム、直定規、コンパスです。
- 計算機能のある時計、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末、電子辞書、分度器(機能つきを含む)は、検査室に持ち込めません。何も書いていない下敷き、鉛筆けずり、筆入れは使えます。
- 病気などで当日の受検が難しい人のために、一般には選抜追検査(3月10日)があります。
- 年間の欠席日数が30日以上の人は、任意で「自己申告書」を出せます。
県外からの志願
全国から出願できるのは、県教育委員会が指定した学校・学科だけです。飯野(みらい探究科16名、生活文化科8名)、高鍋農業(園芸科学科8名、畜産科学科8名)、高千穂(普通科16名、地域ビジネス創造科の2コースが各8名)、宮崎海洋(海洋科学科24名)です。宮崎県内に身元引受人がいることなどの条件があり、推薦の場合は、2026年12月1日(火)〜12月18日(金)に志願の許可を申請します。
よくある質問
Q. 推薦の英語にリスニングはありますか?
A. 推薦の学力検査では、英語のリスニングテストは行いません。一般の英語には、リスニングが含まれます。
Q. 推薦と一般で、どちらも出願できますか?
A. 推薦で合格内定になると、ほかの県立高校は受けられません。合格内定にならなかった場合は、一般を受けられます。
Q. 合格の連絡は電話でもらえますか?
A. 高校から電話で合否を伝えることは認められていません。推薦の内定通知は2月12日、合格者の発表は3月17日です。
出典:宮崎県教育委員会「令和9年度宮崎県立高等学校入学者選抜実施要綱」、宮崎県教育委員会 入学者選抜のページ(県教委ページの更新:2026年10月20日、確認:2026年11月7日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。










